ウチのカメラ団に新参者です。
ドイツからやってきたKodak RetinaⅢcです。

Kodak RetinaⅢc Retina-Xenon C 50mm F2
これ前から欲しかったのですが、何せ高い!
ベリーエクスペンシブです。
もちろん今回もジャンクを格安で入手しました。
ジャンク理由は巻き上げができない事です。
実はレチナには弱点がありまして巻き上げが故障し易く、巻き上げのアキレス腱であるラックギアが破損しやすいのです。しかも壊れると部品が入手できない為修理不能になります。
レチナシリーズを使っている方は巻き上げに違和感を感じたら絶対に無理に巻き上げないでください。
確実にラックギアを壊してしまいます。ダメ絶対ですよ!
状態を確認します
外観はボロいですけど、レンズはキレイ。

美しいコーティングにキズやクモリは見当たりません。
セレンの劣化も無いようで

メーターもビンビンOKです。
レンズの引き出しもスムーズで蛇腹も問題無いようです。

しかも、チョーカッコエーっす。
外観は良いが、大問題を抱えたジャンク
しかし、レチナの持病である、巻き上げ不良という問題を抱えています。
だから激安だった訳です。部品が手に入りませんからね。
一瞬「広島光学」が頭をよぎりましたが、格安ジャンクえ~い、ままよ!
イチかバチかレストアに突入です。
ラックギア(cocking rack)を修正
で、欠けたラックギア3歯を削り取り削りだした真鍮版をハンダ付け。
そしてルーターとヤスリで成型。
なんと、うまくいきました。

青い印から3歯が真鍮から削りだした部分です。
やったゼ!!!
早速雨の中、試写です。
早速試写した結果
急流

人工の岩みたいです。
2feet

最短距離です。
signal

信号機の裏側です。
信号機の裏の文字を原寸大で

少々後ピンですが解像度は高いみたい。
なんでしょう

木の幹に不思議なモノを発見しました。
天気が悪かったので全て開放です。
Data : NEOPAN SS ND-76現像
終わりに
なんとか修理できました。
このラックギアの損傷は若干設計に問題があるため起こる訳ですが、部品が手に入らないためダメにならないように定期的に整備しましょう。
海外ではギアのクリアランスを狭めるパーツを自作したり色々と工夫されている方がいるので探してみてください。キーワードは「kodak retina cocking rack」ですw
ついでと言っちゃ~何ですが、GR-Dで撮ったハナミズキです。



とてもキレイでした。
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