【試写さんぽ】中国、上海発の中判カメラ「海鴎203」で、試し撮り 実力は如何に?

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おはこんばんちは。ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日は、先日整備した中国は上海発の中華カメラ「海鴎203」です。(海鸥:HAIOU:Seagull)にフォマパンを詰めて試写してきましたので試し撮りの結果を紹介したいと思います。

撮影データ

カメラ:Seagull 203 S-111-2 75mm F3.5 中国製
フィルム:FOMAPAN 100 Classic(120)チェコ共和国製
現像:D-76処方(自家調合)23℃ 6分 定着:ラピッドフィクサー 5分
スキャン:SONY α7Ⅱ digitaize

使い心地は?

このカメラの珍しいところは、レバー巻き上げなんですよね。でも自動ナンチャラは何も無いので、、赤窓の数字を見ながらレバーでの巻き上げを止める必要があるんですね。せっかくのレバー巻き上げなのだから自動巻きとめは欲しかったですねぇ。とは言えレバーを2回操作して3回目だけ赤窓を見ながら止めれば良いので、ノブ巻き上げに比べると迅速な巻き上げが可能です。軍艦部上部にあるレンズ展開ボタンはとっても使いやすいですね。

ちょっとダメだった点は使っているうちにレンジファインダーがレンジファインダーがズレてきたところですね。拙者の整備不十分だった可能性も否めませんがこれには困惑してしまいました。
レンジファインダーは分解してチェックします。

試写結果

見ていだだく前に使ったフィルムのことをお話ししておきます。
実は2年ほど前に期限が切れているものです。

斜めってる(汗)

トリプレットって事でそこまでの写りは期待していなかったのですが、思ったよりも写りますね。

逆光にも思ったよりも強いですね。フレアやゴーストは感じられません。

汚いのはフィルムの傷み(カビ?)です。

最短でもよく写ります。周辺減光もほとんどありませんね。

歪曲も感じられませんね。なかなか優秀なレンズです。

ここらへんはフィルムの傷みが酷すぎですね。これ8枚目(下写真で赤で示す辺り)です。
期限切れではありますが未開封ですよ。
よく見ると、裏紙のドットと12という数字が浮き出ています。(下写真で黄色で示す辺り)

どうやら裏紙のセミ判用の数字12が写っている様です。(黄色)光線カブリでこうなったとは考えにくいですね。インクが湿気を呼ぶのでしょうか?謎です。

トリプレットは周辺画質が甘いと言われますが、周辺での画質低下は若干ってレベルであまり気になりません。まあ絞り込んでいますから、開放だと周辺が甘くなるかもしれません。このコマもカビでムラだらけです。フォマパンは白い紙製?のパッケージはどうやら透湿する様ですね。

でなきゃここまでカビることはないでしょう。
閑話休題
カメラの写りは非常に良いです。

これは最後のコマ12枚目です。
裏紙の最後にある丸い穴の形と印刷の跡が浮き出ている様です。

カメラの写りは良かったのですが、フィルムの傷みが気になった試写になったのでした。

おわりに

此のカメラを使ってみた感想は「3枚玉にしては良く写る」ですね。
入手時はボロボロのジャンクでしたが普通に使えるようになり蛇腹も問題なし。シャッターも各速快調です。写りはトリプレットとしてはかなり良いですし逆光にも強そうです。

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
今回気になったのはフィルムですね。期限をすぎているとは言え、未開封のフィルムがカビていたのはショックでした。FOMAPANの120フィルムのパッケージはパッケージは透湿するようですから保管場所には気をつけましょう。(OEMも多いので、上写真と同じ白い無地のパッケージに注意しましょう)。さっさと期限内に使い切るのが一番ですね。
しかしパッケージの透湿が原因でなければ、最初からカビの胞子がフィルムに付着していたってことになるのかな?だとしたら?考えるだけでも恐ろしいですね。一緒に買ったフィルムがあと6本残っているんですよねー。

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