ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日の獲物はニッチな16ミリスチルカメラの中でも不人気なMINOLTA-16 model-Psです。
実はミノルタ16カートリッジ欲しさに買ったカメラですが、せっかくなので使ってみたい。
そんな訳で修理してみます。
MINOLTA-16 model-Ps
MINOLTA-16 model-Psはミノルタ16シリーズの中でも最廉価機と言えるカメラで、かなり機能がそぎ落とされたカメラと言えます。発売は1964年でシリーズ中では6番目に発売されたカメラになりますが元々は1960年に発売されたmodel-Pを小改良したモデルで相違点は1/30のシャッターが追加されたのみのようです。model-Pにもシンクロ接点は存在することから1/100でもシンクロしそうな気がします。
レンズはROKKOR 25mm F3.5でトリプレットの固定焦点です。おそらく他のミノルタ16シリーズと同一であると思われます。
シャッターは2速で1/100と1/30で低速はフラッシュ用となっていますが普通に切り替えて使う事ができます。
絞りはお天気マーク方式ですがF値が記載されており任意のF値を設定する事ができます。
お天気ピクトグラムの説明は裏蓋に英語で書いてあります。
状態
このカメラは他のミノルタ16シリーズと違い分解せずにレンズの状態を確認する事ができます。しかしバルブは有りませんから1/30で辛うじてレンズの状態を確認できるという感じです。
で、レンズはと言いますとクモっています。
その他、シャッターや絞りなどは正常に動いているようです。廉価な機能を限定されたカメラは故障する箇所が少ないのは良いですね。
分解
分解は意外と苦労しました。まずこのガワから中身を取り出す方法が分からなかったんです。
なんとか知恵の輪のようにして中身を取り出す事ができたのでレンズを見てみます。
と?
クモりとカビが同居しているようですねw
なんかおかしなクモリがあります。ヤバイかな?
大丈夫でした。クリーニングしたらキレイになりましたよ。
その他の部分もバラバラにしてキレイにして注油をしておきました。
最終チェックと試写
レンズもキレイ作動も良好ですので、フィルムを詰めて試写し持ちだしました。
焦点固定なので絞りを開け気味だと、ちょっとピンボケっぽくなりますが良く写ります。
近距離にピントは合いません。
クローズアップレンズを当てがってヤマ勘で撮ってみました。意外と写ってましたねw
中距離だと良く写りますね。固定焦点機のピント特性はまあこんな感じですね。
簡単で単純ですけどさすがミノルタって感じですね。
遠距離でも絞れば解像しますね。
逆光耐性は?まったくダメでしたw
あとがき
最後まで読んでいただき感謝です。
初代ミノルタ16やコーナン16に比べるとかなりチープ感が漂うmodel-Psですがこれだけ写りますから真面目に作られた良いカメラだという事ができそうです。
不人気ですから1000円程度で入手できますが、フィルムとか現像環境を整えるのが大変なのであまりお勧めはできませんねw
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