直進ヘリコイドなのにレンズが回転してしまうシリーズ2本目。
シグマ-Z 24mm F2.8です。
SIGMA-Z 1:2.8 f=24mmについて
レンズマウントはニコンAIです。
このレンズはネットで探しても情報がなく素性がわかりません。
1970年代後半に発売されたっぽい以外には何もわかりませんでした。
レンズを覗いて見た感じはレトロフォーカス設計のようですね。
安っぽさは皆無で、ずっしりと重たいです。24mmF2.8という当時としては明るいレンズなのでシグマの高級シリーズなのでしょうか。
状態確認
さて状態をみていきましょう。
外観はフィルター枠が思い切り変形している。
そして全体的に超汚い。今回の27本の中で一番汚い。砂漠の遺跡から発掘された様な汚さです。
で、ヘリコイドが異常。直進せずにクルクル回る。
今回もマウント側から攻めます。
分解開始
と?
汚い。外観も汚いが中も汚い。砂みたいなものが大量に侵入していてジャリジャリしてる。
直進キーは付いてるなぁ。しかし汚い。
絞り周りの構造が前回のシグマと似ていますね。
この状態(直進キーを外していないのに)で前ヘリコイドを回したら抜けました。
しかし汚い。
ピントリングの内側。汚い。外側もローレット風ゴムリングも汚い。
砂漠で戦場カメラマンが使っていたのだろうか。
砂漠の砂っぽい非常に細かい砂?が鏡筒の奥底まで侵入している。
どこもかしこも砂だらけで大変だわ。
こんな酷いの初めて見ました。
またも興奮しすぎてここから写真がない。
徹底的に洗浄して再組み立て
こちらなぜ直進キーからヘリコイドが抜けたのか謎だが、パーツの破損や欠損などは無かった。
とにかく全バラして洗えるところは水でジャブジャブと洗いグリスアップしながら組み立てました。
フィルター枠の変形も修正。
が、どうしても完全には戻らず。しかしまあフィルターがスムーズにねじ込めたので良しとした。
最終チェック
外観はかなり綺麗になったけど、前玉コーティングの痛みがひどく(砂のせい?)少しソフトフォーカスになる。
前玉以外の状態はそんなに悪くないので、もったいないですねぇ。
その他の機構やヘリコイドは問題ありません。

コンディション認定
コンディションは「前玉コーティングの痛みがひどいが、撮影はなんとか可能な「難有り品」認定w
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