OLYMPUS WINDER 2 である。
ワインダーって何?
説明しよう。ワインダーと言うのは簡単に言えば自動巻き上げ機なのじゃ。
当時のフィルムカメラはフィルムの巻き上げは親指のレバーで巻き上げるタイプが主流じゃった。しかし手巻き上げでは高速連写ができないのでモータードライブという高速自動巻き上げ機があったんじゃ。主な製品の連写速度は秒間5コマ以上だったんじゃ。
それに対して低速で巻き上げるのがワインダーじゃ。主に秒間2コマ程度の製品が主流じゃった。
ワインダーやモータードライブは大型のグリップを搭載しているものが多く、OMシステムなどの小型カメラで望遠などを使う場合、カメラとレンズの重量バランスが崩れるのでホールド性がよくなるというメリットもあったんじゃ。
オリンパスワインダー2は秒間2.5コマの巻き上げ性能で電源は乾電池4本です。
OM-1/2の場合は対応していないモデルがあるので注意が必要です。メーカー純正で改造されている個体も存在するため詳細は検索してみて下さい。カメラの底蓋を見れば簡単に見分けられます。
OLYMPUS WINDER 2 分解しながら状態を確認する
不動&前面テープで貼ってある。
テープを剥がすと電池室と本体に隙間がアリました。何か問題がありそうだ(予想はしていたが)
電池ボックスは液漏れアリ。
って感じ。
液漏れした電解液が乾燥してガビガビになっていた。
結構酷いが、接点の腐食はそこまでひどくはなくアルカリ電池の液漏れではないようだ。
さてとりあえずテープを剥がし、電池室(プラ)と本体(アルミダイキャスト?)を分離する。
すると中から何かがポロリと落ちてきた。
もう嫌な予感しかしませんねぇ(汗)
バラしてみると、ねじ受け部分が2カ所破損していた。
修理開始
これはあとで考えるとして
その他は配線が痛んでいたのでハンダのやり直し。
そして、電池ボックスの洗浄と接点の研磨を実施して仮組みしたところ、無事動きました。
残るは、ねじ受けの修復だか修復不能っぽいのでアルミ板で作り直して接着する作戦でいこうと思う。
とりあえずリューターで不要な部分を削り取り、キレイに地均しした。
これで準備完了
パーツは自作するしかないので、ジャンクアルミ板からこんなものを作成。
コレをエポキシ系の接着剤でくっつけてネジ穴をあけた。
すると、このとおり。完璧な仕上がり!
キャップ格納部のモルトも貼っておいた。
電池室のガワをあてがうとこんな感じ。出っ張りが気になるが大丈夫なのか?
試しに電池ボックスを挿入してみた。いいじゃん。GOODすな!
ん~我ながら満足!あとは耐久性ですな。
ダメならばボンドはやめてネジ止めしようと思います。
整備後記
最後まで読んでいただき感謝です。
今さらワインダーを直しても使うことはないでしょう。
しかし見た目はカッコいいですね。これでご飯3杯はいけますw
とにかくOM-2 + WINDER 2 カッコいいですw
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