PENTAX PROGRAM A ミラーアップのジャンクカメラをドフの青箱から救出

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ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日の獲物は拙者初のペンタックスKAマウント機「PENTAX PROGRAM A」なのでございます。

出身はハードオフの青箱になります。見ての通りミラーアップ状態で固まっています。

PENTAX PROGRAM A

プログラムAは、1983年から始まるペンタックスAシリーズの初代機「SUPER A」に続き、Aシリーズの普及機という位置付けで1984年に発売されたのカメラで、主なスペックダウン点は、シャッター速度優先AE・軍艦部のシャッター速度表示・1/2000の省略といったところです。1984年といえば「αショック」つまりミノルタα7000が発売された年ですから、如何にミノルタαが先進的であったのか、わかっていただけると思います。

Aシリーズはペンタックスが両優先を実現させるために、従来のKマウントを改良したKAマウントを搭載したシリーズで、KAマウントは従来のKマウントに「A」ポジションと電子接点が搭載されていてAシリーズのカメラと組み合わせればシャッター速度優先AEやプログラムAEを使うことができます。

Aシリーズのカメラに従来のMシリーズレンズや他社のKマウントレンズを付けた場合にはシャッター速度優先AEやプログラムAEを使うことができませんが、その他のモードは使える、つまり前方互換性は維持されているわけなのです。

購入時の状態

上の写真のとおり、ミラーアップしたままスタックしています。ミラーを指でちょこっと引っ張って、ミラーやファインダーを確認したところキレイだった事、グリップがついていた事が購入の決め手でした。

電池を入れて見ますとファインダー内の液晶は表示されていますし、セルフタイマーのランプも点きました。設計はME系を踏襲していると思われますから、おそらくミラーボックスに問題が有るのでは無いかと思います。

分解と故障探求

T70に引き続き、このカメラもネット上に分解修理の記事が見当たらないんですねぇ。サービスマニュアルも見つける事ができませんでした。ですがME Superの進化版である「SUPER A」の廉価版ですから、まあ何とかなるでしょう。

軍艦部カバーを開けるところまでは、ペンタックスお約束の巻き上げレバーの逆ネジ以外変わったところはありませんね。上カバーとの結線はシンクロ一本のみで残りはバネ式のコンタクトになっています。しかも配線が少ない!これは良い。素晴らしい進化ですね。ミラーボックスの外し方はMEと同じようなものだろうと考えながら分解法を考えながら眺めていると、どうやらフレキごと簡単に分解できそうな気がして来ました。

とりあえず外す必要がありそうな配線9箇所のハンダを外します。あとはME Superと同じ感じで前板とミラーボックスが丸っと外せました。ME Superと比べると簡単すぎて拍子抜けするほどです。

ミラーボックスの作りはME Superとそっくりですね。

やはりこのレバーに問題が発生していました。ほぼ固着状態で動きません。

外してみると、軸受部分が錆びていますが、ダンパーは加水分解など無く、しっかり形状を保っています。

軸受部分のサビをクリーニングして、軽くグリスアップ後元通り組み立てました。

シャッターユニットの予防整備

折角ここまで分解しましたので、ついでにシャッターユニットも整備しておく事にします。

ミラーボックスを外してしまえばシャッターユニットを取り外すのは簡単です。

シャッターユニットは「SEIKO MFC-E5」ってやつらしく、かなりすっきりとした設計に進化しています。先幕レリーズはメカニカル式で後幕のみがソレノイド制御のようでソレノイドは1基のみですね。ちなみにSUPER Aのシャッターユニットは「SEIKO MFC-E3」ってやつで同じではありません。シャッター周りにはモルトがたくさん使われていますねぇ。

シャッターユニットを分解してみるとやはり真ん中のダンパーは崩壊していました。

油分の浸潤等はなし。ココに油があるものは故意に注油されたものだと思いますよ。

羽根の数は、先幕6枚後幕5枚で、シャッターユニットの高さは随分低く抑えられています。

今回も自作のダンパーを作成して、いれておきました。

シャッター周りのモルトを掃除して新しいものを貼り付けました。

ミラーボックスの追加整備

ミラーボックスの作動を確認してみるとどうもミラーの動きが緩慢で少し鳴きがあります。よく確認してみるとギアを介してフライホイールでミラーの動きを制限する作りになっているようです。ミラーダンパーはありませんから、これによってミラーダンパーの代わりをしているのでしょうか?

で、ミラーの上下に合わせてフライホイールが高速回転するのですが、動きが悪くまた軸にガタ?があり鳴きが出ているようです。で、軸に微注油すると、鳴きは消滅してミラーの緩慢な動きも解消されました。

余談ですが、このカメラは電磁レリーズ式が採用されていて、レリーズボタンは単なる押しボタンスイッチです。電磁レリーズのスタートはミラーボックス下のソレノイドでミラーアップリリースしてミラーが上がると機械的な接続でシャッター先幕リリース、設定時間経過後に後幕がシャッター内のソレノイドでリリースされて、機械的接続でミラーリターンという仕組みになっているようです。簡単にいうとハイブリッド制御?でしょうかね。対してCanonT70はソレノイドが4つありましたので全て電子制御だと思います。先進的ですね。

ファインダー液晶表示部のクリーニング

ファインダー自体はほぼ綺麗だったのですが液晶表示部にゴミがありましたので分解してみました。

液晶はファインダー上部採光窓のすぐ裏にあり、表面鏡2枚を介してプリズムのスリットから見えるような作りになっています。

分解してみると表面鏡にモルトかすと思われる大きなゴミがついていてそれは取り除いたのですが、カビが酷くカビ跡は残りました。これで整備は終了です。元どおり組み立てます。

最終チェックとコンディション認定

最終チェックをするのにはPENTAX Aシリーズのレンズが必要ですが、持ってません(汗)
ですが、ジャンカメハンターの七つの神器の一つであるタムロンのアダプトール2の「P/KA」を持っていますからチェックは出来るんですねー。

結果すべて良好。

タムロンレンズでPモードの確認もできました。シャッターも高級感は無いですが小気味良い乾いた音で鳴きは無し。外観もなかなかキレイですしファインダーもクリアです。
これは美品まではいかない「良品」と言って良いと思いますね。

あとがき

PENTAX Program AにTAMRON13Aを装着
ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
最近電子化されたカメラばかりレストアしています。実は安く売られているカメラが電子化以降のカメラばかりになって来たのもその理由なんですよねぇ。
その中で、このカメラはとっても整備性が良いのいが印象的でした。慣れればシャッターユニットを外すところまで10分かからなと思います。電子化カメラレストア初心者にはオススメの一台と言えると思います。そして「SuperA」が弄りたくなるという悪循環www

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