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VISCAWIDE-16 ST-D 16mmフィルムを使う世界最小のパノラマカメラを使ってみた 

この記事は約3分で読めます。

ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日は16mmフィルムで本格的なパノラマ写真が撮れるカメラを紹介してみようかなと思います。

なんだかうす汚れて見えますねw

この変わった形をしたカメラは、大洋工機の「ビスカワイド16」ってカメラでして、16ミリフィルムで本格的なパノラマ写真を撮れるカメラなのです。

16ミリの本格スイングパノラマカメラVISCAWIDE-16

何故あえて本格的と言うのか?
それは本格的ではなく簡易的なパノラマ写真を撮れるカメラが存在するからです。

下にあげた動画は本格的では無い、いわゆる簡易パノラマ機構のアパーチャーマスクを動かしているところです。

KONICA BIGMINI NEO のパノラママスクの動き

こういった擬似的なパノラマ機構は、パーフォレーションの上下をマスクして横長のネガを得るというもので、実際は36x24mmのアパーチャーの上下をマスクして36x14mm(このカメラの場合)の写真が撮れるんですね。この場合アスペクト比は18:7となりますね。

この簡易パノラマ機構は一時期とても流行し多数のカメラに搭載されました。一眼レフでも搭載しているカメラが多くあります。
しかし、フィルムの上下が無駄になるせいか人気もソコソコでいつの間にか市場から消えました。
当時はプリントに出すと普通にL版のワイド写真、サイズは254x89mmでプリントしてくれたんですよ。L版が127x89mmですからちょうど横幅が2倍ワイドでした。

VISCAWIDEが本格的なパノラマカメラと言えるのは、フィルムの上下をマスクするわけじゃなくてレンズをぐるりと回してフィルム面をいっぱい使ったパノラマ写真を撮れるからなんですね。
16ミリカメラの通常のサイズは10x14mmですが、VISCAWIDEは10x52mmのワイドサイズです。
アスペクト比は26:5で左右の画角は120度と超ワイドすね。

レンズはトリプレットの富岡光学製ローザー25mmF3.5 前玉の径は7ミリ程度しかない小ささだが6枚羽根の虹彩絞りを採用した本格的なものです。

以下の動画のように、レリーズするとカメラの中で実際にレンズがスイングします。

スイングするレンズの動き

16ミリカメラはほとんどの場合45から50cmほどの長さのフィルムを使いますが、VISCAWIDEは75cmもフィルムを巻かなくてはなりません。この長さのフィルムをダークバッグの中で切り出すのはなかなか難しいです。

スイングパノラマカメラの特徴 湾曲したアパーチャー部

フィルムの装填は湾曲したアパーチャーに沿わせるようにして行います。これはスイングパノラマカメラでは一般的な方法だったりするんですけどねw

ボディ背面には貼り革にTAIYOKOKI CO,LTDの型押しと簡易露出表のプレートが付いています。

試写結果

このカメラのアスペクト比はスゴイですね。縦にするとこんなに長い写真になるんです。

クリックで拡大


そして普通に横位置だとこんなにワイドなのです。
通常の16ミリよりも4倍ほどワイドな写真になるんです。

野呂山山頂の氷池

このカメラのシャッター速度はH(High:1/ 300)とS(Slow:1/60)の2速しかなく、ほとんどの写真をSモードで撮ったんですが、なんだか調子が悪くて、シャッターが設定よりもかなり早い速度で切れているようです。なのでアンダーな写真ばかりになってしまいました。

安芸灘大橋と蒲刈諸島 これぞパノラマの真価ですね

あとがき

VISCAWIDEはスイングパノラマ方式のカメラではおそらく世界最小かと思います。

16ミリが使える環境にある方は是非入手してみてください。
カートリッジは激レアですから激レアですから必ず付いている物をお求めください。

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
実は拙者パノラマカメラが好きで、いくつか持っています。
スイングパノラマカメラも3台ありますね。
面白い写真が撮れるのでオススメですよ。

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