リコーといえばコピー機を思い浮かべますか?
写真好き(カメラ好き?)な方からすればリコーといえばGRを思い浮かべるでしょう。
GRというカメラの始まりはフィルム時代に遡り、1996年に発売されたGR-1が最初でした。
GR-1は発売当時コンパクトカメラとしては破格の90,000円という高価なカメラでしたがその高性能さと写りの良さで高級コンパクトカメラというジャンルを確立させたカメラだと言えるでしょう。
しかしリコーというメーカは元々は主に廉価なカメラを販売するメーカーでした。(安いけれども写りは良いと評判だったようです。)
GR-1発売前年の1995年に発売されたXR-10Pは、37,000円(ボディのみ)でしたからGR-1がリコーのカメラとしては異例の価格設定だったことがわかるでしょう。
廉価なリコーとして特に拙者が覚えているのは、1978年に発売されたXR500(50mmF2・ケース付き)の39,800円です。これは衝撃的でした。同じ年に登場したカメラとしてはCANON A-1(114,000円)でした。1979年にはCANONの廉価機が登場します。CANON AV-1価格は57,000円(ニューFD50mm F2付き)でしたから廉価といえどXR500には太刀打ちできていませんね。
あと忘れてならないのが、リコーのカメラはなぜ写りが良かったのか?ってところです。その秘密はレンズにあったようです。1950年代前半から1980年頃までのリコーのカメラに採用されていたレンズは富岡光学製だったのです。全てが富岡光学製というわけでは無いみたいですが、多くのカメラ、例えばオートハーフなどの安価なカメラにも富岡光学製のレンズが付いていたのです。