前回はどのような構成でDASを構築するかの計画を練ってポチるところまででした。
ハコはTerramaster D5 Hybridにして構成は図のように8TB HDD x2をRAID1でコールドデータ用、M.2SSDの3スロットのうち1つに2TBをホットデータ用として、残りの2スロットはとりあえず開けておき将来に備える感じで行くことにしました。
早速、届きました!
徐に開封していきます。昔のAmazonは過剰なほどの梱包でしたが、最近は心配になる程のひどいSDGsに考慮した梱包になっています。しかしながら、SSDは良いとしてHDDが段ボール箱の中でガタガタと遊んでいるのは気持ちがいいものではありませんねぇ。
開封して買ったモノたちを確認すると、当然ですが買ったモノが届いていました。
モノは、TERRAMASTER D5 Hybrid(以降D5Hと呼称)とHDD(8TB)x2 そして、SSD(2TB) x1です。
TERRAMASTER D5 Hybridと取説をチェック
取説の付属は無く、謎の文字化けした紙が1枚入っていただけです。クイックインストロルガイドを見るとQRコードからWeb取説にアクセスできるようです。
スマホでQRコードを読み込んでアクセスを試みましたが出来ませんでした。QRコードのアドレスは
support.terra-master.com/quickguide/となっておりまして、iPhoneで読み込むとアクセスできません。なぜかhttps://が自動補完されないのです。Macだと自動補完されてアクセスできました。
そしてQRコードの下にはhttps://start.terra-master.comと違うアドレスが書かれています。こちらはアクセスできましたがhttps://support.terra-master.com/quickguide/にリダイレクトされます。しかもなぜかe-mailアドレスの入力を促される謎仕様です。
そしてそして、https://support.terra-master.com/downloadからであればe-mailアドレスの入力をしなくても取説とWindows用のバックアップソフトがダウンロードできると言う更に謎なHPとなっています。手っ取り早くダウンロードページの直リンクを貼っておきますね。
ドライブを組み込んでいきます
では早速HDDから組み込んでいきます。
HDDを取り付けるのにはまずドライブベイからドライブトレイを取り外しますが、ドライブベイの蓋の部分を軽く押し込むと反対側がせりあがりますから引き出せばOKです。工具は不要で楽チンです。
トレイを取り出したら両脇についている固定具を取り外してからトレイにHDDを取り付けて固定具で固定します。あとはドライブベイに元通り差し込むだけでOKです。
工具要らずのHDD取り付けに対して、M.2SSDスロットにアクセスするためにはドライバーが必要なのでちょっと不便です。ネジ2本を外して横の蓋をスライドさせるとパカっと外れます
テラマスターのロゴ部分は冷却用のスリットになっています。いいアイデアですね。
あとは、一旦SSDの固定ネジを外してからSSDをスロットに差し込んでねじ止めすればOKですね。
あとは横カバーを取り付けて再度ネジで固定すればOKです。ネジを閉めるときはタッピングビスなのであまり強く締めないほうが良いでしょう。
取説が簡単すぎて実際には戸惑う人がいると思いますが、以下の動画を見れば理解できると思います。
SATAベイに3.5インチドライブを取り付けるのには工具は必要ありません。
ドライブトレイにドライブを取り付けるところなどはこちらの動画の方がわかりやすいと思いますから参考にしてください。
RAIDのセットアップ
取説に従ってRAIDのセットアップをします。
電源を接続してMacに接続すると読み取れないディスクとしてTerraMas TDAS Media(8TB)が2台認識されました。2台認識されたってことは、RAIDではなくシングルモードになっているってことです。そこでRAIDモードロータリースイッチをRAID1にしてリセットボタンを五秒以上押します。すると再度ドライブが認識されてTerraMas TDAS Media(8TB)が1台のみ認識されました。これでRAID1になったようです。あとは任意の名称、フォーマット(拙者はAPFSを選択)、して消去をクリックするとフォーマットが開始されます。しばらく待つとドライブが現れると思います。SSDはEDILOCA EN705 2TB Mediaとして認識されますから同じようにフォーマットすれば使えるようになります。
ちなみにこの製品のRAIDモードは、SINGLE DISK、JBOD、RAID 0、RAID 1がありまして、8TBのドライブ2台を搭載した場合、SINGLE DISKでは8TB x2、JBODでは16TB x1、RAID 0では16TB x1、RAID 1では8TB x1のドライブとして認識されます。JBODとRAID 0は似ていますが色々と違います。興味がある方はググってみてくださいね。
転送速度を測ってみる
フォーマットも終わって使えるようになったところで、やはり気になる転送速度ってことで測定してみます。測定は定番のBlackmagicのDisk Speed Testで行いました。転送速度テストは1GBのファイル転送モードで測定しました。
まずは基準となるiMacの内蔵ドライブ。拙者のiMac2017はFusionDriveなので実質SSDと同じスピードになるのでは無いかと思いますがどうなんでしょう?
WRITE | READ | |
iMac2017 FusionDrive | 355MB/s | 2569MB/s |
D5H RAID1 | 160MB/s | 181MB/s |
D5H M.2SSD | 910MB/s | 934MB/s |
AirMac Time Capsule(内蔵) | 47MB/s(376Mbps) | 36MB/s |
AirMac Time Capsule(外付け) | 23MB/s(184Mbps) | 21MB/s |
という結果になりました。この結果をどう見るか?ってことですが拙者的には十分満足です。結果はほぼ予想通りで、HDDに関しては取り付けたHDD(ST8000DM004)の転送速度である190MB/sがほぼそのまま出ている感じです。このHDDは256MBのキャッシュを持ってますから256MB以下のファイルならばSSDと同じぐらいの速度が出るはずですね。RAIDコントローラーも十分速いと思います。HDDは7200RPMなどのもう少し高性能なものを選べば速度は改善するでしょうが、コスパや発熱を考えればこれで十分満足です。
M.2SSDに関してはD5HのUSB3.2 Gen2がボトルネックになっている感じですね。メーカーが公開している測定値がリード値で980MB/sですからこんなものでしょうね。
参考までにAirMac Time Capsuleの転送速度も測ってみましたが、インターフェースが1000BASE-Tですからちょっと遅いかなと思います。(ネット上でもこれぐらいしか出ないと書かれています)AirMac Time Capsule外付けドライブでは、インターフェースがUSB2.0ですから実効値で200~300Mbpsてところから考えるとこんなモノでしょう。
スピードなどと冗長性からすればどうでもよいうことですが、速いに越したことはありません。しかしお財布との相談が最重要ってことになりますかねw
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