旧呉海軍工廠「WAGNER15299」超大型旋盤を見てきた

この記事は約3分で読めます。

かの超大型旋盤ワグナー15299機が大和ミュージアム付近に設置されたと言う事ですので見に行ってきました。

旧呉海軍工廠 超大型旋盤「ワグナー15299機」

潜水艦の先にある縦縞模様の建物がそれです

この超大型旋盤は1938年に呉海軍工廠がドイツ、ドルトムント市のワグナー社から購入したもので、戦後の1953年に神戸製鋼所に払い下げられた後、1996年に機械部品製造会社「きしろ」(兵庫県明石市)が買い取って2013年まで大型船舶用エンジンのクランクシャフト製造に使われていましたが、引退に伴って同社から、大和ミュージアムに寄付されたそうです。それに伴う費用はクラウドファンディングで募集され数日で1億円を超え結果的には2億円以上集まったそうです。

らいか
らいか

ところで、旋盤(せんばん)って何なん?

はかせ
はかせ

旋盤とは、加工物を「チャック」と呼ばれる回転する土台に取り付け、「バイト」という工具、(いわゆる金属を削るための刃じゃな)によって切削加工を行う工作機械なのじゃ。
最近ではコンピュータ制御のNC旋盤なども使われているぞ。
この超大型旋盤で戦艦大和の大砲の砲身を削ったそうじゃ。すごいのぅ。

当初の計画では屋外に設置されるように思っていましたがどうやら集まったお金で綺麗な建屋ができたみたいですね。

ドルトムントといえばどこかで聞き覚えがあるなーと思っていましたが、思い出しましたよ。

昔、広電千田車庫横のマダムジョイ千田店で「トランヴェール・エクスプレス」として使われていた車両が元々は西ドイツのドルトムント市電の車両だったんですね。だから記憶にあったんですね。

現在はジ・アウトレット広島においてあるんで興味のある方は是非w

閑話休題w

このチャックの外形は3.2メートルもあるそうで戦艦大和の46センチ砲の砲身の外側を削ったそうです。46センチ砲の外径は74センチ程度だったそうですから余裕で咥えられたのでしょうね。砲身の長さは21メートルもあるそうですが、この旋盤は何と40メートルまで加工できたというのですから、すごいとしか言いようがないですね。

こちらは刃物台ですね。とにかくデカイ。横送りハンドル?(流石に違うか??)が鉄筋製の手作り品ですね。

その下の縦送りハンドルは超ゴツイです。

こちらは心押し台側なんですがこちらにも電動機が入っているっぽいですね。

回転計がついていますね、何もかもがデカイ。そしてカッコいい!タマランですなー

赤いちょっと大きなボタンは非常停止ボタンです。回転が止まるまで何秒かかるのだろうか?

終わりに

この旋盤を明石から呉に移転するためにクラウドファンディングでは最低4700万円で募集開始されたそうですが、なんと一日で1億円を突破して結果的に2億7千万円も集まったそうです。
移転設置だけで4700万も掛かるらしく屋根まで設置するとなると1億だったそうです。
この世もまだまだ捨てたもんじゃありませんね。
しかしこのクラファンはふるさと納税制度を使って募集されたので、呉市民は参加出来なかったんですね。残念です。
この超大型旋盤は無料で見ることができますから是非見に行ってくださいね。
もちろん大和ミュージアムと鉄のくじら館にも行ってくださいよ。
そして呉の美味しいものを是非ご賞味くださいね〜。

コメント

タイトルとURLをコピーしました