久しぶりに戦メリを観て友情って何か?を改めて考えている、ジャンカメハンターのぐりやんです。
前回に引き続きRICOH XR500 CLA+です。今回はペンタプリズムモジュールをやっていきます。
この名称は勝手に言ってるだけで正式な名称ではないので悪しからず。
ペンタプリズムモジュールは、ペンタプリズム基部となるプラスチック製のフレーム上にシャッター速度ダイアル、ASA感度設定ダイアル、ペンタプリズム、接眼レンズ、露出計が搭載されています。
プリズムを下ろしてプリズムと接眼レンズをクリーニング
接眼レンズを掃除するためにはプリズムを下ろす必要があります。接眼レンズはフレームに埋め込み接着されている様ですから、アイピースを外しても接眼レンズを外すことはできない仕様ですね。
プリズムを外すためにはプリズムカバーに貼り付けられている基盤を外す必要がありました。貼り付けは両面テープなので丁寧にフレキを切らない様に作業しました。
あとは左右にある3本のネジ、電源スイッチ2本とフレキを止めているネジを外して基板を浮かせればペンタプリズムが外せます。
ペンタプリズムの接眼レンズ側はかなりカビていた。カビの掃除ですがエタノールでは中々落ちません。過酸化水素水か薄めた中性洗剤がオススメです。一拭きで落ちます。カビが落ちたらエタノールやレンズクリーナーで拭きあげましょう。
カビも落ちてスッキリクリーンwになりました。
接眼レンズはフレームに接着されていますからこのままクリーニングします。露出計の針を曲げない様に注意しましょうね。
取り外したアイピースも汚いので綺麗にしましょう。アイピースシャッターの台座っぽいものが付いていますがXR-2用でしょうかね?マニュアル機には不要ですからね。
アイピースシャッタって何のために付いているの?
説明しよう!アイピースシャッターとは文字通りアイピースに付いているシャッターだ。つまり接眼部からの入射光を遮断するために付いている。では何故入射光を遮断する必要があるのか?露出がオートつまりAEを使ってセルフタイマー撮影やノーファインダー撮影などアイピースから目を離して撮影する場合、アイピースから強い光が入ると露出が狂うのじゃ。このころのカメラのほとんどがアイピース付近に露出計の受光部がある為アイピースからの入射光は露出に影響を与えやすいんじゃな。
このころのAEは記憶測光といってレリーズした瞬間の測光値を記憶して露出を決定しているんだ。セルフタイマーを使う場合レリーズ時点ではアイピースから目を離しているから露出が狂うんだね。オリンパスがOM-2で実用化したTTLダイレクト測光ではシャッターボタンを押した後もリアルタイムでフィルム面の反射光を測光し続けるからアイピースシャッターは不要となったんだ。
ダイレクト測光ではシャッターが開いている間に被写体の明るさが変化するとそれに応じてシャッタースピードが瞬間的に変化する様になっているんだ。
その後はTTLダイレクト測光がAEカメラの測光方式の主流になっていったんだ。
じゃあマニュアル露出の場合はアイピースシャッターは必要無いってことだね。
そういうことじゃな。
接眼レンズをよく見るとバルサム切れが発生していました。症状は軽いので影響は少ないでしょうが少し残念ですね。
ペンタプリズムモジュールのCLAはこれにて完了とします。
あとがき
これでXR500の主要モジュールのCLAが完了しました。
あとは組み立てながら細かい部分をCLAしていきます。
さて次回はいよいよRICOH XR500を組み立てていきますよ。
乞うご期待w
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