中判スプリングカメラの名機 MAMIYA-6 AUTOMATのジャンクを分解修理

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ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日の獲物はMAMIYA-6 AUTOMATです。

これは昨年末に入手したハドフのジャンク棚出身の高級ジャンク?ですw
既にAUTOMAT-2は持っているんですけどD.Zuiko欲しさにGETしたという訳です。
Warzのカブセフィルター(UV)と純正レンズフードと破れた革ケース付きでした。
このカメラはボディーにストラップを付けるアイレットが無いので速写ケース付きは嬉しいですね。

MAMIYA-6 AUTOMATの特徴

120フィルムを使うカメラの煩わしい操作排除し合理化が完結したスプリングカメラの完成形と言えるカメラです。二重撮影防止、自動巻止め、セルフコッキングなどが採用され、35ミリカメラから持ち替えても違和感も無く使える便利さ。焦点調節にはマミヤ6伝統のバックフォーカス方式を採用しており、フィルム面を前後させてピント調節を行います。調節は親指でフォーカスダイアルを操作するようになっています。
搭載レンズはオリンパスのD.Zuiko F.C.7.5cmF3.5です。D.Zuikoですから拙者の大好きなテッサータイプですね。ずーっと前に入手済みのAUTOMAT2はマミヤ製のテッサータイプですから撮り比べも面白そうですね。
因みにAUTOMAT2では、レンズがMAMIYA-SEKORに変更されファインダーにアルバダフレームが入るとともに接眼レンズが大きくアイポイントが長くなりメガネの人でも使いやすくなっています。

状態

シャッターが粘っています。レンズがクモってっています。

その上コーティングの傷みもあるようです。これらは当事モノZUIKOの持病ですねぇ。

そしてファインダーも盛大に汚れてクモっている様にも見えます。距離被写界深度確認窓もひどいです。距離計の横ズレがあります。

貼り革が一部剥がれかかっています。

分解と整備

まずは、剥がれ掛かった貼り革を剥がしておきます。

キッタネーw

そして前玉からシャッターを目指します。
前玉群は回すだけで簡単にすことができますが、一応銘板を外してみます。と?

キタナイ。銘板の下にホコリが溜まっていました。

レンズが嵌っている枠を回せば前玉群が外せますから簡単にシャッター羽根にアクセスできます。シャッターはSEIKO-SHA MX コンパータイプのシャッターですね。
シャッター羽根に油滲みは見受けられませんが、カビがあるようです。

とりあえずセットリング(開閉環)の動きが悪いので微注油、リーフレバー(開閉レバー)の軸にも微注油で問題なく動くようになりました。しばらくこれで調子をみようと思います。

レンズとファインダー周りのクリーニング

前玉群は第1群と第2群が一緒に外れてくるので

残る第3群は外さなくてもバルブにすればクリーニング可能です。

残念ながら第3群前面にはカビ跡が残り、2群後面は損傷が酷くクモリが残ってしまいました。(上の構成図で赤で示す面)残念です。

ファインダーは軍艦部カバーを取り外してクリーニングでクリアに。

その他の箇所を整備

距離被写界深度確認窓の透明アクリルはクモって何も見えませんから取り外して研磨してクリア…とまではいきませんが使える状態になりました。

最後に距離計の横ズレを調整します

ピント調整ダイヤルの横の飾りネジの奥にある調整ネジでイイ具合になりました。

最終チェックとコンディション

シャッターは快調になりましたがレンズに薄クモリが残りました。前玉や後玉はキレイなので残念です。なぜこの時代のZuikoはクモるんですかネー。
ファインダーはスッキリクリアで気持ちいいです。AUTOMAT2よりも見えがいいです。

レンズにクモリがあるので難あり品ですね。コーティングが傷んだためのクモリですから試写の状況によってはコーティングを研磨するかもしれません。

あとがき

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
マミヤ6オートマットはおそらくスプリングカメラの中で一番使いやすいカメラだと思います。興味ある方は探してみてください。人気があるんで状態がいい奴はお高いんですけどねw。

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