ハイ。皆さんお馴染みのバビロン4(BABYLON.4)ですね。

BABYLON.4とはどんなカメラ?
ま、よくある4連射カメラ、普通のカメラだと一枚のところに4枚の写真を記録出来るカメラです。しかしマルチシークエンスカメラっていうこのカメラは、一枚ずつとか、2枚ずつとか、4連射でもタイミングを選択出来たり中々に多機能です。しかしレンズはプラの単玉で絞り一定、シャッタースピードも一定とか写ルンですレベルと中々にマニアックw
で、このカメラ、中古格安で入手したもののセカンドシャッターが開かない。
ま、安かったので即分解ですねw
整備開始!
注:フラッシュ用コンデンサーには300V以上の高電圧が蓄電されています。意味がわからない人、放電方法がわからない人は絶対に分解しないでください。
放電のためにコンデンサをショートさせるのは非常に危険です。絶対にしないでください。
また、感電したらビリッときたでは済みません。
私も経験がありますが、カメラを放り投げてしまいました。かなりの痛みと衝撃です。
心臓の弱い方などは死に至る危険性もあります。
筋肉の反射でカメラを放り投げたり、手などをどこかにぶつけて骨折する危険性もあります。
挑戦してみようという方がいらっしゃっても自己責任でお願いいたします。
当方は責任を取りませんので、悪しからずm(_ _)m

パカっと開くといきなり基板が登場(もう分解に入っていますが)やはりハンダゴテが必要です。
まずは、左側にあるコンデンサの電圧を測定します。コンデンサには高圧な電荷が蓄えられていて、測定してみると危険な電圧が架かっていますのでショートに気を付けて放電します。

ハンダをはずしたら基盤を取り外してますと?

4つのショボいシャッターと駆動用のソレノイドが登場!
問題のセカンドシャッター(下段右)を突いてみます。引っかかりがあります。
更に分解しソレノイドを取り外します。

コイルの断線ではありませんでした。物理的な問題なのか?
ソレノイドコイルの分解整備

やはり引っかかってうまく動きません。

巻いてあるコイルを外してコアの部分を取り外しました。
写真では既に一部剥いていますがネオジム磁石(と思う)のメッキが剥げてコアの動きを妨げていました。

もうメッキが傷んでどうにもなりませんので全て剥きました。
真ん中に写っているのが剥いたメッキです。

そして殻に戻すとスムーズに動きます。

さて、問題はこのエナメル線。

巻き直します。上手くいくかな〜

出来るだけ隙間なく膨らまないように巻きます。3V掛けてみると上手く動きます!
成功したようです。

最終チェック
組み立てますよ〜
そして、チェ〜ック!

上手くいきました。(実は結線ミスでシャッターの順番がおかしくなったのは秘密ですw)

はーい。完璧にレストア完了。
試し撮りは…いつになる事やら(^◇^;)
追記:後日試写を行いました
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