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YASHICA ELECTRO 35CC 凄レンズのジャンクカメラGET&レストア

この記事は約8分で読めます。

ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日の獲物はヤシカエレクトロ35CCです。

このカメラはコンパクトカメラとしてはちょっと珍しい、35mmF1.8というレンズを搭載しています。
35mmF1.8というスペックのレンズは実は珍しいのです。現代でも数社から発売されていますが例を挙げますとSONYの「SEL35F18F」が有りますが希望小売価格は10万を超えるレンズなのであります。
実はこのレンズ欲しいんだけど…お高杉w メルカリの出品数も少ないね。

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「SEL35F18F」このレンズ欲しいのですが高杉なんですw。似たような名前の「SEL35F18」と間違えないようにしましょう!

話が逸れてきたけど、いつものようにいってみよう!

YASHICA ELECTORO 35 CC

ヤシカ エレクトロ シリーズは1966年に発売された初代エレクトロ35から始まる電子制御式レンズシャッターを搭載した絞り優先EEのレンジファインダーカメラで、45mmF1.7という大口径レンズを搭載していて非常に写りが良いカメラです。当時かなり人気で、かなりの台数が販売されたようです。現在でも流通量は豊富で人気のフィルムカメラとなっています。

そして1970年に発売された本機は、「COLOR-YASHINON DX35mmF1.8」という大口径広角レンズ!そう、すげーレンズが搭載されているのです。後継の35CCNも同じレンズが搭載されています。
残念なのは、せっかく大口径レンズを搭載しているにも関わらず最高シャッター速度が1/250ってところなんですよね。うーむ(^_^;)

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状態

さて、状態を見ていきますぞ。まず見た目はバッチいですなぁ。カビなんだかサビなんだか解らない、なにかが飛び散ったような跡があります。

ファインダー内はカビに覆われ距離計はズレがありますね。ヘリコイドは激重でスムーズに回せません。レンズはカビはあるものの、キズはなさそうに見えますね。レリーズボタンを押してシャッターを動かしてみると、一回レリーズするとシャッターが開きっぱなしになり、巻き上げて再度レリーズするとシャッターが閉じるというよく解らない症状があります。

注意:音声アリ

電池を入れて、「Bat.check」ボタンを押すとカウンター内のランプが点灯しますし、

ファインダー内のオーバー、アンダーの矢印も点灯しますからエレキ関係は正常だと思われます。おそらくレンズシャッターのメカニカルトラブルだと思われます。

シャッターの分解と修理

まずはシャッターが直らないと話になりませんから、シャッターから取り掛かります。
このシャッターは前部から簡単にアクセスできますので整備しやすい部類ですね。

電子シャッターではありますが、電池がなくても1/90で切れるようなのでメカニカルな部分の動きを確認しますとソレノイドにくっつくはずのレバーの動きがおかしいです。

まずはソレノイドの故障を疑い単体確認します。電池を入れてレリーズボタンを半押ししてソレノイドに電圧がかかっているのかチェックしてみると、問題は無いようです。

またソレノイドにドライバーを近付けると、ピタッとくっつきました。
ソレノイドの故障じゃなくて一安心ですわ。

作動の確認すると、羽根を保持するレバーの軸の動きが渋かったので、軸部分に微注油をしてみると正常になりました。

注意:音声アリ 正常になったシャッターの動き セルフタイマーでレリーズ、作動する瞬間だけ1/10スロー

これでシャッターは直りましたので写真は撮れるでしょう。

各部のクリーニング

レンズとファインダーがカビていますので、まずはレンズからクリーニングします。前玉は表面だけのクリーニングでクリアになりましたが、後玉はカビが酷いので取り外してクリーニングする必要があります。フィルム室側からレンズを外すのは困難ですし、電子シャッターということで配線があり危険です。ここは基本に忠実に、貼り革を剥がして前板を外して後ろから後玉を外してクリーニングます。(めんどくさいw)

前板ごとレンズユニットが外れ、後玉が見えました。

なんかやな感じです。バルサムに問題がなければ良いのですが。しかしこんな所にモルトが使ってあるとは面倒だなぁ。ここでヘリコイドが露出しましたので、油分の抜けたグリスに微注油して油分を追加し様子を見ることにします。

取り外した後玉はカビが酷かった。しかしクリーニングしたらほぼ気にならなくなりました。(中心付近にカビ跡が残っています)

カビだらけだったファインダーも分解してクリーニングします。

もちろんビームスプリッターの蒸着面以外をクリーニングしました。

キレイになりましたよ。

最終チェックとコンディション認定

シャッターは正常に切れているようです。暗いところに向けてレリーズしてみるとスローシャッターも良いようですね。距離計のズレは調整しておきました。ヘリコイドは微注油しただけなので少し硬いですが、使用に耐えるレベルになっています。レンズは一見キレイですが後玉にカビ跡が残りましたので、撮影に影響があるかもしれません。外観は一生懸命に磨き上げてキレイになりました。

てな訳で、一見キレイな「難あり品」ですね。

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あとがき

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
初代系大型ボディーのエレクトロ35を修理した事はありますが、持っているのは35GXだけでした。35CCは小型ボディに大口径広角レンズを積んでいるので、欲しかったんです。今回やっと見つけたんですよねw
直って良かった。試写が楽しみです。

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コメント

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