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OLYMPUS PEN EE-2の作例とピントの特性 | 初めてのフィルムカメラ

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前回に引き続き今回はPEN EE-2の作例とピントの特性を書いていきます。

レリーズボタン以外突起物が少なくレンズの段差も少なめでポケットから引き出す際引っかかりにくい

PEN EEシリーズは最強のスナップカメラ(キッパリw)

こんな瞬間にポケットから取り出して押すだけでOK

PEN EEを初心者に推しているわけですが、実はこのカメラが得意としているのはスナップ写真なのです。何せ押すだけで写りますし、露出は自動ピントも固定ですからピントの合う範囲にさえ注意しておけばピンボケは絶対に起こりません。これはライカなんかでスナップ撮影するときにやるテクニックの一つ「パンフォーカス撮影」と同じなのです。28mmレンズはフルサイズ換算で40ミリとほぼ同じ画角になります。(ハーフのサイズはデジカメのAPS-Cとほぼ同じです)

野良ニャンコの撮影も中々難易度高い訳ですが、PEN EEならば、さっパシャって感じで撮れます。右はモノクロで撮ったやつ。もちろんモノクロでも撮れますよ。
PENシリーズはサッと取り出しして撮るというすばやい撮影、つまりスナップ撮影に重点を置いた設計がされていると思います。突起物が無く引っ掛からないデザインになっているところからもそのコンセプトがうかがえます。
PEN EEはEEを実現するためレリーズボタンが飛び出ていますがそれ以外の突起物はなく、普通のカメラでは飛び出ている巻き戻しノブもボディ上面にほぼ埋まっています。(初代PENではレリーズボタンさえも飛び出していませんでした。PEN EEは自動露出の設計上どうしてもレリーズボタンのストロークが必要)

坂道に建つお店 傾きを道に合わせた為建物が傾いてしまった。(たる型の収差が目立つ)

ピントの合う範囲はお天気の屋外であればだいたい1.5mから∞まで。
このだいたいという緩さが良いのです。それでちゃんと写りますからねぇ。

これぐらい薄暗い場合、ピントの合う範囲は2mから10mぐらいに狭まってきますのでちょっと注意。

左の送水口にはピントが合っていません。近すぎましたw
きんせいはバッチリ。ハーフでこの解像感!すごいレンズなのです。

ハーフでは解像度的に厳しそうな細〜いトラス構造のクレーンなのですが、しっかり解像しています。ワイヤーもはっきり写っています。このカメラのレンズは本当に優秀なのです。
クレーンまでの距離は30m程度でしょうか?
奥に見える山頂のテレビ塔には微妙にピントが合っていない様です。

遠方のピントは偶然いける時とそうじゃない時があるよ

上の方にも書いたのですがこのカメラの特性上、遠くまでピントが合う時と合わない時があります。

まずは、遠くのピントが合わなかった写真

左の写真の遠く(といっても100から200M程度)の送電鉄塔(白枠)部分を拡大したのが右の写真です。ピントが合っていませんね。まあ、サービスサイズ(所謂L版)程度の引き伸ばしでは十分なのですけれど。

次はピントが合った場合

こちらも同じように黒枠内を等倍切り出ししたのが右の写真です。こちらは4Kmぐらいあるわけですがピントは、ほぼOKと言えます。
このように遠景はピントが合わない時があるのです。それが、このカメラは近距離と遠距離が不得意と言われる所以なのです。(夏のお天気の日なら遠景まで大丈夫ですよ)
このカメラは周囲の明るさによってピントの合う範囲が2m〜6mから1m〜∞まで段階的に変化します
明るい室内だと2m〜6m程度になります。近距離には注意が必要ですね。
屋外でも暗めの日陰などだと同じように2m〜6m程度になりますが、薄曇りや日向であれば1.5m〜∞までピントが合いますよ。
まあ、近距離スナップに使えば問題無いですねー。

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押すだけで撮れる最強のスナップカメラ

終わりに

ピント合わせも露出の調節も必要無いカメラですが、若干癖があることがわかっていただけたと思います。その癖をしっかり把握して使いこなせば最初に書いた様に最強のスナップカメラです。
使ってみればわかりますが、このカメラで撮影するのは楽しいです。

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
このカメラ、初心者におススメということで紹介しましたが、上級者を自負する方も、もし使ったことがなければ、「初心者用の簡単カメラでしょう」と思うかもですが一度使ってみてください。目からウロコがポロリと落ちるのは間違いないですから。

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