おはこんばんちは。ジャンカメハンターのぐりやんです。今回は前にレストアした素性がわからないボロボロのベークライト製カメラ「NEW(SEMI)OLYMPIC」で試写してみた話です。このカメラは、現在のリコーの前身である旭工学工業製のカメラで発売は1938年ごろだったようですか、この個体はその特徴から1939年以降に製造されたモノのようです。
(レストア後:ナンバーははめ込み合成w)
フォーマットは4.5 x 6cmのセミ判ですから撮影枚数は16枚。レンズはUKAS Anastigmat75mmF4.5で構成はトリプレットですね。
シャッターはエバーセット式、ホルガと同じような単純なシャッターです。
で、今回試写に使ったフィルムはFOMAPAN 100 Classicです。
ジャンクで入手したNEW OLYMPIC で試し撮りしてみたよ
光線漏れやら心配しながら試し撮り。
今回一番気に入ったやつ。(クリックで拡大)
ピントは目測で手前の葉に狙いを定めました。
単なる葉っぱですが、立定感が出ていて葉の光沢が滲みのせいか金属の様な質感にも感じます。
失敗作も乱発
次は失敗作(^_^;)
レンズの繰り出しを忘れたためこんなことに(大汗)
Rollei35のようにシャッターがロックされればなぁ〜
そして、もう一枚の失敗作。
赤窓二つ対策送りをしなかったため、最後のコマがこんなことに orz
現像リールのクリップで挟んだところが黒く残りました。
2つ窓のセミ版はフィルム送りに工夫が必要ですね。
第3の失敗作
多重露光です。
二重写し防止機構や連動は何もありませんから、こんな失敗も。
この3枚玉、写るぞ!
残りの写真は思ったよりもキレイに写っていました。
セミ判(645)ですから縦位置が多いです。
手前の草に目測でピントを合わせました。
後ボケは流れるような、滲むような、味のある感じ。
薄暗いので、絞り解放
まあまあですかね。周辺は流れていますね。
シャッタースピードはほとんど変化していないようなので、1/100と仮定して露出を決定しています。
F16ぐらいだと周辺落ちが目立ちます。シャッター速度は最高1/100ですから絞り込まないと写せません。NDフィルターという手もありますが、コスパが…
空には筋状の雲と月が写ってます。
そこそこシャープで解像度も思ったより高そうですね。
645ですからね〜
送電鉄塔
こちらは周辺落ちがあまり感じられません。少し絞りを開ければ周辺落ちがなくなるってことはレンズの性能ではなく絞りの位置が悪い?
やはり絞ると周辺落ちが出るようです。
ノンコートですから、フレアも出ますね。
しかし思ったほどひどくは無いようです。3枚玉のせいかな。
あとがき
とても酷い出来を想像していたにも関わらず、意外と普通に写るため拍子抜けしてしまいました。
たまには街角スナップを撮りたいですね。
早くコロナが収束しないかなー。
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