MC ROKKOR-PF 1:1,7 f=55mm
MC時代(プログラムAE未対応)の緑のロッコールの標準レンズのF1.7の方です。
結構人気なレンズだと思います。写りも良いですよ。綺麗ならね。
状態の確認
前玉が傷だらけでピントリングが空回りしています。
絞りリングも空回りで自動絞りも作動しません。
問題多めで、レンズの痛みがひどいのであまり気が進みませんが行きます。
整備
まずはヘリコイドからってことで、前から攻めます。
マイナスネジが使われているので古い世代のようです
ネジがスッカスカに緩んでいます
ヘリコイドの固定ネジも緩めてあったので締めてみてもヘリコイドはびくともしません。
これではどうしようも無いのでまたもや直進キー目指してマウント側を攻めます。
マウントを外すと直進キーが現れました。デカイのが一つだけですが、ネジ3本でしっかり固定してあります。
そしてなぜかヘリコイドが少しだけ動き始めました。
しかし動きが悪いので一旦直進キーを抜いてみます
ヘリコイドはフリーになりましたが、ピントリングはゴリゴリとスムーズに回りません。
グリスが終わっていますね。熟成されて糊のような粘りが出ていますw
これではどうしようもないのでヘリコイドを抜いて洗浄してグリスアップしします。
絞りリングもグリスアップしてっと。
組み立てて完了です。
最終確認とコンディション認定
絞りの作動やピントリングの動きはバッチリです。しかしながら(初めから分かっていました事ですが)このレンズの傷は如何ともし難い。なんでこんなに傷だらけになったのか?コーティングの耐久テストでもしたのでしょうかね?
コンディションは、前玉傷多し、写りに影響ありの「難有品」認定ですね。
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