ZeissIkonのSuperIkonta530です。
日本ではスーパーセミイコンタⅠ(1)と呼ばれるカメラですね。
どんなカメラ?
どんなカメラかといいますと?
戦前のzeiss ikonの製品で120のフィルムを使い(所謂ブローニー)セミ判(所謂645ですね)の写真を撮ることができるカメラです。
発売は1934年だそうです。この個体はレンズの製造年から読み取りますと1934年製な様です。製造されてから85年以上経つんですね。
レンズはみんなの憧れCarl Zeiss Jena Tessar 7cm F3.5のノンコートですね。
シャッターはデッケル社のコンパーでT,B,1,2,5,10,25,50,100,300,500、所謂大陸系列と呼ばれる並びになっています。
comper名ですが、最高500でシンクロ付きに改造してあるようです。ですのでまるでシンクロコンパーラピッドですね。
アクセサリシューも付いています。
オリジナルはシンクロもアクセサリシューも無いようですので増設改造されたモノと思われます。
では、細かく状態を確認してきます。
状態の確認
外観は年相応のやれ具合。ボロボローです。
塗装は過去にタッチアップされている様で、ボコボコですが黒いです。
貼り革は、ツァイスの特徴か、アルミダイキャストのせいなのか、ボコボコとしていますし、ところどころ剥がれかかってはいますが、欠損は少ないです。
全てオリジナルでZEISS IKONやSuperIkonta 530などの刻印や模様もキレイに残っています。
続いて作動確認をば。
レンズ展開ボタンを押してみます。
全く反応ありません。よく見ると前蓋が少しだけ開いています。引っ張ると前蓋が開きました。
ファインダーも手で開けたら開きましたが、前レンズが起き上がりません。
手で引き出すと出てきますが、固定されませんし、逆ハの字に開いています。
うーん。多分壊れてる。(youtubeで確認したらレンズが飛び出してファインダーも展開される様です)
ドレーカイルプリズムは若干動きが悪いですけど、引き出せました。
気を取り直して、展開状態で外観を再度見てみます。
一番気になる蛇腹の状態は、まあまあキレイで穴もなさそうです。古いのにすごいなー
レンズはひどく曇っていてカビもあるようです。
気になる作動確認。シャッターは、ほぼ全速OK。ほぼというのは低速が若干あやしいところですね。
しかしシャッターレバーがグラグラしています。
絞りはOK
ピントもOKです。
距離計とファインダーも汚れているけどOKですね。ただファインダーは開きすぎなせいでぼんやりと見えます。
手さげ、裏蓋、圧板、赤窓OK、巻き上げノブは逆回転防止も含めOK裏蓋のZeissIkon film 《Pernox》の印刷(デカールかな)もキレイに残っています。
何となくですが、何とかなりそな感じですね。
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