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RICOH XR500の設計に感動 完全CLA+する事に決定 目指せ…世界最高のXR500

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XR500を分解してたら素晴らしい設計に感銘を受けて全部バラバラにしてしまった、ジャンカメハンターのぐりやんです。
修理したらOKと思っていましたが、このカメラが設計通りの性能というか操作感、例えば巻き上げ感覚とかレリーズのタッチそして音がどうなるのか?CLAしてみようと思うわけです。
ところで最近海外でよく見かけるCLAと言う略語、ご存知ですか?ベンツ?いえいえ違いますよ。では、CLAって何っ?って事ですがClean,Llubricant,Adjustの略語ですね。
つまりキレイにして注油して調整するって事です。なのでCompleteのCを頭につけてCCLAと勝手な略語を作ったんですが、なんだかうーんて感じなのでCLA+にしますw言えばCLA+を施して120パーセントに仕上げてみたくなった訳です。
まあCLAするけど他にも手を入れて新品時より更に気持ちよく使えるようにしようということです。

感銘を受けたXR500のモジュール構造

XR500を分解してみると、各部がモジュールごとに分離できるすごく合理的な設計で、整備性が素晴らしいんですね。

ざっくり言えばこのカメラは以外と簡単に(あくまでもやり方が分かっていればですが)4つに分離できるんですよ。

ボディモジュール、ミラーボックスモジュール、ペンタプリズムモジュール、シャッターモジュールですね。(勝手に名前つけてますw)
ニコイチ、サンコイチ、ヨンコイチも自由自在ですねw

完全に分離できるから部分ごとの整備や交換が簡単ですね。

ボディモジュールは、いわゆる躯体とも言えるアルミダイキャスト製のフレームに巻き上げ機構やらカウンターなどが搭載されています。カウンターもモジュール構造で簡単に取り外せますよ。

ミラーボックスモジュールは前板とレンズマウント、ミラーボックスそしてファインダー用のコンデンサレンズとピントスクリーンまでが一体となっています。

ペンタプリズムモジュールにはペンタプリズム基部とシャッター速度ダイアル基部、ASA感度設定ダイアル基部が一体化されたフレームにペンタプリズム、接眼レンズ、露出計が一体となっています。

シャッターモジュールはCOPAL(コパル)のCOPAL SQUARE CCSという外製のシャッターユニットを使っていますからシャッター関連が丸っと一体になっています。このモジュールの中にシャッター幕や調速機構(含むスローガバナ)セルフタイマーまで内蔵されています。もうこれ単体で自作カメラとかできそうですね。すごいの一言です。

今回は手始めにボディモジュールからCLAを始めます

まずは、金属部分の腐食と朽ち果てたモルトが気になったボディモジュールから手を入れていきます。

実はすでにやっちゃったんですが巻き上げ機構を全て分解します。そして金属腐食部分をキレイにして塗装します。

ハイ塗装終わりですw。

えー加減なマスキングですが要は塗料が付着したらフランジバックに影響を与える部分だけマスクしとけば良いのでこれで十分です。塗装はプラモデル用の塗料をエアブラシで吹きました。下地にはちゃんとプライマーを使いましたよ。表に出る部分はほんの少しですが腐食が酷かった部分にも腐食予防のため塗装しときました。

そうそう一箇所極小ベアリングが入っている所がありましたので自信の無い方はここは開けない方が良いですよ。この後説明しますね。

組み立てながらCLAです

ベアリング入りギアから組み立てる

ベアリングが極小で失くしてしまいそうなので、まずはここから組み立てます。

上下2列に極小のベアリングが入っていますからテフロングリスを糊がわりにまずは下側のベアリングのみ入れて軸に取り付け上側のベアリングを入れていきます。

次にワッシャーでカバーしてEリングで止めれば完成ですね。超スムーズになりました。テンションアゲアゲっすわw

スプールの組み込み

次にスプールを組み付けていきます。スプロケットはスリップさせるためスリッパークラッチ構造になっています。なぜスリップする構造にする必要があるのか?

はかせ
はかせ

説明しよう!フィルムがスプールに巻き取られていくとスプロケットに巻き取られるたびにフィルムの厚み分スプロケットが巻き太り。つまり太くなっていくじゃろう。すると巻き取る長さが変わっていくのじゃ。ところがスプロケットは一度の巻き上げでパーフォレーション8個分キッカリしか進まない。なのでこの差を吸収する為にスプールがスリップする構造になっているのじゃよ。

ぐりやん
ぐりやん

前にこのスリップ部分が固着して巻き上げが上手くいかずフィルムがズタズタにちぎれてしまうカメラがあったね。スプールを指で回してみて(スプロケットが供回りする場合は回らないように押さえながら)ある程度の力で空回りするのが正常だよ。空回りしないとこんなトラブルが起こるよ。

らいか
らいか

スプールとかパーフォレーションとか、スプロケットとか分かんないんだけど

ぐりやん
ぐりやん

パーフォレーションていうのはフィルムに開いている穴の事だよ。35ミリカメラの場合は1枚巻き上げると8個分進むんだよ。スプロケットはパーフォレーションが噛み合う歯がついた部分のことでスプールはフィルムを装填するときにフィルムの先っぽを差し込む軸のことだよ。

スプールを組み立てるとこんな感じ。

スリッパークラッチはこんな構造。スプリングの力である程度以上のトルクが加わるとスリップする構造になっているのです。

スプールを組み込んだら次にスプロケットを組み込みます。

もちろん組み込みながら摩擦面には微量のテフロングリスを塗布していきますよ。

キレイに組めました。
どれだけスムーズになるか楽しみすぎますね。

次はレリーズシャフトですね。

レリーズシャフトの回り止め兼スプリングどめネジの頭にバリがありここが抵抗になりレリーズ時のスムーズさに欠けてましたのでヤスリでバリを削り落としました。

こんな感じでネジが付きます。

ボディ下部のチャージレバーも全て取り外しましたので、チャージ時に負荷がかかる軸は全てグリスアップしながら組み付けました。

裏蓋ロックと裏蓋もCLAです。ほとんどのモルトは全オーナーが交換したようですが、裏蓋蝶番部のモルトは張り替えられていなかったので交換しました。

最後にシャッターモジュール右横のモルトを交換してボディモジュールのCLAは完了です。

試しに巻き上げしてみると

♪───O(≧∇≦)O────♪

こりゃ凄い。めちゃくちゃ軽くてめちゃくちゃスムーズ。
まだシャッターとミラーボックスの2大負荷部は付けてないんですが、こりゃ楽しみだなー。

キレイになって動きも超スムーズできもちイイ!

これでボディモジュールは完成です。今日はここまでw

あとがき

いやーこのカメラいじるのが楽しいカメラだなー。

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
さて次回も引き続きRICOH XR500を整備していきます。
乞うご期待w

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