おはこんばんちは。ジャンカメハンターのぐりやんです。
先日整備して現役に復帰したZENIT-SにArista EDU Ultra 100を詰めて試写さんぽしてきましたので、結果を紹介したいと思います。68年前に製造された、ボロボロのカメラでしたが、ちゃんと撮れていたのでしょうか?
ZENIT-S(ЗЕНИТ-С)について
日本ではゼニットSと呼ばれることが多いですが、本国のキリル文字表記ではЗЕНИТ-СとなりますからペンタカバーにもЗени́т-Сの刻印がされています。
このカメラの特徴と言えるのがレンズマウントで、M39マウントと呼ばれるちょっと変わったものでマウントのネジはバルナックライカと同じですが、フランジバックが45.2mmとなります。
試写さんぽの作例 呉市内〜三条〜両城
さて撮ったのは3月でこれはコブシのつぼみですかね。
コントラストも高くなかなかの写りです。さすがテッサータイプのインダスター50ですね。
逆光気味になると少しコントラストが低下しはしますが、なかなか良いです。傾いてますけどw
3月ごろは黄砂がひどくて霞んでいましたね
散歩がてら三条商店街までやってきました。露出計は忘れて来ましたが、適当に撮れば写るのです。
思ってたよりかなりよく写りますね。歪曲なども感じられません。
両城の200階段までやって来ました。映画「海猿」で一躍有名になりましたが、今やサブスクやテレビなどで海猿は観ることはままならず、ここを訪れる人もまばらでしょうね。
200階段途中からの景色です。奥に見える日新製鋼のある子の見慣れた景色も見れなくなると思うと寂しい気がします。現在どんどん取り壊されていますから日々景色が変わっていると思います。
最後に最短撮影距離の65cmで撮ってみました。シャッター速度は1/500に上げて絞りはF8まで開きましたから遠景が少しだけボケました。ボケも素直で良いですね。68年前のカメラでこれだけ写るのですから素晴らしいとしか言いようがありませんね。
おわりに
このカメラを使ってみた感想は「やっぱソ連ズは裏切らんねー」って感じです。1956年(昭和31年)製のカメラですよコレ。しかもミラーを紐で引っ張ってるんですよ。それでちゃんと写るって、もう凄いとしか言いようが無いですね。
レンズの状態もあまり良いとは言えませんが、空気境界の少ないレンズは良いですね。
写りはテッサーらしくカチッとしていますしボケもキレイですね。逆光でもそこまでコントラストの低下はないように感じました(今回はガッツリ逆光を撮り忘れたw)
最後まで読んでいただき感謝です。
品質が悪いと言われる旧ソ連製しかも製造から70年近く経過しているカメラでこうして写真が撮れるのは感無量ですなぁ。
家から古いカメラが発見されても棄てたりせずに市場に戻して頂けることを切に願います。
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