ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日は、Seagull 205Aの試写結果をお送りします。
Seagull 205A
このカメラは、レンジファインダー搭載のプラカメ。電子制御は何もなく電池は不要です。レンズはHAIOU-45 38mmF2.8で3群4枚のテッサータイプと思われます。
ボディフレームは金属製ですが外装は安っぽいプラ製でグリップ付き。
ファインダーは外光式ブライトフレームとレンジファインダーを搭載していますがパララックス自動補正は有りません。機械式シャッターで露出計も未搭載ですから電池は不要です。
撮影の準備
フィルムは、長巻から切り出したFOMAPAN Classic 100を使用して試写をしました。ただしこのフィルム使用期限切れですし、何だか乳剤面が湿気を帯びて張り付いたような跡があります。まだらになっているのはその所為ですのでご了承くださいませ。
撮影結果の公開
早速作例を紹介していこうと思います。
電気柵
なかなか良いではありませんか! 解像度も高くキレがありますね。
夏のヨウシュヤマゴボウ(かな?)
ボケも素直で良い感じです。太陽が写り込んでいますからフレアは出ていますが、全体が白ボケることはありませんでした。
思いっきり太陽を入れると5角形のゴーストが出ましたね。これは絞りの形が5角形だからこうなるのですが、絞りはおそらくF11だったと思います。
画面端の自販機の縦線が歪曲しているのわかりますか?
歪曲収差(樽型)はかなり多めでですね。これ本来ならば欠点なのですが、昔っぽくて良いではありませんか。そう思いませんか?だって現在のレンズでは(カメラ内補正もされていますからねぇ)歪曲収差は皆無ですからね。
コントラストも良いですね
いやーこのレンズなかなか優秀だと思いますよ。ところで肉体不疲労にはビルトンドリンクってなんじゃろ?調べてみたら売ってましたw 気になる方は探してみて下さいねw
こんな状況でも粘りますね。良いです。
なぜか一枚だけダブりが出ました。(左側っす)
使用感や特徴のまとめ
入手時はあちこち故障したジャンクカメラでしたが、致命的な破損などは無く修理して正常になりました。パララックス補正は無いものの、ファインダーの見えはスッキリクリアでアイポイントも長く眼鏡を掛けたままでもブライトフレームがキレイに見えます。これは良いですね。
まとめると、使用感は普通に使えるマニュアルレンジファインダーカメラでした。ただ巻き上げ、ピント、シャッター速度、絞りなど全ての操作感が安っぽいです。プラカメなせいもあるとは思いますがもう少しカチッとしていれば良かったんですけどねぇ。
レンズはキレイでしたから写りも問題なかったですね。クセがなく切れも良いですね。豪快なフレアが出るところもクラカメっぽくて好印象です。初めてマニュアルのレンジファインダーカメラに挑戦してみたい向きにもお勧めできるかと思います。ただし入手機の状態から考えるとまともな状態を保った個体は少ないと思われますから、整備された保証付の個体(そんなのあるんか?)を求めるのが良いでしょう。
FOMAPAN Classic100との相性も悪くないですね。
あとがき
最後まで読んでいただき感謝です。
ガワはチャチイ感が否めませんが、ファインダーやレンズにはコストがかかっていそうな気がします。おかげで軽量ですし、なかなか気に入りました。他にこんなカメラは無いですからね。
次回はこのカメラにカラーネガを詰めて試写してみたいと思いました。
コメント