
MIYATA super RIDGE-RUNNER
30年前ほど前のミヤタのマウンテンバイク、スーパーリッジランナーです。
たぶん1993年製だと思います。

モデルは「フルアルミL」というモデルでフルアルミフレームにコンポがディオーレLXというモデルです。モデルナンバーはRAFL423です。
赤TSマークも剥がさずに残してあります。ダサいから剥がせと言われたこともありましたが、ダサさが良いのですw


フルアルミということでフレームはすべてアルミでできています。ですが、フロントフォークはクロモリのものがついていました。ほとんどしなりがなく振動を吸収しないといわれるアルミという素材なうえに極太のダウンチューブですからフロントフォークもアルミにするのは無理があったのかもしれませんね。ダウンチューブの径は40ミリで極太系です。
フレームの規格などは当時の最新のもので、かなり後年までのコンポを使用することができました。ヘッドパーツはオーバーサイズのアヘッドで、エンド幅は135㎜、BBもシマノのカセットがついていてXTRでいえば2006年のM970シリーズぐらいまでなら搭載できそうです。ただVブレーキを使うにはちょっとシートステーの強度が足りないかなという気がします。
自転車は日進月歩でどんどん規格が新しくなります。MTB用の規格も現在は色々と変わって、コンポもディスクブレーキやらスルーアクスルやらと進化し、残念ながら互換性がありませんが、現在でも下位コンポを組み合わせればパーツの交換はできそうですね。もしもどこか一部分だけ故障して交換するとしても30年前のコンポのパーツは入手困難だと思いますが、7速のシフトレバーさえも現行品があるのは驚きで、さすがシマノだと感じます。(互換性までは確認していませんが、多分使えるのではないかと思います)
当時のカタログもあったかもと思い探してみたのですが発見できず代わりに保証書が出てきました。それによりカラーナンバーが「C6S」という事も判りました。

拙者のスーパーリッジランナー
うちのRAFLは若干カスタムしてまして、大きなところはフロントフォークをROCKSHOXのJudyDH(だったと思う)に交換してあります。このフロントフォークはダンパーとエストラマースプリングが内蔵されたタイプなのですが内部パーツがEnglund Total Air cartridgesというキットでエアサス化されています。拙者の体重では約130PSIという超高圧をかける必要性があるのですが、現在でも気密は保たれており圧を上げてもエア漏れは起こしていませんし、もし空気漏れを起こしても現在でもパッキンキットが入手できるようです。
もちろん純正のクロモリフォークはちゃんと保管してありますよ。

その他のカスタム個所は、ブレーキがヨシガイ・ダイアコンペの「MINI DIATECH BA660」というショートVブレーキ。これはカンチ用のレバーでも引けるショートアームVブレーキです。


フロントサスに交換するときに問題になったのがカンチブレーキなんです。カンチブレーキはアウター受けがステム付近に固定されているのですがフロントサスペンションを搭載するとカンチの本体はサスフォークのボトムケースと一緒に路面に追従して稼働するわけですからカンチを使いたい場合はアウター受けとボトムケースを一緒に動くようにしないといけません。これがネックだったわけです。アウター受けが付いたフロントサスも存在するわけですが当時ヤフオクでは見つけられなかったんですね。そして効かないカンチをよく効くVブレーキに換装してみたいという思いもありましたが、極力オリジナルコンディションを保ちたい。そこで選択したのがミニVだったというわけです。オリジナルLXのカンチはちゃんと保管してあります。あとステムがグランジの純正よりちょっと短いものに交換してあります。



純正のステムはZOOMというステンレス製(クロモリかも)のものでカンチ用のアウター受けが内蔵されたものでした。(純正部品のうち、ステムだけが行方不明)左右のラピッドファイヤーレバーとブレーキレバーグリップも純正のまま。ONZAバーは曲がってしまったので先端をカットしてはいますが一応残っています。
その他コンポ類は全て純正のままです。


コンポの色は基本的に全て黒でなかなかカッコイイ。ペダルも三ケ島の純正品。


サドルは実は違うものに変えているのですが、今回の撮影用に純正品に戻しました。ボロボロですけどね。シートポストは純正です。サイズが特殊なため選択肢は少ないですね。



クイックリリースもMIYATA文字入りの純正品ですし、ヘッドパーツもDIA-COMPEの純正品。今となってはプラのヘッドキャップがカッコいいと思うのは拙者だけでしょうかw。
そして忘れてはいけないのがフレームのステッカーなのです。剥がした訳ではなく、経年でほとんど剥がれました。しかし、ヘッドの歯車マークだけなぜか残っています。

不調
今回乗ってみて調子の悪い点はリアディレーラーとフロントのラピッドファイヤーレバーです。
フロントディレーラーをアウターからミドルに操作しても一気にインナーまで落ちてしまうというものです。

ディレイラーの動きはSIS(シマノインデックスシステム)により統合的に制御されています。フロントディレイラーがチェーンリングの位置に合わせてピタリと止まるのはラピッドファイヤーレバーに依存していますからレバーを整備する必要があります。ちなみにリアのラピッドファイヤーレバーは数年前に動きが悪くなったので整備したので絶好調です。

リアディレーラーはグリスが硬化していて動きが悪くなっているため洗浄とグリス交換が必要です。
この2点については早急にオーバーホールしようと思います。
おわりに
なぜこのビンテージMTBを紹介しようと思ったのかと言いますと、先日何となく「スーパーリッジランナー」をググってみたら、まなぶさんという方が主催しておられる「お気楽なブログ」そして、ryonpapaさん主催のブログ「みんなのリッジランナー」を発見して、いまだにリッジランナーを楽しんでいらっしゃるたくさんの方々がいらっしゃることを知ったのです。それで拙者もひさしぶりに引っ張り出してみたわけです。

今回思ったのがちょっとメンテして原状回復が必要だなということ。そして、一度リジットフォークとカンチに戻して乗ってみたいと思ったのでした。
まずはラピッドファイヤーレバーとリアディレーラーを整備しようと思います。
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