【試写さんぽ】minolta16QT ちょっとだけ大きな12×17フォーマットの写りとは

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ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日は前に修理試写を終えたサブミニチュア(超小型カメラ)minolta16QTの試写結果をお届けしたいと思います。

なぜか増殖したMINOLTA16QTとKODAKネガカラー入り専用カートリッジ

minolta16QT

ミノルタ16QTは1953年に発売されたKONAN16を祖先に持つカメラで、1972年に発売されたミノルタ16シリーズの最後のモデルです。
レンズはROKKOR 1:3.5 f=25mmトリプレット、ゾーンフォーカスでピント調節が可能、露出計内蔵のマニュアル露出、機械式シャッターでシャッター速度は1/30と1/250の2速、絞りは3.5〜22となっています。明るい屋内から屋外ならば十分ですね。

特徴は何と言っても電子式の露出計が内蔵されている事でしょう。適正露出になるとファインダー内にOKの文字が点灯するんです。これが電球色で渋いんですよねー。
そして見た目ではわかりませんが、当初10mmx14mmであったフォーマットが、12mmx14mmとなったんですね。ここがいちばんの進化点だったりしますw

Img_4961

16mmフィルムを使うカメラですから色々面倒な事も多いですが、これが現代でも使えるのは凄いですよねー

minolta16シリーズの変遷

発売年名称フォーマットレンズ/焦点調節画角/換算焦点距離
1955KONAN 16 Automat10x1425/3.5 3群3枚/FF38°/63mm
1957minolta1610x1425/3.5 3群3枚/FF38°/63mm
1960minolta16Ⅱ10x1422/2.8 3群3枚/FF43°/55mm
1960minolta16P10x1425/3.5 3群3枚/FF38°/63mm
1962minolta16EE10x1425/2.8 3群3枚/ZF38°/63mm
1963minolta16EEⅡ10x1425/2.8 3群3枚/ZF38°/63mm
1965minolta16P10x1425/3.5 3群3枚/FF38°/63mm
1966minolta16MG10x1420/2.8 4群3枚/ZF47°/50mm
1970minolta16MG-S12x1723/2.8 4群3枚/FF49°/48mm
1972minolta16QT12x1725/3.5 3群3枚/ZF45°/52mm
換算焦点距離は35mmライカ判 焦点調節:FF/固定焦点 ZF/ゾーンフォーカス

お散歩試写の結果

まずは35mmの1/4の面積のフィルムでどれほどの写真が撮れるのかって事で大きめのサイズで載せてみました。クリックでさらに拡大できます。

画像クリックで拡大

いかがでしょうか?凄いと思いませんか?え?思わないw
少なくとも拙者はスゲーと思いました。2L判程度は余裕六つ切ぐらいまではいけそうな気がします。

カメラが小さいせいか傾いた写真と手ブレが多かったです。

手ブレ写真

気をつけて撮ったつもりではいたんですがね。

レンズが奥まっているせいか逆光にも意外と耐えますね

抜けが良くコントラストも高いです。
トリプレットの癖であります周辺の解像力低下はあまり感じませんね。

ピント調節が可能ですから、近距離でも綺麗に写せますね。
これは良いカメラですよ。電池の液漏れがなければ良かったんだけどねー。
カメラを保管するときは必ず電池を抜きましょう。

撮影データ

カメラ:minolta16QT
レンズ:ROKKOR 1:3.5 f=25mm
フィルム:ORWO UN54 (ASA100)
現像:D-76処方(自家調合)定着:ラピッドフィクサー
スキャン:SONY α7Ⅱ digitaize

あとがき

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。

ミノルタ16QTの試写結果いかがだったでしょうか?
拙者的にはここまで写るとは思っていなかったのでちょっとびっくりしています。現像も超微粒子ではなく標準のD76ですからねぇ。まあ現代のフィルムが高性能というのもあるとは思いますが、やはりレンズが素晴らしいのではないかと感じました。
16ミリフィルムがいつまで入手できるのかはわかりませんから挑戦するなら今ですよ!
カメラは安く買えますからチャレンジしてみませんか?

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コメント

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