おはこんばんちは。久しぶりに探偵物語(薬師丸ひろ子さんの方ね)を観て感動している、ジャンカメハンターのぐりやんです。音楽は加藤和彦さんだったのですね。「それから先のことは」のレコードが聴きたくなったので引っ張り出しますw
で、先日整備したRolleiflex StandardにFOMAPAN 100 Classicを詰めて試写してきましたので結果を紹介したいと思います。
Rolleiflex Standardについて
ローライフレックススタンダードは120フィルムを使う最初の2眼レフカメラで、その後120フィルムを使うローライフレックスシリーズは2000年代初頭までの70余年の長きにわたり製造されたのです。ローライフレックススタンダードは、1932年に発売され、その後数回のマイナーチェンジが行われ1983年まで製造されました。
拙者は入手したモデルは1935年に製造された「Rolleiflex Standard model622」というやつでスタンダードでは最終型でTessar 7.5cm/F3.5を搭載しています。
試写結果
期待の一枚目。写ってはいましたがアンダーでした。
しかし葉っぱの質感は良く出てる気がするかな?なんと無く椿の木ってわかるでしょw
そして2枚目はやらかしました。2重露光です。もちろん狙ったものではなく、失敗ですね。このカメラは2重写し防止機構はありませんから失敗しがちなんですね。特に何台ものカメラを持って取っ替え引っ替え写していると、訳わからなくなってやっちゃうんですね(汗)
遠景は霞んでいたせいであまりキレイには撮れていません。もちろんノンコートレンズですからフレアも相まって全体的にモヤっとしてしまったようです。
同じように撮影したCANON EXではこれぐらい写っていますからレンズ性能(耐逆光性能)は低いと言えるでしょう。て、まあ、当たり前ですね。比べる方がどうかって感じですねw
しかし順光ではめっちゃキレイに撮れます。Tessarにしては周辺の解像度の低下が目立つ気がします。
最短でのピントを確認です。ピントはOKですね。
またもや失敗2重露光です。失敗ではありますが、順光ならば遠景もキレイに写せることは分かりますね。ここまでは1/100とF16かF11で撮ってます。
1/500を試すために絞りを開けて撮影しました。もう夕方近く木陰だったのでF3.5開放だったと思います。(いつものように露出計を忘れたのでヤマ勘で撮ってます)
絞りを開けると少しグルグルしますね。テッサーでグルグルは珍しい気がします。
ノンコートレンズだから逆光には弱いと予想してましたが、フレームに太陽が入っても真っ白になることはなく意外と粘ることがわかりました。
絞っても鷹の目感はないですが、90年前のレンズれこれだけ写ればもちろん合格点ですね。
これはF5.6かF8ぐらいだったと思いますが、絞りによってボケの表情がかなり変わるようで、なかなか面白いですね。
12枚目はフィルムの最後を通り過ぎてキレイに撮れていませんでした。これはネット上でも報告されていて、赤窓でのフィルムの頭出しを工夫することで解消できそうですから、次回以降は工夫してみる事にします。しかし、よく写りますね。評判通り良いカメラです。
おわりに
このカメラを使ってみた感想は「2重写防止機構さえあればなぁ」って感じかなぁ。このカメラだけ持って撮影すれば失敗は無いと思いますが、気を使いながら撮るのは疲れるんですよね。(前回のローライコードやシーガルでは1台ずつ試写したので2重写しの失敗は無かった)
入手時は不動のジャンクでしたが普通に使えるようになり1/500もきっちり切れています。
写りはテッサーにしては鷹の目のキリッと感がなくて柔らかい写りな気がしました。ノンコートで設計が古いからかな?とは言え90年前のカメラでこれだけの写真が撮れるのはやはり感動ですよね。家から古いカメラが発見されても棄てたりせずに私に託していただければ活用させていただきますよw。間違っても捨てないでね。
最後まで読んでいただき感謝です。
先日のKODAK Premoに続きかなり古いカメラですが、Premoから20年でかなり進化しましたね。特にピント精度は段違い、それに使いやすさの面でも驚きの進化を遂げていますね。
ローラーフレックススタンダードから始まったと言っても過言では無い2眼レフはほとんど形を変えず70余年にわたって愛好家に愛され続けたのですから、この初代の完成度がいかに高かったのかがわかりますね。オートマットになって以降のローライフレックスは高くて手が出ませんがスタンダードなら手が届くかもしれません。見かけたらぜひ手にとってみてくださいね。
コメント