SIGMA MINI-WIDE 1:2.8 f=28mm MULITI-COATED
はいこれもCAT.2に分類しましたシグマ ミニ ワイドの28ミリ F2.8です。
MULTI-COATEDと書いてありますが緑のコーティングは1面だけのようです。
マルチコートが緑とは限りませんけどね。
状態確認
さて細かく見ていきます。
レンズの中を見ると何かバネのようなものが外れているようです。
上の写真レンズの真ん中何かが写っているのが見えると思います。
後玉が鏡筒の中でガタガタと遊んでいます。なにかがゴロッと外れているようです。
そして汚いです。マウント取り付けネジの頭舐めてます。
分解開始
では今回もマウント側からバラしにかかります。
舐めたネジが回るか心配でしたがいけました。良い子はいい工具を使いましょうね。
もちろんネジを舐めないテクニックも必要ですよ。
マウントを外すと後群がユニットごとゴロッと外れていました。
取り出してみると絞りと後群がごっそり外れていてバネがちょっとクシャっとなっていて、レバーが思いっきり曲がっていました。
これは酷い。
前に分解した人曰く「マウント外そうとしたら、ネジを舐めて外せなくなってさー。それで後群だけ外そうと思って、フルパワーで緩めて、絞りユニットごと無理やり回したらさー。中にあったレバーが思いっきり曲がってしまってさー」(汗)って感じでしょうか?
絞りリングとの連結しているレバーは外れているだけで無傷なようです。
変形部品の修正
さて、曲がってしまっているレバーは自動絞り作動用のレバーですが、とにかくひどい曲がりです。
折らずに修正できるでしょうか
なんとか折らずに修正できましたが取り付けてみてもスムーズに動きません。
再チェックするとリングの部分も変形していましたので修正しました。
これで自動絞りが正常になりました。
レンズエレメントの状態
再度バラしてレンズのクモリ面を探します。
今回も前玉のようですので前から開けていきます。
ひどいクモリです。よくみると表面がざらついた感じに見えます。
少しは綺麗になりましたがクモリは完全には落ちませんでした。
よくみるとバルサムの痛みもあります。
今回もこの辺で妥協ですね。あきらめます。
フィルター枠修正
フィルター枠の変形がありますので修正します。
結構な打ち身ですね。
ほぼ修正してフィルター東芝製のジャンクフィルターをねじ込んでみます。
軽く嵌まる様になりました。
最終チェックとコンディション認定
FTbに取り付けてチェックします。
絞りの連動バッチリです。
レンズエレメントもバルサム切れはそのままですが、写真がとれないほどではないような気がします。
これで完了とします。
コンディションはクモリ、バルサム痛みありの「難有品」認定w
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