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謎の旧アダプトール世代のズームレンズCZ-210(仮)85-210mmF4.5 | いつの間にやら

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ジャンカメ ハンターのぐりやんです。
本日の獲物は1976年発売(予想)のタムロン製ジャンクな望遠ズームレンズです。...年代順で紹介と申し上げておきながら順番が逆転してしまいました。
言い訳させていただきますと、実はこのレンズははっきりした型番がわからないのです。タムロンのホームページに載っていないのです。

85-210mm F/4.5 初代アダプトール対応 CZ-210(仮)

初代アダプトール(次世代のアダプトール2に対してアダプトール1と呼ばれる事も)世代のかなり古いレンズです。付いてきたアダプトールマウントはCANON FDですが、この旧世代のアダプトールマウントはレンズの開放絞り値を レンズ>マウント>ボディ と伝達する機能がないらしくレンズの開放F値に合わせたマウントを揃えないといけないらしくちょっと使いづらいですね。このアダプトールマウントは開放F値4.5用ですね。他のF値のレンズに、この4.5のマウントをつけるとカメラにレンズの開放F値を正常に伝える事ができないため正常な測光できないという事なので、入手される方はご注意あれ。

タムロンのページに載っている85-210mmF4.5は古い方から
Z-210
CZ-210M
QZ-210M
の3本なのです。レンズ構成は全て9群12枚で同じ。
最短撮影距離についてはタムロンのページには1.5Mとありますが、実物のZ-210と思われるレンズはは最短撮影距離2Mなんですね。他の2本(マクロがついているモデル)は接写倍率が1:3となっていることから95センチ程度まで寄れるのでは無いかと思います。

ヒントを求め、この時代のタムロンの他のレンズも見てみましょう。
すると型番のつけ方が見えてきます。
◯□-△△△M
型番は上のような付け方なのですが、
◯部分は1973年から発売された初代アダプトールレンズには無く、モデルチェンジされた年が1976年のモノにC、1978年のモノにQが付くようです。
□に入るのがWは広角単焦点、Tは望遠単焦点、Zはズームの意、
△に入る数字は短い方又は長い方の焦点距離
そしてMはマクロ機能の有無を意味しているようです。
注目したのが発売年とマクロの有無の関係。
◯に何も入らないZ-250などの無印シリーズが発売された
1973年モデルにはマクロ搭載モデルはありません。
1976年に発売されたCシリーズはマクロありと無しが混在
1978年に発売されたQシリーズは全てマクロ搭載
ここで2つの仮説が浮かんできました。

1.このレンズにはマクロが無いため型番はCZ-210であろうという事。
2.CZ-210Mは存在するのか?もしかしたら存在しないのでは無いか?

まあ、どうでも良いですが、ネット上でもCZ-210とQZ-210の違いが分からないという話は、国内でも海外でも出ていますしTAMRONサイトでのスペックもほぼ同じで、違いは最大径がほんの少しだけ違うのみとなっています。
謎は深まるばかりですね〜。てか、どうでも良いかw

てな訳でこのレンズはCZ-210(仮)と呼ぼうと思いますw

状態の確認

さていつものように状態から見ていきます。
外観はいつもにも増してとても汚い。

内蔵フードに打痕と凹みあり。あまりに汚いので磨いてしまいました。

すると新たな問題点も。焦点距離表示の横が凹んでます。
各動作関係は問題なし。そしてレンズエレメントは問題多し。

前玉カビとクモリ、後玉カビと謎の汚れとバルサム切れもあり。

そして中玉は(変倍系OR補正系)クモリと多数の引っかき傷(大汗)

つまりほぼ全てのレンズエレメントに問題があるってことです。
てな訳なので、動作は問題ないのでその辺はいじらず、全てのレンズエレメントを取り外してクリーニングしたいと思います。

分解とエレメントのクリーニング

今回はバルサム切れがある後玉から見ていきます。このレンズ前後2つに分割できるで、まずは全後部に分割します。またもや硬いネジがありドライバーが一本お亡くなりになりました。

先端の硬度ではうちで最強なドライバーでしたがパキッと欠けちゃいました。他のドライバーもダメージを受けてしまいました。このレンズを分解する方はお気をつけてw

このレンズは構成図が見つからなかったのですが、MD 70-210と同じような構成ですので参考に貼っときます。(世界中を探し回って何とか構成図を発見しましたのでトレーススケッチを追加しました)
違いは9枚目と10枚目が貼り合わせではなく11枚目と12枚目が貼り合わせだっと思います。

先日のミノルタMDと同じ9群12枚構成ですが、 補正系および後群の設計が若干異なる

後部鏡筒

内側からのぞいてみると酷いクモリは後群でしたので後群を抜きます。(クモリは第7群)

クリーニングしてみるとバルサム切れのニュートンリングが露わに。

このようにほとんどの場合、いわゆる「バルサム切れ」の場合は見てわかります。メルカリなどで「バルサム切れはクモリと判別できないので一律でクモリと記載しています」などと述べている人から買ってはいけません。誠意あるカメラ好き、写真好きな販売者ならば、明らかにバルサム切れだとわかる場合はバルサム切れと記載するはずですからね。もちろんクモリと判別出来ないようなバルサムの濁りのような場合もあるのでその場合は仕方がないとしても、一律でクモリはあり得ない。誠意がないですね。完全に逃げ口上ですよ。自分で転売ヤーと言っているのと一緒ですわ。クモリだと思ってこんなレンズつかまされたらどうしま…
まあこの手のバルサム切れは普通に使う分には問題がない事も多いのですが、夜景や玉ボケが出るようなシーンではボケにバルサム切れの形が現れたりしてボケが汚くなったりするので注意しましょう。このレンズのボケの汚さについては下の方で実写したものを掲載しています。

閑話休題w

前部鏡筒

全部鏡筒には、ピントを司る部分、変倍を司る部分、補正を司る部分に分かれており別々に動きます。
前回のMDと同じですね。

前玉最前面(第1群前側)には深そうなカビ、第2群の後ろ側には虫の這った跡?の様なものと傷の様なものがあった。

前玉ユニット(第1群と第2群がユニット化されている)を外すと変倍系ユニット(第3群、第4群)が見える。その奥には補正系ユニットが見える。これらはズーミング操作により別々に動きます。
光にかざすと変倍系に大量の拭きキズと補正系にはクモリがある。
さらに分解してみると

キスだらけの変倍系。よくみるとバルサム切れもある。

クモった補正系。レンズエレメントを取り出すと「キズ」と書いてあったw

バルサム切れは重症であったwwww キズもすごいね。
心折れて…この後の写真がないww
でもまあ、すべてのレンズをクリーニングしてヘリコイドもクリーニングして組み立てましたとさ。

最終チェックとコンディション認定

作動は良好ピントも良好ですがレンズエレメントのダメージがひどいですね。

クモリはほぼ取れて薄いクモリぐらいになりましたが、中玉のキズとバルサム切れ、後玉にもバルサム切れ・・・使えますが写りに影響がある「ジャンク品」に認定です。

参考までにバルサム切れはこの様にボケに影響が出る事があります。上のレンズエレメントのバルサム切れの形と比べてみてください。左側の大きいのが中玉で全周の薄いのが後玉のバル切れの影だと思います。(窓越しなので窓の汚れも影響している可能性があります)

あとがき

ジャンクセットの中の一本です。価格にすれば500円程度でしょうか?
まあ面白かったし、このレンズまだまだ遊べそうです。バルサム剥がしと再接着の実験もできそうですねw
実は同じタイプのレンズがもう一本あります。数年前に入手したのですが放置していたんですよねw
その名もZ-210です。最初に説明したアダプトール初期のレンズです。
トレードマークのシャークスキンリングが無くなってますけどね。
ピントリングの透明アクリルが特徴的です。

上がCZ-210(仮)下がZ-210

次回はこのレンズZ-210をレストアして行きましょうかねーw

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