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RICOHFLEX Model Ⅶの分解整備(レストア)

この記事は約6分で読めます。

ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日の獲物はリコーフレックスの7型です。
数年前にワンコインで買ってきてレンズシャッターを手抜き整備したまま放置していたらいつの間にやら、シャッター羽根や絞り羽根に油が回っていました。

YouTubeの方で2眼レフの整備についてのリクエストがございましたのでこちらのカメラを整備しながら動画を撮った訳なのです。

まずは問題点を洗い出す

  • シャッター羽根と絞り羽根は油に侵されています
  • 前板の貼り革が剥がれかかっている上に汚いです(破損する前に剥がしてしまいました)
  • 前回ヘリコイドを洗浄したままグリスアップしていないのでヘリコイドがスカスカです
  • 裏蓋に少しガタつきがある気がします

レンズシャッターユニットの分離

このカメラは上のレンズに無限遠ストッパーが有りますから、フォーカスギアにマーキングさえしておけばレンズシャッターユニットを取り外しても容易に元に戻す事ができます。

レンズシャッターユニットを取り外すには前板を取り外した後にやると簡単です。カニ目リングは大きいので外しやすいです。カニ目リングを外すとレンズシャッターユニットが外れてきますから、ヘリコイドが狂わないようにマーキングした後各レンズを取り外します。

これでレンズシャッターユニットが単体となりました。

各羽根の分解整備

羽根にアクセスするにはハウジングからメカプレートを抜き取る必要があります。まずは、各レンズを外します。

ハウジングに接しているバネ等がないかを確認しておきます。接している羽根等があれば注意する必要があります。要すれば(損傷や脱落の危険があると感じたら)予め外しておくと良いです。準備ができたらメカプレートを止めているネジを外し裏返しにしてメカプレートを抜き取ります。(裏返さずにやるとシャッター羽根が落下します)

メカプレート側にはシャッター羽根が乗っかっている状態、ハウジング側には絞り制御板に押さえられた状態の絞り羽根がみえます。絞りを開放にした状態で絞り制御板とハウジングに合わせマークを付けてから絞り制御板を外すと絞り羽根が外せるようになります。

後は各羽根をベンジンで洗浄してから組み戻せばOKです。

このRIKENシャッターの絞り羽根は組み立て難いのでなんとか簡単に組み立てる方法を考えてみました。YouTubeの動画でご確認ください。(最後にリンクを掲載しています)

レンズのクリーニング

このカメラは非常に合理的な設計で部品点数も非常に少ないのですが、上下レンズ共にヘリコイドがあるのでちょっと癖が強い作りとなっています。前板を外してしまえばレンズの前面背面のクリーニングは容易いです。しかし内部のレンズまでクリーニングしようと思うと若干めんどくさい面があります。無限遠や最短撮影距離でヘリコイドの回転を制限するストッパーは上のレンズのみにありますから上記の通りレンズシャッターユニットを取り外すとヘリコイドギアの嵌合が外れて下のレンズは回転させるだけで外れてしまいます。ですがきちんと位置さえ記録して元通り組み戻すことが出来れば非常に楽です。(きちんと位置を記録し共と通り組まないとピントが狂います)中玉は外ヘリコイドと共に回すだけで外れますから簡単にクリーニングできます。

上のレンズをクリーニングしたい場合は少し厄介で、トラップが多くミスるとピントが狂うので注意が必要です。

ビューレンズユニットを外したところ 示すリングを動かすとピントが狂う(固定されておらず簡単に動く)

レンズ裏のカニ目リングでユニットごと外すと内部に位置決めリングが有り簡単に動くのでピントが狂うというトラップがあるので外さないほうが良いです。

YouTubeでは説明していないがここに印をつけておくと良いかもしれない

まずは前玉の位置がズレないようにレンズ前面の銀色の枠の部分と黒い部分にマステで位置合わせのマーキングを入れておくのが良いかもしれません(YouTubeではやっていません)
元通り組めるように十分マーキングをして前玉のヘリコイドを抜けばあとは下のレンズと同じ感じでクリーニングすることができます。
レンズは一見すると同じように見えますが、テイクレンズはレンズエレメントの全面にコーティングがあるのですがビューレンズでは前玉前面および後玉背面のみにしかコーティングがされていないようです。

裏蓋ロックの調整

裏蓋のロック金具は底面にある三脚ネジ穴の所にあるのですが、貼り革を剥がすとネジが3本出てきてそれを外していた羽根上のロック金具の取り付け位置を若干調整しました。あまり変わらない気もしますが変わった気もしますw

シャッター速度の調整

このカメラのシャッターはバリオ型と言われるシャッターで少し簡易的と言えるものです。羽根は2枚しかなくスローガバナもありません。多く普及しているコンパー型やプロンター型では主に基本シャッター速度は1/250などの早い速度で、それより低い速度ではスローがバナーによって羽根が全開の状態をキープする時間を変化させているのですが(コンパーラピッドなどは最高速のみ追加バネ羽根の速度を速くします)で、バリオ型は1/25などの低い速度が基本シャッター速度で速い速度では羽根を動かすバネの力を増加させて羽根を速く動かします。そういう原理から拙者所有のシャッタースピードテスターでは正確な測定はできませんから、今回は久しぶりに音を使ってシャッター速度を計測し調整してみました。

こちらも詳しくはYouTubeをご覧いただければ幸いです。
YouTubeで少し触れていますがバリオ型シャッターはその原理上シャッター効率が絞り開放時は50%程度なので絞りを絞るとシャッター効率が変化(改善する)してシャッター速度が遅くなりオーバー気味となったり、開放では効率が低い為1/100で止まるはずの被写体でも止まらなかったりブレやすかったりという特性があります。詳しくは「レンズシャッターのシャッター効率」で検索すると良いかもですね。

あとは元通り組み立てて試し撮りですね!

今回使った工具類

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どうしても開かないカニ目に最後の手段

このカメラのレンズシャッターユニットは固くしまっているけれどこの工具ならば開けることができると思う

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レンズを吸盤で吸いつけて取り外し取り付けをする道具 レンズエレメントの整備には必須です 非常に使いやすいです。

レンズエレメント単体で取り扱う場合に便利

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レンズのカビ取りに使っています 100mlで十分です 10年以上保ちますよ

レンズのカビ取りにはこれが一番だと思っている

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6種類の替刃付きで便利 貼り革剥がしやサビ落としなど多用途に使える

貼り革を剥がしたり残った接着剤を削ったりスクレッパーがわりに大活躍

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時計屋さんとかが目に着けて使っているいわゆる拡大鏡。コレがあると今まで見つけられなかったトラブルが発見できる

レンズの細かい傷の確認やレンズシャッターユニット内の観察に

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おそらく一番安くて使いやすいレンズクリーニングペーパー

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レンズを分解時に傷つけにくい。拙者愛用のタイプです。オススメ。2026.3.8現在JHTの公式で現在取り扱えない商品になっている。流通在庫のみなのかも知れない。

これは何かと便利に使えるので一つ持っておくと整備が変わると思う

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拙者が愛用しているSW1500の後継機 洗浄槽が大きめで振動子が二つ搭載されている レンズやカメラの部品洗浄には最適なサイズでオススメです

細かい部品の洗浄に ヘリコイドなどの洗浄にも便利

あとがき

ようやく完成したリコーフレックスです。このカメラは簡単に分解できて構造も単純だからということで初心者向けの教材として良いなぁと思いYouTubeで4回にわたって動画を作ったのですが、ある意味難しい面もあるなぁと思った次第です。構造が単純なため、精度を出すという部分が組み立てに頼っている部分があるからなんですね。高級なカメラは複雑ではあるけれど誰が組み立ててもある程度の精度が出ている気がしました。カメラの整備は一朝一夕にはいきませんねえ。でも機械好きにはとても楽しいのですw

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
最近お天気が悪いので写欲が湧きませんが近いうちに試し撮りよしてみようと思います。お楽しみに

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らいか
らいか

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コメント

  1. zihan より:

    OMG,love ur blog. i come from china , i love camreas and also fix them too.i often hang around on the internet , reading all kinds of articals about cameras . iam suprised that i have a tlr called HUQIU 121 mada in Suzhou china about between 1980s -90s, its internal structure is almost same from this ricoh, the shutter, foucsing ring, lens,even the back cover lock!!!

    • ぐりやん ぐりやん より:

      Thank you for your comment. I’m very happy to be the first commenter from China. It’s difficult to get hold of Chinese cameras in Japan. I only have three. For now, I’d like to get a copy of Douglas St. Denny’s book, “Cameras of the People’s Republic of China.”

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