RICOHFLEX Ⅶ ジャンクカメラいつの間にやら リコーキンが欲しいなぁ

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またもや激安ワンコインで入手した中判カメラリコーフレックス7型のジャンクです。

RICOH FLEX MODEL Ⅶ

第7世代のリコーフレックスですね。発売は1954年で搭載レンズはビューレンズが「RICOH VIEWER 80mm F3.5 テイクレンズは「RICOH ANASTIGMAT 80mmF3.5」ですね。二つのレンズの明るさが同じ2眼レフは珍しいです。通常はビューレンズの方が少し明るいんですけどね。
レンズは2つとも3群3枚のトリプレット構成です。全く同じレンズな気がします。
シャッターはRIKEN シャッターで B ・25 ・50 ・100 という割り切り様です。精工舎やシチズンのシャッターを搭載した上位バージョンもあった様ですね。価格は当時6,800円という事で他のカメラと比べるとかなり安価っだったようでございます。
このカメラの1番の特徴はフィルム室から中身がごそっと取り外せる仕組みになっていて、リコーキンというアダプターを使えば35mmフィルムが使えるって事ですね。

それとコンツールファインダーを搭載したのもこのⅦ型からですね。

らいか
らいか

コンツールファインダーって何?

はかせ
はかせ

説明しよう。コンツールファインダーってのはブライトフレームのスリットだけで構成された様なのファインダーなのじゃ。そのスリット(だけのファインダー)を片目でもう片方の目で直に被写体を見ると、左右の目で見た映像は脳内で合成されて、あたかも視界内にフレームが浮かんでいる様に見えるのじゃよ。それで撮影範囲が確認できるわけじゃ。
枠だけではフレームにピントが合わないからフレームにピントを合わせるためのレンズが1枚程度使われているのじゃ。下の写真で実際の見え方がわかるかな?

脳内で合成された映像

状態を確認する

シャッター不動でテイクレンズに傷がありますね。

まあワンコインジャンクなので気にしません。

その他シャッターが粘っていて動きません。早速修理に取りかかりますよ。

レンズシャッターの修理

まずは、不動のシャッターを目指し、レンズを前から外してシャッター羽根を目指します。

さてサクッと2枚羽根シャッターに到達しました。

油が見えていますね。シャッタ羽根をベンジンで軽く拭き取ってみましたが思いっきり油が回っていましたので、レンズシャッターユニットを取り外して分解整備する事にします。
前板は4本のネジのみで簡単に分離、バラしてビックリ。この割り切り非常に素晴らしいですね。
これは、超単純構造、合理的設計でカメラ整備の勉強にもってこいですね。

すげえw。レンズシャッターユニット内もスカスカです。
ボディもシャッターも自社製で一貫して合理設計が貫かれている感じです。

前シャッターを外すとシャッタ羽根が現れました。2枚羽根ですね。

シャッター羽根を取り外すと外すとこんな感じ。こんな大きな2枚羽根だから1/100が限界だったのでしょうかね?

絞り羽根も油がひどいので、分解ついでに洗浄する事にしました。

洗浄して乾燥します。絞りは9枚羽根です。

今回は1円玉を積み上げて羽根を組みました。枚数が多い絞り羽根を組むのは難しいんですよね。

無事キレイに組み上がりました。

慎重に前シャッターを取り付けて作動確認です。OKでした。

最終チェック

これは意外と簡単に直りました。そして絶好調です。カメラレストアの初心者にオススメです。
いずれこのカメラの分解組み立ての仕方を説明してみようと思いました。

あとがき

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
実はこのカメラ整備したのは2年前で、いつも試写の被写体として登場しているカメラなんですね。安かったので直らなかったら改造して遊ぼうと思っていたのですが、直っちゃうんですよね。
拙者、直せるカメラはバラして遊ぶ気にならないんですよね。

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