当ページではアフィリエイト広告を利用しています

オールドレンズをデジタルで甦らせる?ミラーレス一眼とマウントアダプター!何それ?

この記事は約32分で読めます。

おはコンバンチハ。ジャンカメハンターのグリやんです。
今日はオールドレンズを「最新のデジカメで使う!」マウントアダプターのお話です。

オールドレンズの独特な写りを試してみたいけど、オールドレンズって最新のデジカメで使えるの?

ハイ。使えませんw。
なぜかと言うと一部例外を除いては、現代のレンズ交換式デジカメにオールドレンズを取り付けることができないからです。レンズマウントというレンズを取り付ける部分の形状が異なる為、物理的にはめる事ができないんですね〜。

一部の例外とは?それは、フィルムカメラの頃からレンズマウントを変更していないカメラとレンズです。マウントを変更していないのは、今や二つのブランドのみとなってしまいました。
それは、ライカのM型とペンタックスの一眼レフです。マウントで言えばライカMマウントとペンタックスKマウントという事になります。
これらのマウントを採用しているデジカメには(一部例外アリ)、殆どのオールドレンズを使えます。もちろんマウントが同じ場合ですよ。(一部例外があるのでよく調べてからの購入をオススメします)

デジカメでオールドレンズを使うにはどうすれば良いのか?

そこで登場するのがマウントアダプターです。
マウントアダプターとは、要するに物理的に噛み合わセル事ができないレンズとボディの橋渡しをしてレンズマウントを噛み合うように変更しフランジバックを合わせるアダプターなのです。

レンズマウントが噛み合って装着できれば、それでいいのか?答えはNOですw
もう一つ大切なのがフランジバックを合わせる事。
フランジバックというのは、

  • フィルムカメラで言えばレンズを取り付ける面からフィルム面までの距離のこと
  • デジタルカメラで言えばレンズを取り付ける面から撮像センサー面までの距離のことです。

マウントアダプターに、この差を吸収して辻褄合わせをしてもらう必要があるのです。
ですから、長いフランジバックを持つカメラ用のレンズを短いフランジバックを持つカメラに取り付けることはできる可能性がありますが逆は絶対に無理なのです。物理的に付いたとしても無限遠が出せず近距離にしかピントが合いません。

同じレンズを標準の組み合わせで使った場合とマウントアダプターを使った場合の例

上の写真はCANON FDレンズの例ですが、キヤノンFDマウントのフランジバックは42mmでSONY Eマウントのフランジバックは18mmです。ですからSONY EマウントのカメラでキヤノンFDレンズを使うためのマウントアダプターの厚みは24mmが必要だという事になるのです。

主要なフルサイズミラーレスとレンズ交換式35mmカメラのフランジバック
水色:ミラーレスデジタルカメラ 黄色:フィルムカメラ
マウント名マウント名
ニコンZ16.00mm
ソニーE18.00mm
キヤノンRF20.00mm
ライカL/パナソニックL20.00mm
ライカM27.80mm
ライカ(L39)28.80mm
コニカAR40.50mm
キヤノンFD42.00mm
ミノルタSR43.50mm
キヤノンEF44.00mm
ペンタックスK45.46mm
M4245.46mm
ヤシカ/コンタックス45.50mm
オリンパスOM46.00mm
ニコンF46.50mm

使いたいレンズマウントのフランジバックから使いたいカメラのフランジバックを引けはマウントアダプターの厚みが計算できる

実はかなり昔から存在していたマウントアダプター

これはライツ(ライカ)のマウントアダプターです。
何のためのマウントアダプターかと言いますと、ライカのレンジファインダーの古いタイプのマウントでありますLマウントのレンズをMマウントのカメラに取り付けるためのマウントアダプターです。
Lマウントのフランジバックは28.8mmミリでMマウントは27.7mmです。

ライカはMマウントを設計するときに古いバルナック用のLマウントレンズを新しいMマウントのカメラに取り付けられるようにフランジバックを1ミリ長くしたのです。マウントアダプターの厚みは当然1ミリな訳です。
同じような例がペンタックスにも当てはまります。
古い世代のペンタックスが採用していたM42マウントのフランジバックは45.5mm、次に採用したKマウントも45.5mmで同じフランジバックとしました。そしてPENTAXもライカと同じように純正のアダプターを発売しました。どんなアダプターかと言うとマウント内にスッポリと埋まってしまうようなアダプターでした。(持ってないので写真は無しでw)

分かりにくいとは思うのですが理想を言えば、使いたいレンズのフランジバックと使いたいカメラのフランジバックの差がある程度以上あり(概ね8ミリ以上程度?)かつ、使いたいカメラのフランジバックの方が短い必要があります。この条件を満たしていればカメラとレンズの間にマウントアダプターを挟み込むことが可能になるのです。例えばソニーEマウントのカメラにライカMマウントのレンズを付けたいとします。Eマウントのフランジバックは18mmでライカMマウントは27.8mmその差は9.8mmかつ使いたいカメラの方がフランジバックが短いですからマウントアダプターは存在しますし、実際多数のメーカからマウントアダプターが発売されているわけです。

ざっくり言ってレンズ交換式レンジファインダーカメラのフランジバックは25mmから30mm程度で、一眼レフでは40mm以上あるのが普通でして、対してミラーレスデジカメのフランジバックは20mm以下ですからマウントアダプターを介してオールドレンズを使うのには非常に都合が良いのです。

マウントアダプターとフルサイズミラーレスのススメ

先にお話しした通り、マウントアダプターを使ってフィルムカメラのレンズを使う場合はフランジバックが短いミラーレス機が理想です。
そしてもう一点はフルサイズセンサーを搭載したカメラが最適です。フルサイズセンサーの大きさはフィルムカメラであるライカ判のフォーマットを基準として作られていますから画角(写る範囲)も同じになるのです。

これは、フルサイズセンサーを搭載しているソニーのα7Ⅱと35mmフィルムカメラのフルサイズ(所謂ライカ判)のオリンパスOM-1を並べて比べてみた写真です。α7Ⅱで青く見えているのがローパスフィルターでその奥に撮像センサーがあります。OM-1はシャッターをBにしてケーブルレリーズをロックしてシャッターを開きっぱなしにしています。見えているのはダミーフィルムの乳剤面です。OM-1の方が若干小さく見えますが、OM-1のフィルム面の方が奥まっているためだと思います。


もちろんAPS-Cサイズやマイクロフォーサーズでもオールドレンズを楽しめないわけではありません。しかしながら、フルサイズより小さいセンサーを搭載しているカメラでフルサイズ用のレンズを使うということは撮影した画像の周囲をトリミングするのと同じで、周辺部を切り捨てることになってしまうのです。カメラのレンズというのは中心が最高画質になるように設計されているもので、周辺部では画質が低下するのが普通だから、画質が低下する周辺部を切り捨てれば画質的には有利ということになるでしょう。しかし、ちょっと待ってください。高画質を求めるならばオールドレンズを使う必要はありませんよね? 

非常にクセの強いDmiplan50/2.8の作例 APS-Cだと周囲30%ほどが切り捨てられM4/3だと50%ほどが切り捨てられる

レンズの悪い部分、よく言えばレンズのクセ、もっと言えばレンズの味こそがオールドレンズを使う上で一番大事な要素だとは思いませんか?レンズの進化は収差との戦いであると言えるでしょう。最新のレンズでは収差は追放され、中心部から周辺部まで非常にシャープに写るわけです。ところが古いレンズは技術が未成熟だったことやコンピューターによる設計などできなかった時代のレンズですから色々な収差、いわゆるレンズのクセがたっぷり残っているのです。
そのクセを完全に再現しエモい写りを得るには、やはりフルサイズの方が楽しみの幅は広いと言えるでしょう。

マウント移行過渡期のメーカー純正マウントアダプター

SONY、CANON、NIKONのデジタル一眼レフ用のレンズは同メーカーのミラーレス一眼で使えないのか?

近年カメラ界の二大巨塔であるキヤノンとニコンが、カメラの主軸を一眼レフからミラーレス一眼に変更しました。2社とも現在のところ完全撤退とはしていませんが、完全撤退は時間の問題であろうと考えるのが妥当でしょうね。
そしてミラーレス化に伴いレンズマウントは、ニコンではFマウントからZマウント、キヤノンはEFマウントからRFマウントに変更されたました。
実はフルサイズミラーレスの先駆者と言えるソニーでは2013年にフルサイズミラーレスを発売しています。SONYの場合はAPS-Cサイズのミラーレスカメラ用にEマウントを採用し、それをフルサイズ化しました。経緯に違いはあれどSONYは10年以上前にメインマウントを、ミノルタから引き継いだ一眼レフ用のAマウントからミラーレスのEマウントに変更したのです。

上にライカの例を書きましたが、昔からカメラメーカがレンズマウントを変更するとき純正マウントアダプターを発売して旧レンズ資産を継続使用できるようにするのは常套手段でした。これらのメーカー純正マウントアダプターは完全互換、つまり古いマウントのレンズの機能をすべて発揮できるように作られているのが普通なのです。拙者が持っているのはオリンパス純正のフォーサーズ-マイクロフォーサーズマウントアダプターぐらいなんですけどね。

こういったアダプターは過去のレンズ資産があるユーザーに対して、マウント変更後のカメラとの互換性を持たせる事により「カメラの世代交代」をスムーズに実施することを目指しているのです。

最近の例で言えば、SONY Aレンズ →SONY Eボディ・CANON EFレンズ→CANON RFボディ・NIKON F(AF)レンズ→NIKON Zボディではメーカー純正マウントアダプターを使えば後方互換性があるのです。

オールドレンズ用のマウントアダプター

メーカ純正のマウントアダプターがカメラボディの世代交代を促すためってところに主眼を置かれているのに対し、オールドレンズ用のマウントアダプターは、過去の、場合によっては大昔のレンズを現在のデジタルカメラで使用するために主眼を置いて作られています。

なんの変哲も無いオールドレンズ用のマウントアダプター 比較的安価なことが多い

このようなマウントアダプターは、基本的にマウントの物理的な形状を変換する機能とフランジバックの差を埋める機能があるのみです。なのでマウントアダプター内にはレンズも無ければ電子接点などもありません。(一部の製品を除く)単純ですからリーズナブルなものも多く発売されており、オールドレンズ初心者におすすめだと言えるでしょう。これらのマウントアダプターは主にマニュアルフォーカスレンズ用の物でありまして、人気のタクマーシリーズやキヤノンFD、ニコンF、ミノルタSR(MC,MD)オリンパスOMなどいろんな種類の製品が販売されています。

オールドレンズ用マウントアダプター共通の問題点と対策

実はほとんどのオールドレンズ用マウントアダプターには共通の問題点があります。それはオーバーインフになる事で、実用的にはちょっと使いにくいのです。マニュアルフォーカスレンズ(MF)を使った事のない若い世代では意味が分からないかもしれませんが、MFレンズってのはピントリングを無限遠方向に突き当たるまで回して止まったところでピントが無限に合うように調整されているのです。オーバーインフというのはピントが無限遠を通り越してしまい、どこにもピントが合っていない状態を表した言葉です。高価なマウントアダプターでは完璧にフランジバック調整がされていて無限遠がピタリと合うものもあるかもしれません。例えば、K&F Conceptの最近のものは無限遠実現を謳っていますからお財布に余裕がある方は選んでみては?ただ、オーバーインフが解消しているかどうかは微妙ですけど。

お買い物リンク
反射防止 高精度 無限遠実現とされています

てなわけで、拙者は安価で怪しいやつを買いますけどね〜www
で、拙者が持っている安価なマウントアダプターは全てオーバーインフになります。ですから拙者はマウント部にペーパーシムを挟んで無限遠を追い込んだ改良をしています。ペーパーシムを作るにはサークルカッターが便利です。

円形を切り出すカッターですがダイソーでも安いのが買えますしNTからはすごく多種の円切りカッターが出ています。拙者は3種類持っていますが今のところオルファの57Bがダントツで使いやすいですね。

お買い物リンク
ラチェット付きでダントツの使いやすさ

また、安価なマウントアダプターには内面反射対策が施されていないものもありますから、変なフレアが出る商品も多いです。そう言った場合は植毛紙などで対策すると良いでしょう。

お買い物リンク
植毛紙とは化学繊維を紙面に直立した状態で植毛もので、カメラ内やレンズフード内面なのに貼り付ければ光の乱反射を抑える事ができます。

最近はファインシャットという反射防止フォームも売られていますが材質がポリウレタンフォームつまり遮光モルトと同じようなものと考えられますから、経年による加水分解の可能性が否定できません。ただ、拙者が使用している遮光モルトは20年以上経過しても全く劣化しておりませんから劣化しにくい遮光モルトも存在するのは確かです。(同時期に他社から購入した製品は劣化してグズグズになっています)

もう一つ、気になる商品があるんですよね。

お買い物リンク
製造会社は光学機器の総合商社ってことで信頼できそうです。試してみたい

それは植毛布やベルベットに匹敵する圧倒的な光吸収性能!と謳う塗料があります。これ一度使ってみたいんですよね。

ちょっと特殊なマウントアダプターたち

オールドレンズ用のマウントアダプターは上で述べましたとおり単純なものが多いのですが、中には特殊なものや凝ったものも存在します。そんな特殊と言えるマウントアダプターたちを紹介します。

その1 もっと寄りたい!を叶えるヘリコイドマウントアダプター

これは目から鱗的な発想で作られたマウントアダプターでございまして、マウントアダプターのリングを回すとマウントアダプターが伸びちゃうんです。これはどういう事か説明すると長くなるので割愛させていただきますが、要するにレンズが持つ最短撮影距離が短くなるのです。拙者はこのタイプのマウントアダプターを二つ持っています。

ググッと伸びるヘリコイドマウントアダプター

一つはボディ側がSONY E レンズ側がLeica Mのヤツですね。(写真右)ライカのなどのレンジファインダー機は最短撮影距離は通常1メートル程度、短いものでもも80センチ程度なのですが、このアダプターを使うと、最短1Mのエルマーでも50センチ程度まで寄れるようになるのです。
ですからかなり使いやすくなるんですよ。品質はそれなりですがとにかく安い!

お買い物リンク
品質はそれなりですがとにかく安い!高品質なものは3、4倍ですね

もう一つはボディ側がSONY E レンズ側がM42マウント用(写真左)です。これは繰り出し量が32mmほどもあるので、通常のレンズに使うとマクロレンズ並みに接写出来るようになります。標準レンズであれば20cmほどまで近づく事が可能になるのでかなり便利です。

お買い物リンク
NEXとはSONYのEマウントと同義です 拙者はα7Ⅱでコレ使ってます かなりの接写が可能になりますよ

普通のやつに比べれば少しお高くはなりますが接写好きの方にはお勧めですし懐に余裕がある方はこちらを選ぶのはアリかと思います。ただし稼働部がある訳ですからそれなりのリスクもあります。例えば稼働部にはグリス塗ってありますから埃がつきやすいですし、グリスがセンサーに付く危険性も排除できません。また精度が出ているような商品はかなり高価です。拙者が持っているのは安価なやつですがペーパーシムで無限遠がピタリと出るようにしてあります。

その2 どんなレンズでもAF化してしまう夢のマウントアダプター

このアダプターの仕組みはマウントアダプターのマウント面が前後し取り付けたレンズを前後に動かして、ある意味無理やりピントを合わせてしまうアダプターです。前項で説明したヘリコイドマウントアダプターをAF化したようなアダプターと言えます。

LM ~EA7と各種Mマウント変換(左からM42、ヤシコン、ミノルタSR)マウントアダプター

マウント変換はボディ側がSONY E、レンズ側がLeica Mに変換するようになっています。

お買い物リンク
SONYボディにLeicaMマウントのレンズを取り付け接写ができる優れもの

一眼レフのレンズを使うにはマウントアダプター2段重ねで使うことになります。
そしてレンズ自体を繰り出す事が出来る為、ヘリコイド付きと同じように最短撮影距離を短縮する事が出来るのです。拙者が持っているのはLM-EA7ってやつですが繰り出し量は4ミリほどですね。
これはまさに夢のマウントアダプターと言えるかもですね〜。難点は値段が高い事でしょうね。現在はLM-EA9新製品も出ていますから、お財布に余裕がある方は検討してみてくださいね。

その3 絞り環がないレンズ用のマウントアダプター

実は一眼レフ機がAF化されて以降、カメラのレンズとボディ間の通信は徐々に電子化されていったという歴史があります。

大昔の交換レンズの場合は、ボディとの情報のやり取りは何もありませんでした。その後はレンズ側でのピント位置をボディ側の距離計に機械的に伝達しレンズ交換式なのに距離計が連動するカメラが開発されました。

一眼レフの時代になり実用化された情報伝達手段は、例えば、シャッターと連動してレンズ内の絞りを絞り込む自動絞りなどで機械的なものでした。
その後は開放測光や自動露出を実現させるために、レンズの開放値やレンズ側で設定した絞り値をボディに伝えたり、逆にボディ側で決めた絞り値に従ってレンズの絞りを正確に絞り込む情報伝達機構が組み込まれていきました。それらはすべて機械式でレンズマウントは次第に複雑化していきます。

そして大きな変化が起こったのはAF時代が到来した時です。ミノルタα7000で採用されたAマウントでは通信の一部が電子化(デジタル化)されたのです。具体的には開放絞りやズームレンズの焦点距離をボディに伝える部分がデジタル通信化され、絞りの作動やAF時のレンズの駆動は従来の機械式というハイブリッドなものでした。

後にキヤノンが開発したEFマウントでは通信を完全に電子化(デジタル化)したのです。マウントには電子接点のみで機械的な接続は無くなりピントも絞りもモーターで動くようになりました。これは現在のデジカメと全く同じです。キヤノンのEFマウントはかなり時代を先取りした革新的なマウントだったと言えるでしょう。

上記2社はカメラのAF化に伴ってマウントを変更したため旧レンズを使うことはできなくなりました。対して、旧マウントを継承しながらAF化を目指したのがNikonとPENTAXでした。両メーカーが重視したのは自社旧マウントとの互換性の確保です。従来のマウント自体は変更せずに改良を加えてAFを実現させたのです。そして2メーカーとも徐々に機械的な伝達を排除して徐々にマウントの電子化を進めていったのです。レンズから絞りリングは無くなり絞りも電子駆動となりAFもレンズ内モーター駆動となっていきました。マウントは徐々に電子化されていったため結果的に色々なタイプのAFレンズが存在し互換性などが非常に分かり難くなってしまったのが残念な点だと言えるでしょう。

進化の途中で、絞りリングが付いていないレンズと言うものが現れました。最初の頃の絞りリングのないレンズは絞りリングが無いだけで、ボディからレンズへ絞り値の伝達は昔ながらと同じ機構で機械的にやっていました。実はミノルタのAマウントも機械的に制御されています。ですからこれらの絞りリングの無いレンズの絞りを動かす事ができれば絞りを可変させることができます。そんなマウントアダプターもあるのです。

具体的には
ミノルタ/ソニー Aマウント
ニコン Fマウント(G)
ペンタックス Kマウント (KAF3)
これらのマウントに対応した絞りリング付のマウントアダプターが存在するのです。

絞り操作リングを搭載したマウントアダプター
お買い物リンク
これを使えば絞りを操作できます AFは動きませんからMFで使います
(ニコンFマウント(Gタイプ対応)レンズ → ソニーEマウント変換) 絞りリング付き

拙者が所有しているのはニコンFのGタイプレンズ対応のものとミノルタ/ソニーAマウントのもので、マウントアダプターに絞りを操作するためのリングが付いています。絞りを操作することはできますが、正確なF値はわからないのが難点と言えますが、使えるだけでも幸せですねw

これらのアダプターは主にAF初期のレンズ用となりますが、どうしても使いたいレンズがある場合や、すでにレンズを持っている場合を除いてはあまりお勧めできません。AFレンズをMFで使ってもあまり楽しく無いってだけの理由なんですけどね〜。

その4 メーカーの壁を越える夢を実現した電子マウントアダプター

これは何かと言いますと、例えばSONY EマウントのカメラにCANON EFのレンズを使えるようにしてしまうアダプターや同じくSONY EマウントのカメラにPENTAXのAFレンズを取り付けこれまた使えるようにしてしまう夢のようなアダプターです。これはモンスターアダプターというブランドから発売されているのですが、ニコンの場合はモーター内蔵のレンズのみAF可能でレンズモーターのないレンズでは自動絞りのみが動くというものですがペンタックス用のマウントアダプターではアダプター内にモーターが内蔵されており初期のAFレンズ(KAF)でもAFが可能となっているようです。すごい製品ですがこれも、どうしても使いたいレンズがある場合や、すでにレンズを持っている場合を除いてはあまりお勧めできません。なんと言っても高価ですしね。拙者はこれも持っていませんw
しかし、例えばSONYの高価なレンズを揃えていてメーカーを変更したくなった場合や、NikonのカメラでSONYのZEISSレンズを使いたいという夢のようなことが実現したのですからすごいですよね。

はじめてのオールドレンズ遊びにはM42レンズがおすすめ

上段 LM-EA7+M42-LM   Pixco M42-SONY E ヘリコイド付き 下段 MIR-1 ソ連 Super-Takumar日本 Tessar Pancolar東ドイツ

高価なフルサイズミラーレスカメラを入手してオールドレンズも初めてみたいけど、どんなレンズがお勧めなのか?

これはよく聞く質問です。よく言われる事なのですが、最初の一本はM42一択でしょう。その中でもオススメは定番のSuper Takumar 55mmF1.8でしょうね。ですから自分のカメラマウント似合うM42マウントアダプターを購入すれば良い訳です。似ているものでAuto-Takumarってのがありますが初心者は手を出さないでください。マウントアダプターで使えないばかりかM42のカメラでも使えない場合があります。
M42マウントアダプターが一つあれば、上写真のレンズをはじめM42マウントレンズは星の数ほど種類が豊富で、日本をはじめ、旧東ドイツ、旧ソ連などいろいろな国の製品が存在しますからめっちゃ楽しめると思います。ただしレンズ沼に注意が必要ですw ハマっても拙者は責任をとりませんからねww

番外編 マウントアダプターの自作

拙者作マウントアダプター各種w

人気レンズのマウントアダプターについては製品化されているでしょう。しかしマイナーなレンズの場合はどうでしょうか?実は見つからなかったり自作のものが見つかったりなのです。マウントアダプターの自作ってどうすれば良いのでしょうか?ネットオークションサイトなどで稀に見かけるマウントアダプターではジャンクカメラとジャンクレンズのマウント部を上手いことして結合するという手法で作られているものが多いです。中には旋盤で削り出したパーツを使った市販品顔負けのものも見かける事があります。逆にジャンクマウントを接着剤で着けただけのちょっと危ないものも見かける事があります。拙者はどうやって自作マウントアダプターを作るのかというと3Dプリンターで作ります。

一例 上段の2-16までの数字があるものはthingiverseそのままその他は拙者のオリジナル steky-LM Robot-LM compur00-M42 comper0-M42 contax内爪-LM DIANA-L39

マウント部分はhttps://www.thingiverse.com/などでレンズキャップやボディキャップが見つかればそれらを組み合わせる事もありますし、マウントアダプターのSTLファイルが見つかればそのまま印刷する事もあります。ただし公開されているSTLファイルは無限遠が出ないものを嫌ってオーバーインフで設計(つまり少し薄めに設計されている)されているものがほとんどなので実用するには使いにくいです。ですから実用で使いたい時には厚みを追い込んだ改造をしてたりします。

ま、プラスチック製なので強度も足りないですからお遊び用の要素が強いのは否めませんが、どんなレンズにも対応する事ができるのが最大の魅力でしょう。例えば上の写真であげた一番左の黒くて小さめの謎のアダプターはロモグラフィーのDIANA+用のレンズをM39のネジに変換するアダプターなのですが、

これとM39-M42変換アダプタを使いさらにSONY・E-M42ヘリコイドマウントアダプターにつける事によってSONYのフルサイズミラーレスでDIANAのレンズを使う事ができる訳です。上の例では黒いマステをポンチで抜いたものを絞りとして貼り付けてあります。なぜ最初からM42対応にしなかったのかというとM39で試したい事があったからなのです。このように自由に設計できるから楽しいですね。

α7ⅡにDIANA+のレンズをつけて撮った写真がこれです。何の面白みもないですが、真ん中あたりに変なフレアが出たり周辺に色収差が出ているところがプラレンズっぽいですね。こうやってどんなレンズにも対応する事ができること、そして低コストなことが魅力でしょう。ちなみにリコーフレックスについている白いレンズキャップも3Dプリンタによる自作です。

あとがき

ぐりやん
ぐりやん

最近記事のボリュームが増大している気がしますが最後まで読んでいただき感謝です。
マウントアダプター遊びは奥が深いが最新のデジカメに古ーいレンズをつけて写真が撮れるというとっても魅力的な遊びです。ソニーのα7が発売された時はマウントアダプター遊びのためだけにボディだけ購入する人がとても多いと話題になったほどです。
最近は各社からフルサイズミラーレスが発売されマウントアダプターも出揃ってきましたからフルサイズミラーレスを手に入れたら是非一度マウントアダプターとオールドレンズを試してみてくださいね。

にほんブログ村 写真ブログ フィルムカメラへ
広島ブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました