当ページではアフィリエイト広告を利用しています

アトムレンズ って何? え、鉄腕アトムじゃないの。放射線が放出されているって、被曝しないの?

この記事は約8分で読めます。

2026.3.22改稿

ぐりやん
ぐりやん

こんばんは、ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日はアトムレンズ について語ってみようと思います。

らいか
らいか

アトムレンズ って何? え、鉄腕アトムのイラスト入りの激レアレンズとかじゃないの。

アトムレンズ とは?

はかせ
はかせ

説明しよう。
アトムレンズというのは、アトミックレンズのことで、語意的には少しおかしい気もするが放射性物質を混ぜ込んだ光学ガラスを使ったレンズじゃ。
二酸化トリウムという放射性物質を使用して製造されておる。

らいか
らいか

え、放射能が出とるん?被曝せんの?

はかせ
はかせ

英語ではThoriated glass LensとかRadioactive Lensなどと呼ばれておる。
トリウムは半減期が140.5億年だという事で放射線が消える事は無い。しかしながらレンズから放射されているα線やβ線はごく微量で、数フィート離れれば低下し皮膚で遮断されるそうじゃが、眼球が被曝すると危険らしい。
まあ、接眼レンズに使用しなければ問題ないじゃろう。そういう事なので分解したレンズを近距離で覗き込むのはやめた方が良いかもしれんな。

らいか
らいか

でも、やっぱりねぇ。なんか怖いよねぇ。

はかせ
はかせ

そうじゃな。まあ放射線を放出し続けているのは事実じゃから気になるんならば入手は避けた方が良いかも知れんな。微量とはいえ被曝することには変わりないわけじゃしのぉ。
それよりも光学ガラスとしては大きな問題がある。それは黄色く変色してしまう事なんじゃよ。

参考

Eye exposure from thoriated glass(IRPA - INTERNATIONAL RADIATION PROTECTION ASSOCIATION)
トリエーテッドカメラレンズ (1970年代頃)(orau.org-Museum of Radiation and Radioactivity)
Radioactive lenses(camera-wiki.org)

アトムレンズは光学ガラスとしては高性能(高屈折、低分散)であるって事で各社が採用しましたが、のちに黄変するというデメリット判明したため使われなくなったと言われています。

はかせ
はかせ

黄変というのは読んで字のごとくレンズが黄色く変色することじゃな。

黄変の状態

はかせ
はかせ

これは極端な例じゃが、ひどいものになるとこんなに黄変するんじゃよ。
これは前にぐりやんが分解したROKKOR-SIのアトム玉じゃな。

黄変アトムレンズを分解して取り出したところ。かなりの変色が見られ、黄色い事がわかる。

アトムだよ!全員集合!

拙者所有のアトムレンズを並べて見ました。とりあえず一眼レフ用の交換レンズが6本ありました。
探せばあと数本は出て来そうな気はしますw

上段左から SMC TAKUMAR 50/1.4 SMC TAKUMAR 50/1.4 AUTO-YASHINON-DS 50/1.7
下段左から MC W.ROKKOR-SI 28/2.5 Super-Takumar 35/2 Super-Takumar 55/1.8

Super-Takumar 35/2の黄色さが特に目立ちますね。
W.ROKKOR-SI 28/2.5は黄変除去を実施したため、黄色味が薄いですね。
そして2本のSMC TAKUMAR 50/1.4では黄変の程度に差があるのがわかりますね。
同じレンズでも保管状況によって黄変の具合が違ってくると言えるでしょう。

その他、レンズ固定カメラでアトムレンズを搭載しているものももあります。
KONICA C35:初代など

アトムレンズ 搭載のKONICA C35初代(レンズが黄変している)

写りへの影響は?

参考程度ですが、デジカメでの作例です。
WBお天気マークでの作例です。かなり黄色いのがわかると思います。
逆にこの色を活用するのも面白いかもw

MC W.ROKKOR-SI 28/2.5 自然光 黄変除去前
Super-Takumar 35/2 人口光源(蛍光灯)

黄色いっすねw

国産一眼レフ用アトムレンズ 一覧 拙者調べw

掲載レンズが全てアトムレンズ ではありません。初期型のみとか後期型のみとか一部のみのものがあります。狙う場合は良く下調べをしてからにしましょう。

Canon SUPER-CANOMATIC R 58 mm F1.2
Canon SUPER-CANOMATIC R 50 mm F1.8*
Canon FL 50mm F1.4
Canon FL 50mm F1.8*
Canon FL 58mm F1.2
Canon FD 17mm F4.0 S.S.C.
Canon FD 20mm F2.8 S.S.C.
Canon FD 24mm F2.8
Canon FD 35mm F2.0
Canon FD 55mm F1.2 S.S.C.
Fujica Fujinon EBC19mm F3.5
Fujica Fujinon EBC 35mm F1.9
Fujica Fujinon 35mm F3.5
Fujica Fujinon 50mm F1.4
Fujica Fujinon EBC 50mm F1.4
Fujica Fujinon 55 mm F2.2
Fujica Fujinon EBC 100mm F2.8
Fujica Fujinon EBC 400mm F4.5
Fujica Fujinon EBC 600mm F5.6
Konica Hexanon 21mm F4
Konica Hexanon AR 57mm F1.2
MAMIYA Sekkor 55 F1.4
MINOLTA MC W.ROKKOR-SI 28 F2.5*
MINOLTA MC ROKKOR-PG 58mm F1.2
Minolta MC Rokkor 85mm F1.7
Nikon NIKKOR-N・C Auto 35mm F1.4
OLYMPUS OM-SYSTEM 55mm、F1.2
OLYMPUS M-SYSTEM G.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4
OLYMPUS OM-SYSTEM G.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4
Olympus Pen F Zuiko 40mm F1.4*
Olympus Pen F Zuiko 38 mm F1.8*
Asahi Macro Takumar 50mm F4*
Asahi OPT Super Takumar 35mm F2.0*
Asahi OPT Super Takumar 50mm F1.4
Asahi OPT Super-Macro-Takumar 50mm F4*
Asahi OPT Super Takumar 55mm F1.8*
Asahi OPT Super Takumar 55mm F2
Asahi OPT Super-Multi-Coated TAKUMAR 50mm F1.4
Asahi OPT Super-Multi-Coated TAKUMAR 55mm F1.8
Asahi OPT Super-Multi-Coated TAKUMAR 85mm F1.8
Asahi OPT SMC Takumar 35mm F2.0
Asahi OPT SMC Takumar 20mm F4.5
Asahi OPT SMC TAKUMAR 50mm F1.4*
Asahi OPT SMC Macro-Takumar 50mm F4
Asahi OPT SMC Takumar 55mm F1.8
TOPCON RE GN Topcor 50mm F1.4
TOPCON UV Topcor 50mm F2*
TOMIOKA AUTO-Yashinon 55mm F1.2
YASHICA AUTO Yashinon-DX 28mm F2.8
YASHICA Auto-Yashinon-DX 50mm F1.4
YASHICA AUTO-Yasinon-DS 50mm F1.7*
YASHICA AUTO Yashinon-DS M 50mm F1.4
YASHICA Auto-Yashinon-DS M 55mm F1.2
YASHICA AUTO-Yasinon-DS M 50mm F1.7
YASHICA Yashinon-ML 50mm F1.7
*拙者所有レンズ

舶来アトムレンズも一つだけ持っています。P6マウントのフレクトゴン50mmF4ですね。見つかる情報はプレゼブラとゼブラだけってやつだけなんですが、ウチのはゴムリングですが間違い無くアトムです。

実はアトムレンズを搭載したカメラもある

調べたところ4台のみでありますがアトムレンズを搭載したカメラがありました。
C35はフラッシュマチックはアトムレンズでは無いようです。
HI-MATIC Cは2台持っていますが一台はアトムではありません。シリアルが新しいため途中でアトムレンズの使用を取りやめたと思われます。
拙者所有のFUJICA GEはアトムレンズでは無いためGERについても途中でアトムレンズでは無くなっているかも知れない。GERの初期のものは底蓋が金属製であり途中からプラ製になっているようである。またGERのRの文字が小さいものと大きいものがある。拙者所有のGERはRが小さいタイプで底蓋は金属製でアトムレンズである。Rが小さいものでもプラ底蓋のタイプは存在しておりRが大きい物はプラ底蓋だけのように思う。もしかしたらRが大きい物はアトムレンズでは無いかも知れないが定かではない。調べてわかったのは拙者所有のS/N5092xxxでは小さいRで金属底蓋でアトム、S/N5102xxxでは小さいRで金属底蓋、S/N5112xxxでは小さいRでプラ底蓋になっていた。 大きいRのものはプラ底蓋のタイプしか見つけられなかった。

Konica C35(初期型のみ)
MINOLTA HI-MATIC C(前期型?)
FUJICA GER(Rの文字が小さいもの)
CANON 110ED
注:拙者調べ

また舶来コンパクトカメラでもありました。RetinaⅢcです。搭載レンズはSchneider Kreuznachの Retina-Xenon C 50mm F2.0これもアトムレンズですね。

あとがき

アトムレンズは危ないモノ好きなマニアに人気なようで、国内海外を問わず、ネット上に記事が多いですね。アトム玉が分厚いモノは黄変もひどくて、撮影するとイエローフィルターを使ったかのような写りになります。

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。拙者所有のアトム玉は14本、アトムカメラは5台ありました。こんなに危ない部屋で生活していて大丈夫なんかな?
ま、大丈夫でしょうw
黄変したアトムレンズは白黒フィルムやデジカメのモノクロモードでハイコントラストレンズとして使う手もありそうですね。まあホワイトバランスが調整できるデジカメでは何の問題もなく使えますけどね。

にほんブログ村 写真ブログ フィルムカメラへ
広島ブログ

送信中です

×

※コメントは最大500文字、5回まで送信できます

送信中です送信しました!
らいか
らいか

最近いいねボタンからコメント(公開されません)をいただくことが多くなってきて、とってもうれしく思っています。 長文の質問などはコメント欄(自動的に公開されます)やお問い合わせ(公開されません)からお願い致します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました