ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日のは高級パーレット(Luxury Pearlette)の試写結果を現場からお届けしますw
このカメラ修理してから試写を済ませていたんですが、すっかり忘れておりまして思い出したのでアップしますw。
写真を撮るところまでこぎ着けるのには迂用曲折がありましたがなんとか撮影することができましたのでヘタッピな写真ですが見ていただければ幸いでございますw
高級パーレット/ luxury pearletteについて (1939頃の製造と推測)
六櫻社(後の小西六、コニカ)で戦前に発売されたパーレットシリーズの最高級モデルです。
製造は1939年(昭和14年)ごろだと思われ、すでに製造から85年が経過しています。全革張りとか数種類があるようですがコレは革張りがなくヒビ割れ塗装してあるタイプです。
焦点面金具が必要なタイプで、ファインダーには半裁用の突起があります。
レンズはテッサータイプのHexar Ser.1 7.5cm F4.5を搭載、他のパーレットと違い前玉回転式ヘリコイド搭載でピント調節可能、折りたたみ式の光学ファインダーを搭載しています。
シャッターはAPUSというエバーセット式です。
使用するフィルムは127いわゆるVEST版の一時絶滅したフィルムです。
フォーマットはいわゆるベスト版の4x6.5cmとベスト半裁判の4x3cmでの撮影も可能です。
半裁判での撮影はマスクが必要で、ファインダーにはベスト半裁版で撮影するための突起があります。
しかし購入したカメラには、半裁判用のマスクどころかフィルムを装填する金具さえも付いていませんでした。ですからもう一台カメラを購入して部品を揃える羽目になってしまいましたが、なんとか撮影することができました。イェーィ。パチパチ〜w
試写結果
意外な写りの良さにちょっとびっくりしました。戦前のカメラですよコレ。
流石にフィルムが大きいせいもありますがさすが名玉HEXARだけありますね。
アパーチャーの角が丸く独特の雰囲気があります。戦前の写真のようですね。
スローは1/25までしかありませんが、なんとか撮れていますね。
どうやら上下に微小な光線漏れがあるようで、白っぽくなっているのがわかります。
光線漏れのせいなのか、昭和の雰囲気の写真が撮れます。不思議ですね。
普通のパーレットと違い焦点調節可能で最短撮影距離は1mほど(目盛りは1.2mまで)です。
これは良く写るカメラですねー。気に入りましたw
でもフィルム一本で8枚しか撮れないのはイタイなぁ。半裁判で撮るという手もあるけど画角がね〜。
あとがき
ベスト判フィルムは一時期絶滅しましたが、北海道のかわうそ商店が復活させてくれましたので2023年現在入手可能です。またかわうそさんところでは「上海 GP3 PAN100」というベスト判フィルムも販売していますね。
最後まで読んでいただき感謝です。
ベスト判を使うのは今ならハードル低めです。
フィルムも手に入るし、現像タンクも手に入りますからね。
やるなら今でしょw
ドナー入手の無印パーレットの試写もしてみないとですねー
コメント