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ジャンクレンズな TAMRON 85-210mmF4.5 (Z-210)| 勢いに任せて同型レンズを連チャンレストア

この記事は約4分で読めます。

ジャンカメ ハンターのぐりやんです。
本日の獲物は、前回に続きウチのジャンク箱に転がっていたレンズZ-210もついでにレストアをしよう思います。

自慢のシャークスキンゴムリングがすべて付いてない状態で入手

AUTO TAMRON ZOOM 1:4.5 f=85〜210mm

タムロンサイトに載っている85-210mmF4.5で一番古いのがZ-210 なのです。また初代アダプトール(次世代のアダプトール2に対してアダプトール1と呼ばれる事も)シリーズの最初に販売されたものの一本で1973年に登場しています。構成は9群12枚 最短撮影距離については2Mです。

外観上は前回レストアしたCZ-210(仮)とほとんど違いはありませんが大きな違いが1箇所だけあります。それは距離表示に透明のアクリルを使ってあるところです。これが近未来的でカッコいいんですよね。

上段前回修理したCZ-210(仮)下段今回修理するZ-210

タムロンのページに載っている85-210mmF4.5は古い方から
Z-210
CZ-210M
QZ-210M
の3本なのです。レンズ構成は全て9群12枚で同じ。
最短撮影距離についてはタムロンのページには1.5Mとありますが、実物のZ-210は最短撮影距離2Mなんですね。

状態の確認

さていつものように状態から見ていきます。
外観はいつもにも増してとても汚い。各部の作動は問題なさそうです。

肝心のレンズエレメントは、汚れ・カビ・クモリのオンパレード。
CZ-210と同じく後玉にバル切れがある。こちらもほぼ全てのレンズエレメントに問題がありそうです。
てな訳なので、動作は問題ないのでその辺はいじらず、全てのレンズエレメントを取り外してクリーニングしたいと思います。
前回とほぼ同じなのでどんどん進めます。

分解とエレメントのクリーニング

やっと構成図を見つけたのでトレースして追記しました。ご参考まで

今回もバル切れがある後玉から。まずはレンズを前後に分割してから。

取り外した後群とバル切れ玉である第9群

変倍系はキレイだったので、前群と補正系の4つをクリーニングしました。

結局今回もほぼ全バラとなった。
そして汚れている玉とバル切れを起こしている玉は前回のCZ-210とほぼ同じ。
でもまあ、すべてのレンズをクリーニングしてヘリコイドもクリーニングして組み立てましたとさ。

番外 シャークスキンゴムリングの製作

これじゃあんまりみすぼらしいし、使うにも使いにくい。
ですので、実験的に製作してみました。素材はTPUです。

ピント、ズーム、絞りと3本のリングがあるので3本作りました。
上手くハマるでしょうか?

どうですかコレ?ちょっとテカテカしていますが見た目は問題ないし使い勝手も良い様ですね。

最終チェックとコンディション認定

作動は良好ピントも良好ですがレンズエレメントのダメージが残っています。

クモリはほぼ取れて薄いクモリぐらいになりましたが、後玉にバルサム切れアリ
使えますが写りに影響がある「ジャンク品」に認定です。

あとがき

SRT101のブラックにADAPTALL2マウントを使って取り付けてみました。しかしこの組み合わせでは正常に使えそうです。(CANON FD用のADAPTALL2では開放絞り値をカメラに正常に伝えることができませんので絞り込み測光で使う必要あり)

SRT101にADPTALL2を介して取り付け。

ずっと前に買ったジャンクセットの中の一本で、購入価格は100円程度でしょうか?
前回に引き続き面白かったし、いずれバルサム再接着の実験をしてみようと思います。

距離指標部分が大きく違う兄弟レンズ

次回は、最初はなぜか抜けていた単焦点標準レンズをレストアしていきたいと思います。
当初、単焦点系で年代が古いものからレストアを開始したのですが、なぜかリストから抜けていました。
乞うご期待w

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