ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日の獲物は獲物は六桜社pearlette(1940モデル)です。
前回の高級パーレット復活のキーマンとなるのか。
キーマンではなくドナーじゃろ?
Rokuoh-sha Pearlette(1940)
前回GETした高級パーレットと同世代の(ノーマル)パーレットです。
高級パーレットにフィルムガイド(正式には焦点面金具というらしい)を提供するためにうちにやってきました。状態は、英世先生お一人さまと考えれば、良い買い物でした。ヤフオクは送料が辛いw
よくある話で、ドナーでやって来た個体の状態が思いのほか良くて困ったなぁって奴ですなぁ〜。
状態がいいって?ボロボロじゃん。
値段からしたら状態がいいんですぅ。
1000円だよこれ。
パーレットについて
六櫻社パーレットはベストポケットコダックをリスペクトして作られたカメラで、127フィルム(いわゆるベスト判)を使用する蛇腹カメラですが、レンズがバネでビョーンと飛び出すギミックは搭載されていませんからスプリングカメラとは呼びません。レンズを撮影状態に持っていくには、手動でグイッと引っ張り出さなくてはいけません。
このタイプのカメラはスプリングカメラでは無く、クラップカメラと言うそうです。
レンズはrokuoh-sha optar75mm f6.3固定焦点で焦点は4mほどのようで、F11まで絞れば無限まで被写界深度内に収まるようです。シャッターが1/100までしかありませんから晴れた日ならパンフォーカスですね。
レンズの設計は小西六ですが、製造は旭光学で、構成は3枚玉(トリプレット)らしいです。
また近距離用のアタッチメントレンズが搭載されており1m辺りにもピントが合うようになっています。
状態確認
外観はそれなりにボロいけど、前回の高級パーレットほどひどい状態ではなく、ボディの腐食は有りません。
シャッターは切れませんが、蛇腹はとても良い状態です。絞り羽根が少し変?
そして、レンズを引き出すところに、修理の痕跡が。どうやら、一度落下か何かで重故障が発生したようです。よく見ると、パンタグラフ状のタスキの一つにメッキが有りません。どうやら現物合わせで制作交換されたようで、真鍮剥き出しの手作り部品が付いています。リベット一つはアルミの非純正品に交換されていますが、2本は取り外した純正品を再利用した様です。腕の良い職人さんにより修理されてた個体の様ですね。良い職人がいますね。
その他、前面のネジが一本、非純正品に交換されていて、前面貼付けネームプレートの文字が全く有りません。前オーナーが削り落としたんでしょうかね?
巻き上げノブは、中空のベークライト製のタイプ。ほとんどの個体で割れたり欠けたりしている様ですが、この個体も欠けています。
総じて、まあまあな気がします。
1940モデルは途中からクロームメッキになる様ですが、この個体はメッキは全てニッケルメッキです。
外観の痛みはあるけど、欠品は無し。
手作り風の本革ストラップとFUJI銘の金属スプール付きでした。
ドナーとしては120点、しかしカメラに戻してあげたい。
まあ、高級パーレットの欠品パーツのドナーとしての購入で、焦点面金具が付属しているのを確認して落札、しかも嬉しい事に、2枚撮り金具(所謂ベスト半裁判金具)も付属していますので、ドナーとして120点。
状態が良いので、ドナーではなくレストアしてカメラに戻すことにしました。
あとがき
此方も復活すれば、2台のカメラで、一つの焦点面金具を共用する事になりますね。
さてさて、どうなりますかね〜。
最後まで読んでいただき感謝です。
さて次回はこのパーレットをレストアしますかねぇ
乞うご期待w
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