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中古カメラのチェック項目とは?欲しいカメラは決まったけど、さてどうやって買う? | どんなカメラを選びますか第10回

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拙者のオススメの買い方は、ズバリ保証のついているもの。これに尽きますね。

ずらりと並んだ中古カメラ ワクワクw

初めての一台は保証付きを強く勧めたい

最近ならネットで買うのが一番お手軽でしょう。
ネットで買うなら「並品」以上を選んでください。難ありとかジャンクは安くても選んじゃダメです。そして保証が付いているものにしましょう。
しかーし、何にでも言えることですが触ってみないとわからない。ネットでいろいろ調べて「コレに決めた」としてもカタログだけ見るのと変わりません。
できるならば、持ち上げてみて、触ってみて、巻き上げてみて、シャッターを切ってみてください。
実際、カメラ屋さんに行ってもどうやって店員さんに話しかけるのか?
もちろん知り合いにフィルムカメラ沼にどっぷりはまっている人が居れば付き合ってもらうのも手ですね。いきなりカメラ屋に行ってカメラ屋のおっちゃんに選んでもらうのも手ですが、店に有利な品を買わされる可能性も否定できませんからね。今時そんなフィルムカメラ人口を減らすような売り方をするカメラ屋さんはいないと信じたいですけどね。

で、いよいよカメラ屋さんに行くとしましょう。友人の行きつけなんかあれば良いですね。友人の顔が利く店ならば対応やらサービスも変わってくるでしょう。またアフターサービスも大事ですからその辺も期待できますね。値引きやら、用品サービスやらも違ってくるかもですね。(ネットで買うとこの辺は無いですし)

そしていよいよカメラを手にとってチェック項目と要点を説明しますね。
まずはカメラによって使い方が色々ですから店の人に使い方を聞いてから触りましょう。
電池が要るものについてはお店にチェック用の電池がありますから入れてもらいましょう。
チェック用の電池が無いようなお店では・・・買わない方が良いかなぁ。たぶん。
わからない場合は「初めてなんで」と言ってお店のひとに聞いちゃうのが一番です。親切に教えてくれると思いますが、不親切だと感じたら他のお店にしましょうw
いくら目の前に欲しいカメラがあったとしても、2度といきたく無いような店主殿のお店で買ってしまうと折角の町のカメラ屋さんで買う意味が半減しちゃいますからね。またいきたくなるようなお店で買うのが一番です。

1、外観

中古のフィルムカメラの色は銀色か黒がほとんどでしょう。(金ピカもありますがw)
銀色のものは金属にメッキをしたもの、黒いものは金属に黒い塗料で塗装したもの、もしくは表面処理で黒いものもあります(少数有りミノルタなど)
また、銀でも黒でもプラスチックのものもあります。触った感じの冷たさとか感覚でわかるとは思いますが、聞いてみるのが一番いいですね。
メッキのタイプは、ほとんどのものはクロームメッキでけっこう頑丈です。なかなかハゲたりしません。黒いカメラは塗装ですからメッキに比べると弱いです。使い込まれたやつは角の部分など摩擦しやすい部分の塗装が剥がれて下地の金属が見えているものもあります。また元々の塗装の品質があまり良くなかったり、保存状態が悪くボロボロに痛んでいるものもあります。
塗装の剥がれやメッキの剥がれで下地の金属が露出しているものもありますが使用してある金属はほとんどの場合は真鍮ですから鉄のように錆びることはありませんからそんなに気にする必要はありません。
拙者などは黒いカメラから真鍮の下地が出ているカメラを見ると気絶しそうになります。

かっこいいんですよ。たまりませんね〜。(こういう人種は一定数いますから、塗装が剥がれた黒いカメラも人気があります:なんならエージング加工と称して新品のライカの塗装を剥がす人もいるぐらいです。)
ただし真鍮は柔らかめの金属ですから、ぶつけると凹みます。落としたら思いっきり凹みます。
どうしても出っ張ったところが凹みますから見た目が悪くなります。ひどい凹みの場合にはカメラの機能に影響がある場合もありますが、少しの凹みなら見た目を除けば大丈夫です。
凹みがあるものは安いですから気にしなければ選ぶのも有りですね。

貼り革についても良くみといた方が良いです。たまに素人が自分で裁断して貼ったようなのも見かけますからね。家に帰った後で良く見たら変な革が貼ってあったらショックですからね。

2、レンズ周り

ここで大事な事は、レンズは外観だけで判断しちゃダメって事です。レンズは傷がつきやすい為保護のためフィルターを付けて使う事が多いですよね?その状態で落下させてもフィルターが壊れてレンズ外観は無傷って事が多々有るのです。そして外観は無傷でも内部にダメージを受けている場合があり、そう言ったレンズの検品はとても困難なのです。ですから動く所は全て動かして、交換レンズならカメラに付けてみるのが肝要なのです。まずは外観、凹みなどをチェック、そしてピントリングや絞りリングのスムーズさを確認しましょう。スムースに動いて途中で軽くなったり重くなったりしないものが良いです。
次はレンズエレメント(レンズ自体)です。ここは難しいのですが、まずはレンズのカビです。よくみてチェックしましょう。写真のような酷いものは当然ジャンクですが、ほんのちょっとカビているものは気づきにくいので注意です。
次に一番表面に出ているレンズを見てみます。
傷や汚れがついていないかすぐにわかると思います。汚れているレンズを並べているような店は論外なので買わない方が良いかも。
1枚目のレンズは外に出ていて汚れやすいので拭き傷がつきやすいのです。ここに傷がないカメラは大事に大事に扱われてきたという事に他なりませんから少し安心できるでしょう。雑に扱われたカメラ(レンズ)はここが傷だらけのものもあります。そうなると撮影に影響がありますが、そんなレンズを並べているカメラ屋さんは流石に無いでしょうね。
1枚目のレンズに付いているちょっとした傷は意外と撮影に影響がないと言われていますがすが傷はないに越したことはありません

レンズ前玉に大量の擦り傷

撮影に影響があるのは一番後ろのレンズだと言われますが、ここが汚れることはあまり無いでしょうが一応チェックしたいですね。と言っても難しいでしょうからカメラ屋さんを信じるしか無いのかなぁ。
あとはレンズを前から覗くとレンズシャッター機ならシャッター羽根か絞り羽根が見えるはずです。絞りを開放にしたり絞ったりしてみましょう。軽く操作できて、羽根に油がついていなけでばOKです。

レンズに酷いカビ

開放測光式の一眼レフの場合は絞り羽根が見えませんから、レンズに付いている絞りリングを一番大きい数字(16、とか22など)にした上で、絞り込みボタンがあれば絞り込んで羽根をみます。油でテカってい無いかどうか確認しましょう。絞り込みができないカメラの場合はシャッターをBにしてシャッターボタンを押しっぱなしにします。すると絞りが絞り込まれますから羽根を確認しましょう。羽根の隙間が歪な多角形になるものや羽根が油でテカっているもの、モサっと開いたりモサっと閉じるものは修理が必要ですから避けましょう。交換式のレンズの場合忘れてはいけないのはマウントです。出来ればカメラに付けてみるのがイイです。一見問題なさそうでも変形していてうまくハマらない事が有ります。

3、シャッター

レンズが外せるものは外して、外せない場合は絞りを開放にしてから、裏蓋を開けて全部の速度でシャッターを切ってみます。
シャッターにトラブルを抱えているものは最高速と1/30以下の低速域で症状が出やすいので必ず全ての速度をチェックしましょう。低速でシャッターがモサっと動く場合や、低速にしたらシャッタが開かなくなるもの、閉じなくなるものはシャッターにトラブルを抱えていますから避けましょう。
またレンズ交換式の一眼レフやレンジファインダーのフォーカルプレーンシャッターは高速でトラブルが出る場合がありますから高速シャッターも注意深くチェックします。裏蓋を開けてカメラを明るい方に向け最高速でシャッターを切ってみます。一瞬光が見えるはずです。ほんの一瞬ですよ。何回もやってみて右から左まで(縦走りの場合は上から下)均等に光が見えればOKですがそうでは無い場合はシャッターの異常です。
あと忘れがちでトラブルが多いのがセルフタイマーです。
一度はチェックしておきましょう。使わないかもしれませんが後で動かないのに気づいたら気分が悪いですからね。

4、ピント

これも意外とトラブルが多いもので、特にレンジファインダー機はちょっとしたショックなどで距離計が狂うことがあるので選ぶ場合は入念に。
遠くの風景にレンズのピントを無限まで回して二重像がピタリと合っているか、縦や横にずれている場合は調整が必要です。一応違うレンズに交換してチェックさせてもらった方が良いでしょう。距離計連動部分のトラブルもないとは言えませんからね。
レンズ自体のピントが狂っているかどうかは残念ながら撮影してみないとわかりません。

一眼レフの場合もピントを無限に合わせて遠くのものを見てみましょう。ファインダー内でピントが合わないものはレンズが悪いかカメラが悪いかどちらかです。違うレンズの交換してチェックすればどちらが悪いのか判別できます。

注:レンジファインダー機はファインダーではピントが合っているのに写真を撮るとピンボケということが考えられます。このような症状がある場合は組み立てミスやレンズ落下によるものが考えられます。ファインダーでピントが合わなくなるのはレンジファインダー機ではたまに起こる距離計の横ズレというトラブルです。レンズを無限に合わせてもファインダーの二重像はずれたまま、でも写真を撮ると出来がった写真はしっかり遠景にピントが合っているのです。

5、ファインダー

どんなカメラにも言えることですが、自分の目で見てピントを合わせるカメラの場合はファインダーは非常に重要です。
一眼レフの場合はホコリなどがついていないか、ファインダーをのぞいて全面をチェックしましょう。
レンジファインダーやコンパクトの場合はホコリ以外に、ファインダーの中に浮かび上がっている二重像や枠(ブライトフレーム)が薄くないか、傾いていないか、パララックス補正機能がある場合はピントリングを回すのに連動して枠が動くかどうかチェックします。
この辺にトラブルがあると、近いうちの症状が悪化したり、修理代が高額になったり修理不能だったりと大変なので避けた方がようでしょう。
古い一眼レフで多いトラブルはペンタプリズムの劣化や腐食でしょう。ひどい奴は難ありかジャンク品になりますが、軽い症状のヤツは普通に並べてあることも。これはファインダーから目を少し遠ざけて見るとわかりやすいでしょう。
下にプリズム腐食を起こしたファインダーの例をあげます。

上の小さい3枚がプリズム腐食を起こしたファインダー、下のはプリズム腐食の無いファインダー。
ST-Fのものは特にひどいですね。このように中心に縦に黒い筋が入っていたり、真ん中に横に筋が入っていたりします。
最近ではプリズム再蒸着という修理が可能ですが、高額ですから注意しましょう。

6、自動露出(EE,AEカメラ)と連動露出計(露出計搭載カメラ)

自動露出のチェックですが、電池が必要なカメラの場合はお店の人にチェック用電池を借りてチェックしましょう。裏蓋を開けて明るいところ暗いところなどに向けてシャッターを切ってみます。シャッタ速度と絞りが自動的に変更されてゆくはずです。
絞り優先の場合は絞りを変えるとシャッタスピードが自動的に変更されていきますし、シャッタースピード優先の場合はシャッタースピードを変更すると絞りが自動的に変わってゆきます。
連動露出計はほとんどの場合ファインダー内についていますからファインダーを覗きながら絞りやシャッタースピードを変えたり明るいとろや暗いところに向けててみます。ファインダーの中にある指針やLEDが動くはずです。AE機にもファインダー内に指針やLED、液晶表示などがありますから正常に動いているかどうか確認しましょう。

7、フィルムの巻き上げ巻き戻し

フィルムが空の状態だと確認できないのでテスト用のフィルムを借りてチェックしたいです。
フィルムを入れた状態で、巻き上げ巻き戻しがスムーズにできるかどうかカウンターがちゃんと動くかどうか、また自動復元式の巻き戻しボタンとカウンターのリセットに異常がないかチェックましょう。

8、交換レンズの脱着

これも一度はチェックしたい。できれば二つ以上のレンズをつけてピントの正確さや作動の確認をしたいですね。
またレンズの脱着のスムーズさも重要です。なぜかというとカメラを落下させてしまった場合レンズから落ちるとレンズが壊れてもカメラは外見上無傷な場合があるからです。外見上無傷でも強い衝撃でマウントに狂いが生じている個体はいくつか経験しました。マウントのネジを若干緩めて売っている悪質なものもありました。これはボディに歪みが生じているのをマウントのネジを緩めることによって逃がしている例です。このようなカメラは買いたくないですよね。
マウント面を注意深くみて一箇所にだけ擦り傷が多いものも問題がある可能性大ですので避けた方が無難かもですね。

終わりに

このようにチェック項目は多岐にわたり、よくわからない人が一人で買いに行ってもすべてチェックするのは無理でしょう。
また、詳しい人と行ったとしても、かなり慣れた人じゃないとでしょうねw
ですから、最初の一台は信頼できるお店で保証がついた商品を買うのが一番なのです。
少なくとも2週間程度の初期不良への対応は絶対でしょうね。

どうしても近所にお店が無いネットで買うしかないって方は大手だとマップカメラがオススメです。
3万並品クラスでも保証が3ヶ月、ライカなどだと5万程度の並品クラスで12ヶ月の保証をつけてますから安心できますね。
下にマップカメラの楽天市場店とYahoo!店のファイルカメラを安い方から並べたものリンクを貼っときますのでご参考に。安い方には難あり品から並んでおりますので、並品以上を選びましょう。

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