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Nikon EM 微妙に不安定なリトルニコンをジャンクで入手 どこが悪いんじゃろか?

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今日は寒くなったのでおでんに舌鼓を打った、ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日の獲物は Eco Reuse Factory 青箱出身(いわゆるハードオフジャンクですなw)のニコン EMです。ついでにキットレンズも青箱に転がっていたので救出してきました。

動くには動くんですが微妙に調子が悪いんですよね。
では、いってみよう。

NIKON EM

ニコンEMはニコン初のエントリー機と言えるカメラでリトルニコンの愛称がつけられたカメラです。
その名の通り当時のニコンのカメラとしては小型軽量でプラ外装のカメラでしたが、デザインはF3と同じジウジアーロであまり安っぽい感じはありません。
ただしエントリー機という事で絞り優先AE専用機で露出補正もできないという割り切り様ですが、逆光補正ボタンで+2段補正のみ可能となっています。M90の緊急シャッターを搭載しているのはニコンらしい所だと思います。そしてこのEM用にシリーズEというレンズを販売した所は興味深いですね。機能的にはカニ爪が着いていない以外はニッコールレンズと変わらないのですが鏡筒などがプラスチック化され、レンズエレメントもコストダウンされている様です。ですからこれらのレンズ群にはニッコールの名称が与えられていないんですね。ニコマートにニコンの名称を与えなかったニコンらしいですね。

余談ですがニコンではこのEMシリーズを開発する前に「EP技術部」というプロジェクトチームを発足させてエンジニアリングプラスチック(EP)についての研究を始めたそうです。この研究が後々のカメラのエンプラ化に役だっていったのでしょうね。

状態

ファインダーを覗くととてつもなくチリが多いですね。

ただチリにピントが合っていないことから、チリが付着しているのはフォーカシングスクリーンではないのか?どうなんじゃろうか。

電池を入れてバッテリーチェックボタンを押すと、チェックランプ(赤色LED)は点灯するものの、なんだか暗くチラつきがあります。(接触不良?)

で、電池ボックスの蓋は若干腐食がありプラ部品が付いていません。(なので電池の向きもわからない)使えなくは無いですが不便です。シャッターを切ってみると明暗に合わせてシャッター速度は変化するのですが、ファインダー内の露出メーターが不安定です。M90とBulbはOKですね。
シャッターが切れた状態(未チャージ)だと針が動きますが、巻き上げるとメーターが跳ね上がり動かなくなります。露出値は-3段ぐらいを示します。CdSがダメかもしれません。このカメラはフィルムカウンターが1にならないとメーターが動かないそうなのでそのスイッチが怪しいんだろうか?
てな訳で動きはするものの色々と問題が多い個体です。

分解整備

先ずは汚いファインダーをクリーニングすべくプリズムを目指します。合わせて各部の抵抗帯をクリーニングしていこうと思います。Nikon EMの分解は我がバイブルに掲載されていますから参考にしながら分解していきます。

お買い物リンク

エレキカメラですからハンダゴテは必須ですね。温めておきます。
まずは軍艦部から開けていきます。

と?ペンタカバー部内部にカメラでは見慣れないものが付いています。これは圧電スピーカーですね。ビープ音はここから出ているのですね。しかし大きいww

カウンター周囲には浸水が原因と思われる腐食があります。ギリ問題なさそうではありますが。

ペンタプリズムを取り外すだけでも一苦労です。(取り外さなくても良いかもです)

チリの原因は粉々になったモルトでした。

ファインダ周りにはモルトがたくさん使われています。やだねー。

シャッターユニットに問題があるかもって事で、結局は今回もいつもの様にバラバラにしてしまいましたwww 

シャッターユニット「SEIKO MFC-E」も分解してクリーニングです。緑色に錆びているところにダンパーがあるらしいですが影も形もありませんでした。羽根は少しだけ汚れていましたのでクリーニングしておきました。

自作ダンパーを作ってみました。せっかくここまで開けたので、雑ではありますがウレタンをカットして入れておきました。

バイブルではプリズムを外す様になっていましたので外しましたが、外してしまうと組み立てるのが大変です。プリズムを外したり付けたりするとき固定用のスプリングが強いので下手するとフレキを傷つける可能性があります。できれば外さない方が良いと思います。

ミラーボックスまで外す予定であれば、フレキその他の基板と一緒にこの様に取り出したほうが楽だし安全です。この状態になればプリズムを外さなくてもクリーニングできます。

定番の摺動抵抗はキレイでしたが念のためクリーニングしておきました。ここで後期型と判明。前期型は黒いカーボンの抵抗体を使用しているらしく耐久性に劣るらしい。他にも見分ける方法があるらしいが詳細は解らない。

化粧直し

EM のスミ入れが剥がされていたので入れ直しました。ダイソーのミルキーホワイトを流し込みましたがNikonの文字より白っぽいですねぇ。Nikonの文字は退色してベージュっぽいのです

最終チェック

巻き上げるとメーターが跳ね上がり動かなくなるという症状は無くなりました。

ファインダーもスッキリクリアで露出値もほぼ正確になりました。

ぱっと見復活したNikon EM の勇姿w

ところが、「レリーズボタンを半押しにしてメーターが動き出した後にさらに絞り込む様にレリーズボタンを徐々に押し込んでいくとシャッターが切れる前にメーターが跳ね上がり動かなくなる。」という新たな問題が発生しました。ですが、レリーズしたらシャッターは切れますしシャッター速度も適正に変化している様です。つまり使えなくは無いわけです。

さらに症状を観察しますと、メーターが跳ね上がった時には手ブレ警告のビープ音も鳴らなくなります。20秒待って再度レリーズボタンを半押しにしてもメーターは動きません。完全に電源が遮断されている感じです。なので、バッテリーチェックボタンを押してみると何だかんだ暗いのです。電圧降下?おそらく一番電力を必要としているのはソレノイドですから、ソレノイドのスイッチが入りっぱなしになっているのでは無いか?って気がしてきました。ソレノイドに電力が供給されっぱなしになっていれば、すぐにバッテリー切れになってしまいそうです。何度も何度もレリーズして、症状を細かく観察しているとどうやらミラーボックス付近に問題がありそうな気がしてきました。
ですがめんどくさいので再修理はまたいつかやる事にします。

あとがき

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
普通ならすぐに再分解なのですが、このカメラのセラミック基板は熱伝導率が高い様で40wのハンダゴテでもなかなか暖まらないのです。それがストレスで再分解する気がしないのです。
半押しのちょい先まで押し込んで撮影をやめなければこの症状は起こらないので使えなくは無いってのも先送りの理由です。このままでも写真は撮れますからね。
ま、近いうちまた修理します。乞うご期待w

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