現在のデジカメの感度設定はISOと言いますよね?
古いフィルムカメラにはASAとかDINなどと書いてある事が多いです。
中にはDINのみの場合もあります。
さて、DINとは何なのでしょうか?
PENTIっていうカワイイカメラ買ったんだけど、感度表示が訳わかんないんだけど。
この謎の数字は何なの?スパイ向けの暗号?
説明しよう!
これはDINというドイツの表示方法なのじゃよ。
DIN21がISO100とおんなじなのじゃ。
PENTI Ⅱのレンズ下側にはDIN感度のみが表示されています。
DIN21=ASA100(ISO100/21°)さてその意味とは?
フィルム感度のDIN表示
DIN?聞きなれませんね。
wikipediaを探してみると有りました。
DINは「ドイツ工業規格 Deutsche Industrie-Norm(en)」の略称です。 これはドイツ規格協会(Deutsches Institut für Normung)が制定し、ドイツ連邦共和国が定めた国家規格です。 Wikipediaより
はい。ではカメラの感度表示で使われるASA、DIN、そしてISOの違いをちょっとだけ。
ASAのAはアメリカのA アメリカ標準規格
DINのDはドイツのD ドイツ工業規格
ISOのIはインターナショナルのI 国際標準機構
てこととらしいですよ。
なのでDINはドイツで規格化された感度表示ということになります。
で、DINは対数表示らしく(log覚えてますか?dB(デシベル)知ってますか?)簡単に言うと、
+3で倍になって-3で半分になる。DIN21=ASA100です。
これだけ覚えておけば変換できます。
DIN15=ASA25(21-3-3ですから100の半分の半分)
DIN18=ASA50(21-3ですから100の半分)
DIN21=ASA100ここは覚えましょうw
DIN24=ASA200(21+3ですから100の倍)
DIN27=ASA400(21+3+3ですから100の倍の倍)
簡単ですねー
グローバルスタンダードである「ISO」では併記が求められている
ところで現在よく聞くISO(国際標準規格)での取り決めはどうなのか?
実はISO規格では、従来のASA感度とDIN感度を併記する事が求められているそうなのです。
ですからこのようなASA/DINが併記されている感度設定ダイアルはISO表示と言えそうです。
拙者も詳しくは分かりませんが、現在のISO表記ではDINを省略する事が殆どのようで、ざっくり言えば現在のISO表記はASA表記と同じという事になりますね。
オレンジの方がDIN表示です、白ASAで100だから、オレンジDINは21です。
このダイアルを見ると簡単に換算できますね。
当たり前だけどフィルムにも表記されているよ!
実はフィルムにもISO表記としてDIN感度が記載されているんですよ。
左からすごく昔の小西六「SAKURAPAN 100」ですが、ISO 100/21°と表記されていますね
真ん中はこれまたすごく昔のFUJICOLOR F-Ⅱ ですが、JIS 100 ASA 100 21 DINとありますね
そして右はFUJICOLOR HG400fですが、ISO 400 / 27° とあります。
これを知っていればPENTIのようなDIN感度表示のみのカメラでも安心ですね。
あとがき
最後まで読んでいただき感謝です。
今回のお話は知らなくてもほぼ困る事のないトリビアですが、頭の片隅に置いておけばドイツ製のマニアックなカメラを手に入れた時に役立つかも知れませんよ。
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