前回に引き続いて、もう一箇所の問題点リアディレイラーを整備します。
不良箇所はリアディレイラーの取り付けボルト、いわゆるB軸のところがスムーズに動きません。
しかも指で押すとそこで止まってしまうという結構重症っぽい感じです。多分グリスの経年による硬化が原因だとは思いますが…
リアディレーラー RD-M560
リアディレーラーの取り外し方はチェーンとシフトケーブルを抜いたら、本体をボルト一本緩めて取り外します。
取り外したリアディレイラーRD-M560です。もちろん30年ものですw
それでは、状態を確認してみます。
B軸をレンチでグイグイとやってみると、ここがネチネチのガチガチなのです。ネチぃ〜と粘った感じでかなり固いです。
本来は若干の抵抗がありながらもスムーズに動かないといけません。
裏側です。汚いですが錆びてはいないようですね。
リアディレイラーRD-M560の分解整備
リアディレイラーの分解
まずは今回のキモ!B軸を抜いて状態を確認したいってことで分解します。
裏のクリップを抜いてもB軸は抜けるどころか人力ではビクともしませんでした。六角レンチでグリグリしながら裏側からB軸をグイグイと押し込みながら、さらにグリグリするとやっと抜けました。
軸とスリーブは硬化したグリスで固着寸前だったようです。しかしサビはなく清掃してグリスアップすれば行けそうです。
ディレイラーはアルミ製ですがB軸が刺さっているスリーブはスチールでしたので真鍮のワイヤーブラシでクリーニングしました。
ピッカピカになりましたよ。そしてその他の部分も全バラしました。
ついでなんで、全ての可動部やスプリングをグリスアップしておこうと思います。
組み立てます
あとはクリーニングしてグリスアップしながら組み立てます。単純なのでグリスアップと組み立ては同時進行です。
スプリングの組み込みは若干難易度が高く、慣れていない人は難しいかもです。
ディレイラーの取付とチェンジの調整
あとはリアディレイラーを取り付けて、チェーンを通してからシフトケーブルを取り付けて、調整すれば完了です。チェーンは初期のWippermann CONNEX LINK チェーン(多分17、8年前のモノ)を組んでいますので繋ぐのは簡単です。現在は7速用チェーンは販売されていない様ですね。
終わりに
今回も結局バラバラにして整備しました。実はリアディレイラー をオーバーホールしたのは2回目なのです。前回のオーバーホールは多分10年以上前だったと思います。
ディレイラーは拙者の様にたまにしか乗らず室内保管でも10年ぐらいでダメになるっぽいですね。
まあ、水はねやホコリをもろに被るところに付いていますからね。
しかし、シフトレバーが30年間トラブルなく動くいていたのは凄いですね。シマノのグリスは30年程度は潤滑を保つということが言えると思います。デュラグリス最強ですな。
と、現在はデュラグリスではなくプレミアムグリスに名前が変わっているのねw。
と言いながらフィニッシュラインを使っている拙者はw。
閑話休題
前回も組み立てに若干苦労した記憶があったので、あまり分解したくはなかったのですが結局分解可能なところは全て分解してグリスアップ、分解できないところもきちんと注油しておきました。
これで問題点は無くなったと思いましたが、リアハブの転がりが良くないことに気付いてしまいました。ですので、次回はリアハブのオーバーホールをしようと思います。
てな訳で、つづくw
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