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minolta ALS 電池液漏れ固着の最恐のジャンクカメラ 直ったと思ったら大どんでん返し!

この記事は約7分で読めます。

ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日の獲物はミノルタALSです。コンパクトカメラとしては明るいレンズが付いています。当時大口径レンズを積んだコンパクトカメラは各社から出ていたのですがレンズが明るいということで当然カメラも大きいんです。ですがALSは意外と小さいんですよね。

minolta ALS

このカメラの前身はミノルチナSってカメラで、セレン露出計を搭載していたミノルチナSをCdS露出計化したカメラだといわれています。ちなみにミノルチナSの輸出仕様はミノルチナAL-sだったそうです。

レンズシャッターカメラでレンジファインダー搭載、定点合致式CdS露出計を搭載しています。
レンズはROKKOR40㎜F1.8という大口径で露出はマニュアルです。レンズシャッターは機械式なので電池がなくても写真は撮れますね。レンズ構成はQFですから4群6枚ですね。

記号 T Q P H S O N      
群数 4 5 6 7 8 9      
記号 C D E F G H I J K L
枚数 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
ROKKORの記号

状態

気になるのは、電池蓋がキズだらけで固着しているところ。(購入前に完全固着を確認)シャッターが切れていそうな音はしますが全く切れていません。ファインダーは内部に謎のチリがびっしりと付着しています。

電池蓋をなんとかできるのか?

電池蓋は、とてもひどい状態です。今まで扱ってきたカメラの中で最強の固着と言って良いでしょう。

先ずは初代500円玉で思いっきり回してみましたが、全くだめです。とにかく完全に固着しています。
今までどんなに固着した電池蓋でも初代500円玉で回せなかったことはありませんでした。ところがこれはどうしても回りません。いろんな溶剤やトイレの強酸性洗剤でシュワシュワさせても緩める事はできませんでした。
よくよく見ると、電池ボックス自体にがたつきがありますので、嫌な予感しかしません。
ですが開かないものはしょうがない。
これは思いつく最終手段をとるしかありません。

ショックドライバー(インパクトドライバーとも言い、ハンマーで叩くやつ。電動インパクトでは無い)をカメラに使う日が来るとは思いもしませんでした。マイナスの一番大きいビットを着けてガツンと一発。
ハンマー一発で緩んだ!      ?

緩んだと思ったら、電池ボックス取付ねじが折れました。しかし折れたネジは一本だけで、もう一本は残っているようです。

しょうがないのでもう一本も無理やり捻り折りました。

これで電池ボックスが外れたものの、蓋は開かず。このまま強酸性洗剤にドブ漬けしようとも思いましたが、内部には水銀電池が入ったままですから、塩酸漬けにすると水銀が溶け出す可能性がありまそうですから避けたほうが良さそうです。ここは再度ショックドライバーでチャレンジすることにします。

バイスプライヤーで電池ボックスをガッチリ固定して、ショックドライバーをハンマーでぶっ叩きます。
すると一発で少しだけ回りました。キタ!
でもまだ手では回せません。もう一発。また少し回りました。そしてもう一発。
緩み始めました。もう大丈夫です。少しキズつきましたが(元々キズだらけ)無事?開けることができました。

中では電池がご臨終していますが、水銀の漏れは無いようです。電池室の中からは謎の物質が大量に出て来ました。

電池を抜いたら「強酸性洗剤+熱めのお湯(5倍希釈)+超音波洗浄機」の合わせ技で洗浄しました。

(ついでに固着して外れないPENTAX superAの底蓋も洗浄しました)
洗浄5分で錆はすっかりキレイになりました。

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超音波洗浄機に強酸性洗剤を使う場合は内部のステンレス槽が変色しますから注意が必要です。

電池ボックスは何とかなりましたが、破壊覚悟で結局ネジ2本を折ってしまい折れたネジの先端がボディのネジ穴に残ったままです。この残ったネジの残骸を除去しなくては電池ボックスが固定できません。幸い根気よくカッターの刃でくりくりしてたら緩んできましたので、ボロいニッパーで掴んで回して何とか外すことができました。あとは手持ちのネジで電池ボックスを取り付けるだけですね。

これで電池ボックスのレストアは完了です。ふ〜wちなみに、このカメラに使うH-D水銀電池はすでに製造中止で入手できませんから電池アダプターを使うのが良いでしょう。

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この時代のカメラは電圧変換型を使わないと露出が狂います。安い無変換型ではダメ

 

今はもう動かないレンズシャッター

次は動かないレンズシャッターを何とかします。

シャッター羽根をよく見ると、油が滲んでいるように見えます。早速前から分解して確認します。

吸盤オープナーで銘板を外せばあとは簡単でした。

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シャッター羽根をつついてみると、完全にくっついているようです。先ずは超微量のベンジンをしみこませたペーパーで軽く拭き取ってから、つついてみるとパシャリとシャッターが開きました。
あとはベンジンでふき取るだけで調子を取り戻しましたので分解はせずに取り合えず良しとします。

ついでに前玉を拭いてみましたがすごくキレイですね。

露出計が動かない

電池ボックスは何とか使えるところまでいきましたが、配線は内部が腐食して再利用は出来ません。

電池の液漏れの合併症でよくあるのが、配線内に電池から漏れた電解液が浸透して腐食させているという症状なのですが、更に酷い場合は浸透した電解液が配線内を伝って基板まで到達し腐食させていることがあります。ですから一応基板も確認をしようと思います。(実はファインダーの謎のクモリも電解液の可能性を疑っています)そこで軍艦部を開けてみます。

電池ボックスからの緑色の配線は露出計電源スイッチに繋がっていました。そして付近が腐食していますから、どうやら電解液がここまで流れてきて腐食させたみたいです。露出計のスライドスイッチ内にも電解液が染み込んだらしく接触不良を起こしていました。スイッチは非分解構造のようですから、スキマから研磨します。それで何とか復活しました。あとは緑色の配線を交換ですね。

前板をはずして電池ボックスから電源スイッチまでの緑色の配線を張り直しました。

レンズの後玉はとてもキレイでした。絞り羽根に油様の物が見えますが、スレでしたから問題ありません。

クモったメーターのガラス

メーターのガラスも外してクリーニングしました。

ついでにファインダーもクリーニングしましたが、大事なハーフミラー(ビームスプリッタ)の蒸着面に蜘蛛?の巣のような物があったので、注意深くキレイにしておきました

最終チェックとコンディション認定

こりゃ駄目かと思いましたが露出計も復活して、ほぼ適正露出を示しています。

外観は電池ボックスの蓋にキズがあり、電池ボックスの中はメッキが剥がれていますが、使う分には問題ありません。レンズは極上と言って良いと思います。なので「実用品」ですね。

あとがき

ファインダーにもコーティングが施され高級感が漂うALS
ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
今まで数々の固着した電池蓋を外してきましたがここまで頑固なのは初めて、ダントツ過去最恐の固着でしたね。諦めようと思いましたが、レンズがキレイだったので頑張りました。直ってよかったです。このカメラは4群6枚搭載ですから試写が楽しみですね。

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大ドンデン返し!(追記2024.1.4)

調子良かったかに思われたALSでしたが、シャッターをチェックしていると速度がおかしい?

再度分解して確認してスローガバナ付近を見てみるとピンが折れているように見えます。
前に分解した他のカメラのSEIKO-SHA SLVの写真と見比べてみると?

正常なSEIKO-SHA SLV のガバナピン

このピンが折損しているため速度が変化していない事が判明しました。
なぜこんな所にあるピンが折れるのか?謎すぎですねぇ?これ修理できるかなぁ(汗)

つづく(汗)

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