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OLYMPUS PEN EE | 初めてのフィルムカメラにオススメできるカワイイカメラ

この記事は約13分で読めます。

ジャンカメハンターのぐりやんです。「どんなカメラを選びますか?」ってことでそこはかとなく書きつくってきましたが、今回からは具体的にオススメカメラのことを、そこはかとなく書きつくりますw
では第1回はオリンパスのPEN EEシリーズです。

ペンに自動露出(EE)を搭載したカメラ

1959年に初代オリンパスペンが発売になりました。価格は6,800円。当時としてはとんでもく安価なカメラだったようで、小さくて安いけど中身もレンズも本格的で素晴らしいカメラだったので大ヒットしました。しかしマニュアル露出であった為取り扱いが難しかったのです。
そして1961年ペンと同程度の小型ボディに、同じレンズで良く写る。それでいて押すだけけで誰にでも撮れる!オリンパスペンEEが発売されたのです。開発側から価格は8,000円にしようと提案したそうですが、営業サイドからは1万円という提案が。結果売り出し価格は1万円に決定したのだそうです。
PEN Sが8,800円だったのですから強気ですよね。1961年はキヤノンのキヤノネットが発売され大ヒットした年でもありまして、低価格で高性能であった為爆発的ヒットとなったそうですが、価格は18,800円でしたのでPENの安さは驚異的と言えるでしょう。

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オリンパスペンEEシリーズ

非常にコンパクトで持ち運びやすく簡単操作で写りも良い為ロングセラーとなり25年に渡り生産されました。
PEN EEシリーズのモデルとマイナーチェンジを表にしてみました。しかしながら調べれば調べるほど小変更がされているようで、はっきりとした変更時期などはもう少し研究してみる必要がありそうです。
初期、前期等の区分は拙者が勝手に呼称しているものですので悪しからず。

OLYMPUS PEN EE シリーズの変遷 2022/11/27:2022/11/29改定 

機 種 特 徴 時 期
PEN EE 初期 OLYMPUS表記 しぼ革 1/60単速 裏蓋着脱式 スプロケット無着色 灰色スプール 1961
PEN EE 前期 小変更:貼り革が格子状のものに変更となる  
PEN EE 中期 小変更:OLYMPUS-PEN表記となる 1/30・1/250となる 1962
PEN EE 後期 小変更:EL スプールとなる(ELシール付きの個体あり) 1966
PEN EE-2 前期 裏蓋開閉式 ホットシュー 順算自動復元カウンター ASA400 1968
PEN EE-2 後期 小変更:1/40・1/200となる 1973
PEN EE-3 前期 黒基調カラー フラッシュマチック 1973
PEN EE-3 後期 小変更:シャッターボタンがプラスチック製へ  
PEN EF プラ外装 フラッシュ一体型 1981
PEN EE 前期と後期については過渡期のもので外観上、双方の特徴を持つものが存在するようです
前期から中期への変更はネット上の情報OLYMPUS-PEN表記と同時にシャッター変更を基にしております

自動露出で固定焦点(ピント調節がいらない:パンフォーカス)なので失敗が少ない
唯一の欠点はピントが3.2メートルに固定されている為、お天気の時でも1.5メートル以内はピントが合わない。お天気の時?そうも思われるかたもいらっしゃるかと思いますが、実はこのカメラの仕組み上被写体の明るさによってピントの合う範囲が変わるのです。
ピントの合う範囲の参考:(あくまでも拙者の予想値で被写界深度を計算したものです)
晴天時の屋外(EV15程度)1.4mから∞まで
明るい室内(EV8.5程度)2.2mから6.5mぐらい(絞り開放で1/30となる)

シリーズ中、最もオススメなのは

PEN EE-2(拙者の愛機) EE-3前期 この2機種です。ま、あくまでも拙者の私見ではありますがw

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PEN EE

外観は軍艦部にホットシューがなくスッキリしていてPEN-EEの文字がメッキでカッコよくて、グレー基調で個性的な外観です。ファインダーカバーはPENと違って金属なので割れない。(PENやPEN-Sプラスチックなので割れやすい)接眼部もプラパーツがなくスッキリしている。カウンター文字盤は黒で逆算手動復元式なので初代ペンと同じように巻き上げるとクルクル回る。裏蓋は取り外し式なのでフィルムを交換するときに、裏蓋をどこかに置くか、ポケットに入れなくてはならない。

はかせ
はかせ

真ん中の写真は接眼部じゃが、スッキリした方がPEN EEで黒いプラスチックが付いている方がPEN EE-2じゃな。

前期はシャッタースピードが単速1/60なので露出の範囲がちょい狭い。明るい室内から快晴(EV値で9.5から15:実際EEで使えるのはEV14までの可能性がある)までなのでちょっと暗い屋内や逆に明るい砂浜やスキー場などでは厳しいし、ASA200を入れると快晴ではオーバー気味になる可能性も、また屋外でも手ブレの可能性が増える。
後期は1/30-1/250まであるので前期よりは少し暗い屋内からさらに明るい砂浜やスキー場まで対応可能(EV8.5-EV17)となるがASA200までしか使えないのがネック
そんなわけでオススメからは落選としたが、ASA400なんて使わねーよ、とかしっかりホールドするから1/60でも手ブレしないよって人にはアリかな。見た目は一番かっこいいと思う。

はかせ
はかせ

文字盤が黒い方がPEN EEで巻き上げるとクルクル回ってカウントが一つ減る。
文字盤が白いのはPEN EE-2で巻き上げるとカウントは一つ増える。

PEN EE-2(拙者のEE-2は貼り革などカスタマイズしている)

ぱっと見はEEとあまり変わらないが実は大幅にバージョンアップしている。
外観上はまたホットシューが搭載されてアクセサリーやストロボが使用可能となった。
セレンサークルアイのデザインが変更された。

軍艦部のスペースが無くなったせいかPENの表記はなくなりEE-2のみの表記になり凹んだ墨入れタイプとなり少し安っぽくなった。ファインダー接眼部にプラのカバーがついた。
カウンターは白い文字盤になり順算自動復元式となった。また裏蓋が開閉式になってかなり使いやすくなった。
フィルム感度の上限がASA400まで対応となった。

PEN EE-3(未所有)

外観がEE-2までのグレー基調から黒基調へ変更された。フラッシュマチックが搭載されたがガイドナンバー14専用なので使いにくい。そもそもピントのないカメラにフラッシュマチック?誰も使わないだろう。
後期はシャッターボタンがプラスチックになり破損しているものが見受けられるのでオススメから落選とした。破損していないものなら購入しても良いが、古いプラスチックで劣化の可能性は否定できず、破損する可能性は払拭できない。

終わりに

そんなこんなでPEN EEシリーズはオススメかどうなのか?
はいもちろんオススメです。
買う時の注意点は、まずセレン露出計のチェックです。
まずは何もせずファインダーを覗いてください。赤ベロが出っ放しであればアウトです。露出計にトラブルがあります。
次に、レンズの周りにあるASAダイアルを最大値(ASA200かASA400)にセットします。
レンズキャップがあればレンズキャップをはめて、なければレンズの前のサークルアイ(昆虫の複眼っぽい部分)を手のひらで覆って光を遮断します。その状態で巻き上げてからシャッターを切ってみます。ファインダーに赤ベロが出てシャッターは切れないのが正常です。そしてシャッターボタンから手を離したら赤ベロが引っ込めばOKです。
次にサークルアイに光を当てて(できれば屋外)もう一度シャッターを切ってみます。これでカシャっとシャッターが切れればセレンとメーターは生きているということです。
セレンが死んでいてもメーターが故障していても修理は困難ですから必ずチェックしましょう。
もう一つはオリンパスのカメラは後玉が傷んでいるものが多いです。
チェックの方法はレンズの周りにあるASAダイアルを3.5に合わせてシャッターボタンを押し切ったままにします。すると絞りが全開になりますからレンズを注意深くみてください。特に奥のレンズを。

奥に見えるのがシャッターでそれより向こうにはレンズはありませんからよーくみてください。
写真左のようにクリアであれば大丈夫ですが、右のように曇った感じになっていたり、まだらになっていたり、傷があるものがお勧めできませんね。これは写りに影響がありますから。
あとは裏蓋を開けてモルトをチェックしましょう。

PEN EE-2ならば裏蓋の付け根のところがわかりやすいです。緑のようにちゃんとしているかみてみましょう。黄色丸のように剥がされたままだったり、ボロボロになっていたらやめましょう。よくわからない場合は軽く触ってみるのも良いでしょう。ベタベタしていたり、ボロボロと崩れるようだとだめですから注意してください。高価なフィルムとせっかくの写真が光線もれで台無しになりますよ。
もうと以外が正常であれば、自分で張り替えるのもアリですね。
「オッチャン、これモルトがダメじゃね。ちょっと安くして貰えたら嬉しいなー」って値切るのも良いかもですねw

次回は使い方と作例を紹介しようかな。

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