記念すべき?20っぽん目は!今回一の大物であり、今回一ヤバそうな、
スーパータクマー300ミリF4です。
Asahi Opt. SUPER TAKUMAR 1:4/300
1964年に42,000円で売られていたレンズだそうです。当時の大卒初任給が17,000程度らしいので大学初任給の約2.5倍とすると、恐ろしいですね〜。同年発売のPENTAX SPがF1.4月で51,000だったようです。
で本題。
何がヤバいかって?ご覧の通り鏡筒がパックリと外れています。

どおっすかこれ。ヤバイ香りしかしませんねw
状態確認どころじゃ無い(汗)
状態をと言いたいところですが、ずでにぱっくりですから(~_~;)

しかも前から覗くと、デカイ前玉の向こうに謎の粉末?が付着しています。何なんでしょう?
分解しながら各部をチェック。驚愕のネジ山損傷。
とにかく分解しながら細かく診ていきます。

外れている部分のネジ山を見ると、これは(汗

ネジ山が削れてアルミの粉が大量に付着しています。
前玉に付着しているのはネジ山が削れたアルミの粉と思われます。

ネジ山の損傷がかなり酷い状態です。

全くねじ込むことができません。かなり頑張りましたがネジ山の痛みが悪化するばかり。
(すでにレンズ保護のためマステを貼っています)

かなり酷い損傷です。何故こんな事になるのか不思議ですね。

レンズ内部にも変形があります。分解した状態で落としたのか?修復を諦めてわざと破壊したか?
何とかネジ山を修復したい

こんなに巨大なネジを修正するすべは持ち合わせないので、色々と考えて
最終的にはカッターの刃を2枚使ってネジ山修正治具を自作しました。
そして何とかネジ山の修正に成功しました。

でかしたぞな。もしw
そしてやっとの事で、前後のレンズがドッキングできました。

アポロとソユーズのドッキング並みに嬉しい瞬間ですw
クリーニング
ここまでくればあとは綺麗にするだけです。

バラバラにして各部クリーニング、グリスアップしてなんとか使える状態になりました。
最終チェックとコンディション認定
最終的にピントがうまく合わないので何か部品が足らないのか、レンズがおかしいのか不明ですが、ちょっとイレギュラーな方法でピントが合うようにしました。
ピント以外は解像感も素晴らしく非常に素晴らしいレンズだと思います。
コンディションは、使えはするものの、何かおかしい「ジャンク」に認定です。
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