今回のクランケはOM-ズイコーMC50mmF1.4、OM-ズイコーのマルチコート世代のレンズです。
初期モノコートとの見分け方は簡単でMCの文字の有無で簡単に判別できます。また赤や緑の反射が見られるのもマルチコートの特徴でしょう
OM-SYSTEM ZUIKO MC AUTO-S 1:1.4 f=50mm
オリンパス OMズイコーMC 50ミリ1.4です。
このレンズは1972年に登場したOLYMPUS M-1と同時に登場した標準レンズで当初M-SYSTEMと刻印されていました。ライツ社からの物言いによってOMーSYSTEMに変更されたそうです。
このMCタイプが登場したのは初代モノコートのM-システムが登場した1972年に登場してから11年後の1983年です。コーティングだけではなくレンズの設計も異なっているようです。
このレンズはすでに一本所有していますので並べてみました。
左が今回のヤツです。非常に汚いですねw
状態
状態を見ていきます。
ピントリングが無限遠まで行かずに途中で突き当たり、ピントは無限遠を通り過ぎてオーバーインフ、レンズエレメントはコバ落ち、カビ、前玉傷多し、そして絞りリングにガタあり。
分解整備
こいつも分解痕有りで、状態も悪いです。
前玉は硬くて分解できませんでした。
ヘリコイド周りを見てみると、直進キーは正常でした。
え〜かげんに組み立てられただけですので、再組み立て無限遠出しでピントは正常になりました。
後玉のカビが酷いので取り外します。
前玉はバラせませんでしたが、こちらはバラせました。結構キテますねw
カビは綺麗に取れました。(恥ずかしながら指紋がついちゃってますね)
組み立てて完成です。思ったよりも綺麗になりましたね。
コンディション認定
コンディションは、前玉に傷が多く、前玉裏にはカビとクモりが残ってるんで
使えるけど「ジャンク品」に認定します。
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