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BABY PEARL (戦後最終型)ジャンクカメラ|レンズシャッターの分解と修理

この記事は約3分で読めます。

夜のプレイリストで井上陽水さんを聴きながら〜な、ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日の獲物は先日入手したBABY PEARLの戦後最終型ですよ。
御年74歳。注意深く修理しますよ。

このエントリーは2021年10月の記事の再編集になります。

入手時の状態をおさらい

  • レンズは真っ白にクモっており、とても汚い。シャッターは不動ですが、蛇腹は比較的綺麗
  • ファインダーはびろーんと広がっており修正が必要

整備スタート!

さて先ずは、動かないシャッターを目指します。

いつも通り、レンズシャッターユニットをカメラから取り外して、レンズを外す。

で、シャッターを分解します。

ん? 何じゃこりゃ? こんなシャッター初めて見ました。

全く構造が理解できません。気を取り直して、注意深く観察します。

今まで見てきたシャッターは、シャッター羽根を開閉させるレバーは一端が固定されているかリング場で回転するような作りになっていました。
しかし、このシャッターは、羽根を開閉させるのがレバーでは無く、どこも固定されていないC型形状の部品なのです。固定されていない浮動カムとでもいいましょうかね。

良く観察すると浮動カムの爪が半月状の溝をチャージする時は真っ直ぐ、シャッターを切ると半月状の溝を通る構造だと言うことが分かってきました。しかし、半月状の溝にC型部品を通しても引っ掛かってシャッターが開きません。
どうやら分解歴もありそうですし、なんかだよく見ると変形している気がします。
それしか考えられません。
C型の浮動カムを注意しながら少しずつ広げていきます。

上の写真よりだいぶ拡がっているのがわかりますか?

半月状の溝を通った時にシャッターが全開になるところまで注意深く浮動カムを拡げました。
仮組みしてチャージテスト!
カチャッ!ちゃんとチャージできましたヨ。これは治ったか?

そしてポチッとレリーズ!

乾いた音で、シャカっとシャッターが動きました。
成功です。仮説は正しかった見たいです。治りました。
シャッタースピードは若干怪しいですが、コレでなんとか写真は撮れそうですよ。

レンズも分解して綺麗にしましたらクモリは綺麗になりましたが、残念ながら後玉のコーティングに腐食がありました。前玉と中玉は綺麗なんですけどねぇ。残念。

びろーんと開いたファインダーも綺麗に修正できました。

これで今回のレストアは終了です。

最終チェックとコンディション認定

蛇腹に穴はなくシャッターも若干怪しいながら全速切れます。絞りとフォーカスもOKでレンズとファインダーの開閉もOKです。製造からの経過年数を考慮すれば「並品」でしょうか

あとがき

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
これでベビーパールのレストアも終わり。使える127フィルムを使うカメラが5台になりました。え?数が合わない?実はずーっと前に買ったジャンクセットの中にBABY BOX TENGORが入ってたんですよね〜。それともう一台2眼レフもあるんですよ。いつも試写の被写体になっているんですけどね。だから5台なんですワw
フィルムはかわうそさんトコで大人買いしたヤツが残っているので、熱中症に気をつけながら試写していきますね。

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