今回紹介致しますのは、過去の写真にコッソリと写り込んでいたミノルタ16QTの黒です。
minolta 16 QT ROKKOR 1:3.5 f=25mm
このカメラはミノルタ16シリーズの最終モデルですね。
16ミリカメラ衰退期に入りレンズは3枚玉のトリプレットに格下げとなりましたが、ゾーンフォーカスでピント調節が可能となり、進化したところも。
露出機構は露出計内蔵のマニュアルでシャッタースピードは1/30と1/250の2速しかありませんが絞りは3.5〜22となっています。明るい屋内から屋外ならば十分ですね。
露出計を作動させるための電池は必要ですが、メカニカルシャッターですから電池がなくても写真は撮れますよ。
状態確認
外観はまあまあきれい。
メカニカルシャッターなので写真は撮れますが、露出計が全く動きません。なので露出計の修理を試みてみる事にします。
露出計は電子式でアンダーとオーバーを麦球で示すなんともレトロなものですが、それをこの小さなボディに収めたのは凄いとしか言いようがありませんね。
分解修理
早速開けてみました。
中は小さいながらも電子化された部分が有るのがわかります。
シャッターは機械式なので、電子化は露出計部分だけなんですけどね。
何とか露出計を復活させたい
カウンターが減算式なのがわかりますね
ファインダーはアルバダ式。結構凝ってます。
フレームはプラですね。
電池液漏れの影響による故障
この辺りに電池が液漏れの影響で腐食があります。
電池の液漏れは厄介ですね。あちこち腐食しています。
電池式の露出計を搭載しているカメラでは有りがちな故障ですね。
電解液が液体のまま残っているところもありました。銀色のプレートの上に液体が付いていますね。
ファインダーの上には露出計用の電球(麦球)が二つ設置されています。
絞りダイヤルのブラシも腐食しています。
これじゃ露出計が作動しないはずですね。
レンズは小カビが有るもののまあまあキレイ。
露出計復活
とりあえず電解液による腐食を取り除き、露出計をチェックしたところOKと表示されました。
なんか、カワイイですね。
ここまでくればOK牧場w
組み立てて試写ですね。
試写と整備後記
実はすでに試写を終えているんですw
電池を使わないカメラではあり得ない電池の液漏れによる故障。
これが厄介なんですよね。電池の電解液はアルカリ性だったりするので電池室の場所によっては致命的な故障になり得ます。電池を使うカメラのジャンクを買うときは注意してくださいね。
ま、液漏れしてるヤツは超激安だったりするので、それを承知で狙うのもありなんですけどねw
撮り終わってるんで、一枚載せときます。
よく写るカメラですよ。
フィルムの面積は35ミリカメラの1/4しかないのにこの写りですよ。凄いと思いませんか?
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