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Contaxって何?コンタックスって、かぜ薬じゃないの? おすすめランキングもあるよw

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もう6月ですね。梅雨は嫌だなーと呟いている、ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日は「コンタックス」について語ってみようと思います。

らいか
らいか

コンタックスって、あの有名な風邪薬だよね?

咳止めだったっけ?

ぐりやん
ぐりやん

それはコンタックでしょ。
コンタックスはカメラなんよ。

そうです。咳止めじゃなく、風邪薬でもなく、亀でもなく、カメラですw

コンタックスって何なん?

コンタックスて聞いたことありますか?フィルムカメラをやってる人は聞いたことあると思いますが、これから始める人はこれから聞くことになるでしょう。
今現在コンタックスは存在しません。では、コンタックスとは何なのか?

簡単に言うとブランドなのです。トヨタと言う名の会社が作っているレクサスと言うブランドの車がありますよね。おんなじ感じです。

ドイツのツァイスイコンと日本のヤシカその後の京セラのブランドでした。

ContaxとCONTAX

Contaxは戦前から戦後にかけてドイツで製造されているカメラでした。
作っていたのはドイツにあったカールツァイス財団傘下のカメラメーカであるZEISS IKONでした。
ZEISS IKONのカメラは種類ごとにブランドが設定されておりContaxは35mmのレンズ交換式レンジファインダーカメラに付されたブランド名です。

戦前にはドレスデンのZEISS IKONでContaxとContaxⅡ、ContaxⅢが作られました。
レンズは基本的にカールツァイスから供給されCarl Zeiss Jena銘になっています。

そしてCONTAXは我が国のヤシカで作られたカメラでした。レンズはCarlZeiss銘ですがこれも国内で生産されました。(一部例外あり)

ドイツの東西分断とソビエトと戦後のZEISS IKON

ところが2次大戦の敗戦によってドイツは分断されカールツァイスも西と東に分断、ZEISS IKONの工場があったドレスデンは東側に位置していたため、工場設備はソ連に接収され、その後一時期、ConaxⅡは、通称jenaContax(イエナコンタックス)として再生産され、最終的にはソ連のキエフにあったアーセナル工場で「Kiev」という名で生産されたのです。
そうです、現在はウクライナの首都キーウですね。

ContaxⅡ と KievⅢa ファインダーが汚ねー

その後は東側のZEISS IKONは「VEB ZEISS IKON」となりContaxブランドの一眼レフを生産していましたが1950年代後半、VEB ZEISS IKONはカメラの生産をKamerawerkstätten(KW)に移管し東側のカメラ界からZEISS IKONの名は消えたのでした。
その後東ドイツのカメラ界では社名変更や合併を繰り返し1961年には「VEB PENTACON」となり、VEB PENTACONは、他のカメラ会社を吸収して巨大化してゆくことになったのでした。

余談ですが、イエナコンタックスは激レアです。そもそもカールツアイスイエナはレンズの会社でボディは製造していませんでした。カメラはドレスデンのZEISS IKONで製造されていましたからね。
ソ連がドレスデンの生産設備をキエフに持って行こうとしたけれどうまくいかず、イエナのカールツァイスに持っていって、無理やり作らせたのがCarlZeizzJena銘のContaxだったそうです。

当時のウクライナはソビエト連邦の中の一つの国だったんですね。当時のソ連についてはよくわからない方も多いと思いますが、連邦内の国と言っても主権はソ連にあり州みたいなものっだったのです。
(詳しくは調べればたくさん出てきます)
そしてKiev用のレンズとして、CarlZeissのレンズもコピーされてソ連内のいろいろな工場でJupiterという名で製造されたのです。
Jupiterというのはシリーズ名でそのあとについた数字でタイプがわかります。
KIev用としては-3、-8、-9、-12があります。(Jupiter-3だけ未入手です。)
Kievは、まんまContaxですからレンズも互換性があります。(Jupiter-12はオーバーコッヘン製のボディには付かないので注意)
そしてJupiterはライカのコピーであるZorki他用のレンズとしてLマウントのものも生産されるようになります。これらのレンズは冷戦終結後西側に大量に輸出されるようになり、今でも人気があります。

閑話休題

そして西側のZEISS IKONはシュトゥットガルトに移転後ContaxⅡa、Ⅲaを発売します。
そして、これが西側のContaxとしては最後のカメラになりました。
レンズは戦後すぐの頃は東側のCarlZeissJenaから供給されていましたが、その後は、ほとんどが西側のカールツァイスで生産され、CarlZeissOpton銘となっています。

1971年、西側のZEISS IKONはカメラの生産から撤退することを発表しContaxは消滅したのでした。

カメラ紹介

極々簡単に紹介します。所有モデルに黄色アンダーライン

レンジファインダーカメラ

ZEISS IKON:ドイツ、ナチスドイツ、ドレスデン
ZEISS IKONの色消しレンズを模したロゴ
  • Contax 1932年発売(その後ContaxⅠ)通称ブラックコンタックス
  • ContaxⅡ 1936年発売 ブラックコンタックスに対してクロームコンタックスと呼ばれる事も
  • ContaxⅢ 1936年発売 ContaxⅡの軍艦部にセレン式の露出計を搭載したもの
Carl Zeiss Jena:ソ連占領下のドイツ、イエナ
  • ContaxⅡ 1947年ごろ アクセサリシューにCarlZeissJenaの銘が入っている
ZEISS IKON:西ドイツ、シュトゥットガルト
Stuttgartシュトゥットガルトと刻んである
  • ContaxⅡa 1950年発売 改良型ではなくフルモデルチェンジ 一部レンズとの互換性が失われた
  • ContaxⅢa1951年発売 ContaxⅡaの軍艦部にセレン式の露出計を搭載したもの

一眼レフカメラ

ZEISS IKON:ソ連占領下のドイツ、その後東ドイツ、ドレスデン
  • Contax S 1949年 世界初のペンタプリズム搭載一眼レフ M42マウント
  • Contax D 1952年発売 以降西側への輸出版はPentacon銘となる
  • Contax E 1956年発売 Contax Dに露出計を搭載
  • Contax F 1956年発売 シャッター速度が倍数系列へ
  • Contax FB 1956年発売 Contax Fに露出計を搭載
Kamera werkstätten:東ドイツ、ドレスデン
  • Contax FM 1957年発売 Contax Fにスプリットイメージフォーカシングスクリーン搭載
  • Contax FBM 1957年発売 Contax FMに露出計を搭載 (最後のContaxとなった)
ZEISS IKON:西ドイツ、シュトゥットガルト

西ドイツではContaxという名は使われず、1959年にContarex(コンタレックス)という名で一眼レフを発売した。そして東西ドイツ統一後の1971年ZEISS IKONはカメラの生産から撤退した。

CONTAX復活 YASHICA そして京セラへ

1974年、なんと我が国 日本のカメラメーカーであるヤシカと西ドイツのカールツァイスが提携しました。そして1975年11月、ヤシカからCONTAXブランドの一眼レフ「CONTAX RTS」が発売されたのです。
もちろんレンズはCarl Zeiss銘でした。そして製造したのは名門・富岡光学だったのです。
ドイツ時代はContaxでしたが、CONTAXと全て大文字で表記されているという違いがあります。

カメラ紹介

数が多いので極々簡単に紹介します。所有モデルに黄色アンダーライン

RTSシリーズ(一眼レフ:ヤシカ及び京セラ)
  • RTS(1975)フラッグシップシリーズとして発売 1/2000 A,M 4LR44
  • RTS IIクォーツ(1982年)RTSとほぼ同じデザインだが大幅に改良 4LR44
  • 1983年京セラがヤシカを吸収合併
  • RTS III(1990)モータードライブ内蔵 1/8000 単3x6
その他のシリーズ(一眼レフ:ヤシカおよび京セラ)
  • 139クォーツ(1979)一眼レフ 1/1000 A,M LR44x2
  • 137MDクォーツ(1980)一眼レフ ワインダー内蔵 1/1000 A専用 単3x4
  • 137MAクォーツ(1982)137MDにマニュアル露出追加 ワインダー内蔵 単3x4
  • 1983年京セラがヤシカを吸収合併
  • 159MM(1985)1/4000とマルチモード(P,A,M)を搭載 LR44x2
  • 167MT(1987)ABC機能 1/4000 ワインダー内蔵 マルチモード単4x4
  • S2(1992)メカニカルシャッター搭載 1/4000 スポット測光 チタンカラー LR44x2
  • S2b(1993)S2を中央部重点平均測光に変更 ブラックカラー LR44x2
  • ST(1992)ワインダー内蔵 1/4000(オート時のみ1/6000) マルチモード 単4x4
  • RX(1994)STにフォーカスエイドを搭載 1/4000 2CR5
  • RX II(2002) RXからフォーカスエイド省略  2CR5
  • AX(1996) フィルム面を前後させてフォーカスするAFカメラ 2CR5
  • Aria(1998) シリーズ最終機 ワインダー内蔵 マルチモード 1/4000 CR-2x2
レンズ
  • AE(AEJ、AEG)レンズ RTSと同時に発売開始 マルチモード非対応
  • MM(MMJ)レンズ 159MMと同時に発売開始 マルチモード対応の爪がある
  • YASHICA DSBおよびMLレンズも使用可能 マルチモード非対応
CONTAX Tシリーズ(京セラ)高級コンパクト
  • T(1984)Sonnar38mmF2.8を沈胴式で搭載 距離計連動MF LR44x2
  • T2(1990年Sonnar38mmF2.8をAF沈胴式で搭載した CR123A
  • T3(2001)レンズをSonnar35mmF2.8として小型化 CR2
CONTAX Gシリーズ(京セラ)旧来のビオゴンやホロゴンがGシリーズ用として復活した
  • G1(1994)ビューファインダーを搭載するレンズ交換式AFカメラ CR-2x2
  • G2(1996)G1の発展型 G2にしか対応しないレンズがあるため注意 CR-2x2
CONTAX TVSシリーズ(京セラ)
  • TVS(1993)Vario-Sonnar 28-56mm F3.5-6.5 搭載 CR123A
  • TVSⅡ(1997)TVSのマイナーチェエンジ レンズバリア内蔵 CR123A
  • TVSⅢ(1999)Vario-Sonnar 30-60mm F3.7-6.7 ステップズーム CR123A
その他(京セラ)
  • CONTAX 645(1999) 120フィルムを使用する中判AF一眼レフ 2CR5
  • CONTAX N1(2000)新型電子マウントを採用したAF一眼レフ 2CR5

拙者が所有するContaxとKievとCONTAX

ZEISS IKON:ドイツ、ナチスドイツ時代、ドレスデン

  • ContaxⅡ 実店舗でシャッター不動ジャンク入手 シャッタードラムスプリングの修復で快調
    写真上段中

ZEISS IKON:西ドイツ、シュトゥットガルト

  • ContaxⅡa ブラックダイアル ネットでジャンク入手 鎧戸シャッターの変形修正で快調
    写真上段左

ARSENAL:ソ連 ウクライナ、キエフ

  • KIEV2a ネットでシャッター不動ジャンク入手 オーバーホールで快調 露出計も動く
    写真上段右

YASHICA:日本 

  • RTS ネットでジャンク入手 巻き戻しクランクのみ整備で快調
    写真中段左
  • 159MM 実店舗でジャンク入手 ミラーズレ貼り直し
    写真中段中(コンパクトさがわかると思う)
  • ST 実店舗でジャンク入手 大きなアタリの修復痕あり 快調
    写真中段右
  • 167MT ネットでジャンク入手 スクリーン無し 電池液漏れ腐食 不調(一応動くが使用不能)
    写真下段

勝手におすすめランキングw

おすすめというよりも拙者の所有機の中から、お気に入り度ランキングといったほうが良いかなぁw

第3位 Contax Ⅱa

ContaxⅡa /w Zeiss-Opton Sonnar 50mm F1.5

家一軒が買えるとの逸話があった旧コンタックスのカメラやレンズを使ってみたい方にはやはりこれがいいのではないかなと思う。(実際は現在の価格で300万円ほどだったらしい)ContaxⅡは、大きくて重いという難点があるが、Ⅱaではかなりコンパクトになり欠点もかなり解消されている。

Ⅱは重いため、しっかり握りたくなる。ちょうど良いところに大きなセルフタイマーレバがあるのでこれを握るとホールドし易い。しかしそうすると距離計の窓が手で隠れてしまうのだ。そこで距離計窓を塞がないようにホールドしようとするとなかなかやりづらいのである。
Ⅱaはこれが解消されて握りやすくなっているのだ。

そして旧ソ連製の互換レンズを使う楽しみも。Contaxマウントのカールツァイス コピーレンズはライカLマウントのものに比べると若干安価に購入できるというメリットも。

Ⅱaにも残念な点はある
使えないレンズがあること。戦前のドイツで作られたBiogonやコピーであるJupiter12はⅡaでは使えない。マウント奥の出っ張りの形状が変わり物理的に装着出来ず、無理に付けようとすると、レンズの後玉を痛めてしまう。ぜひとも注意して頂きたい。
安さを求めるならKievという手もあるw

第2位 CONTAX RTS(もしくは持ってないけどRTSⅡ)

CONTAX RTS /w Planar 50mm F1.4 AEJ

やはり性能云々よりフラッグシップを使ってみたい向きにオススメ。
RTSⅢは高性能だけどモーター巻き上げだしデカくて重い。
RTS と RTSⅡはほぼ同じ外観、操作系であり、そこそこコンパクト(RTSⅢに比べるとかなりコンパクト)壊れ易いと言われるがそうでもないと思う。(三脚に取り付けると壊れやすいらしい)
その他の難点としては貼り革の劣化がある。新品時はなんとも言えない吸い付くようなレザーだったんですけどね。しかーし、逆に貼り革劣化のおかげで激安ジャンクで完動品が入手できることも。
貼り革キットが売っているので張り替えは比較的容易である。
もう一つの難点は電池ですなぁ。4LR44か4SR44。100均では買えない。
まだ製造はされていてカメラ屋などでは入手できるが高価である。アダプターもあるが…。
リアルタイムシステムというコンセプトのもと設計された独特な操作系と無骨なポルシェデザインをぜひ味わってみて欲しい。(実はRTSⅡはずっと狙っているんですが、安いジャンクに出会えていない)

第1位 CONTAX 159MM 最強の使うコンタックス(と勝手に思っているw

CONTAX 159MM /W Tessar 45mm F2.8 MMJ

159MMに出会った当時、コンタックスのカメラで知っていたのはRTSシリーズと139、137ぐらいであった。レンズが高いので眼中になかったのである。
しかぁし、ジャンカメの神様がジャンクワゴンに1500円で入れられたこのカメラと出会わせてくれたのだ。
高価なCarlZeissのレンズを買う予算は無く、しばらくはアダプトール+タムロンで我慢していたが、やっぱりCarlZeissのレンズが欲しくなってしまったのである。拙者は別名標準レンズハンターなのである。しかし、プラナー50mmF1.4はいつでもどこでも高値維持、F1.7も高いのだ。
ほんで白羽の矢を立てたのがパンケーキであるTessar45mmF2.8であった。どうせ買うならってことでマルチモード対応のMMJに狙いを合わせ探していた。プラナーよりは安いけれど、やはり高い。
ようやく予算と折り合いがつく綺麗な個体を発見し購入したのだった。ヘリコイドが重いという難点があったため相場よりは安めであった。
テッサーはコンパクトな159MMと相性抜群で非常に使い易い。しかもカッケーw
その後念願のプラナー50mmF1.4AEJのカビ玉を購入したのだが、159MMは最高シャッター速度が1/4000まで使えるんで、絞りを開けて使うのにも都合がいい。

てな訳で拙者が一番好きなコCONTAXのカメラ159MMを皆様にもおすすめしたいと思います。
使うCONTAXとしては最強だと思います。
手巻き上げで小さくて軽い。小さいとホールドしにくい場合も多いが、グリップがありホールド性は良好。1/4000搭載なので大口径レンズを開けて使える。
そして電池は100均で買えるLR44x2個でOK。素晴らしい。

でも買うとしたら一つだけ注意点があります。CONTAXのカメラはミラーを両面テープでとめてあるだけなんです。なので経年でミラーが引力でズレ落ちてきてレンズの後玉と衝突するようになるのです。
1500円の159MMのジャンク理由が、まさにこれでした。
ですから、レンズがついていない状態でチェックしてOKでもレンズを付けるとNGなモノが存在することになります。レンズをつけてシャッターを切るとレンズの後玉にミラーが衝突するわけですから、レンズの後玉に傷がついたり最悪ミラーが割れる可能性もあります。
またレンズマウント周りのエプロン部のプラカバーが割れ易いようですから、美品を求める方はご注意あれ。

余談ではあるがRTS以外のCONTAXは発売されてから1990年ごろまで、ポルシェの車のように3桁の番号が付いていた。ちなみにRTSと139のみポルシェデザインである。
3桁番号シリーズは139 137MD 137MA 159MM 167MTであった。
一桁目、二桁目に法則があるかは不明だが3桁目は9がて巻き上げ、7が自動巻き上げである。

あとがき

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
拙者も興味があったんでいろんな本やネット上の情報を参考にご紹介しましたが間違いがあるかもしれませんので悪しからず。
やはり我々の世代はブランドに弱いんですかねー。コンタックスやらライカには手を出さないと決めていたのに気が付いたら逝ってるんですからねw
皆さんもお気をつけてww

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