こちら一見すると、何の問題もなさそうな感じです。
旭光学のスーパータクマー55mmF1.8、アトムレンズとして有名なレンズです。
Asahi Opt. Super-Takumar 1:1.8/55(後期型)

スーパータクマー55mmF1.8後期型は、アトムレンズです。アトムレンズには酸化トリウムという放射性物質が使われており高性能ではありありますが大きな欠点があります。経年によりレンズが黄色く変色してしまうのです。幸いこのレンズの黄変は少なめです。

状態確認
ピントリングを回してみると、ちょっとヘリコイドグリスが抜けかかっているかな〜って感じです。
レンズエレメントはキレイでしたから、とりあえずマウントアダプターに取り付けて撮影してみると問題なく使えそうです。この時点では、軽くクリーニングして、気が向いたらヘリコイドグリスの交換でOKだとタカをくくっていました。
で、PENTAXのカメラに取り付けて試そうかなっと。
ん?あれ?? なぜかカメラにねじ込めない
あれれ? ねじ込めんぞ??
何で???
M42マウントのスレッドに損傷発見!
よく確認してみると、マウントのネジにぶつけたような傷があります。

どうやらマウントネジの損傷でねじ込めないっぽいです。

拡大してみると? おおこれはいけませんね。
中華マウントアダプタはネジコミクリアランスが大きいみたいで問題なくネジ込めますが、ペンタックスのカメラは極小クリアランスなM42ネジを持つようでネジ込めないみたいですな。
これはなんとか修正するしかないです。
M42スレッドの損傷を修正せよ
と言ってもM42x1のネジ切りダイスなど持っているはずもありませんから。

とりあえず大まかにネジ山を、とある方法(企業秘密w)で修正して、マウントにねじ込めるようになったら色を塗ってはねじ込みを繰り返し、干渉している部分を極小ヤスリで微調整して使えるようになりました。
あとはヘリコイドをグリスアップして整備終了となりました。
最終チェックとコンディション認定
外観の傷は少なくキレイです。レンズエレメントも問題ありません。
その他機能的な部分も問題ありません。
コンディションは、外観小傷とマウントスレッドに傷ありの「並品」に認定。
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