KOWA SEをGETしたぜ! 無くなってたアイピースを3Dプリンターで作ってみる

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ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日の獲物は「KOWA SE」、コルゲン・コーワなどでお馴染みの薬屋さんが製造していたカメラです。
コーワは、現在カメラは作っていませんが、スポッティングスコープ(主にバードウォッチングに使われる)やカメラ用のレンズ(マイクロフォーサーズ)などを製造する興和オプトロにクスとして存続しています。

KOWA SE について

コーワSEはレンズ固定式のレンズシャッター35ミリー眼レフです。前機種コーワEの内蔵露出計をCdSに変更したカメラってことらしいですが、レンズはKOWA50ミリF1.9と少し明るいものに変更されています。構成は4群6枚ですから拙者の好きなオリジナルプラナータイプと思われます。最短撮影距離はちょっと残念な70センチ。レンズシャッター式一眼レフではお馴染みの精工舎のSLVシャッターを搭載しており、Bと1秒から1/500秒まで、セルフタイマーも内蔵してます。外光式CdS露出計は定点合致式で巻き上げが完了すると同時に作動し、ファインダー内でのみ確認することができる一般的なもの。対応ASA感度はASA10から800まで。ファインダー視野中央にはスプリットイメージが入っていて、巻き上げが完了すると、ファインダー左上に緑ベロがちょこんと出ますw。完全自動絞りとクイックリターンミラーなのでファインダーはいつも見えていますが、残念なことにプレビューボタンがありません。当時の価格は22,500円でケースが2,300円だったそうです。ケースが割高な感じがしますね。

コークSEはレンズ固定式で交換はできませんが、純正のコンバージョンレンズが3種類発売されていたそうで、望遠コンバージョンレンズが88ミリF4、広角コンバージョンレンズが37ミリF4で、接写レンズ1号と2号で30~40センチの接写可能だったそうです。

側面に謎のネジ穴があるなぁと思っていたのですが、ちょっと調べてみると、ねじ止め式のアクセサリーシューが別売されていてそれを固定するためのネジ穴だったようです。このようなアクセサリーは今となっては探すのは困難でしょうね。

入手時の状態

外観はペンタカバーに当たりがあるものの、サビなどはなく非常にキレイな状態でした。
上の写真のとおり、レンズにはクモったKenkoのSKYLIGHT(フィルター)がついていたのですが、外してみると傷ひとつなくカビも皆無で非常に良い状態に見えます。電池室もキレイで電池を入れてみると露出計も正常なようです。

ひとつ残念だったのはファインダーのアイピースが破損・欠損していること。これがなければ完璧だったのにw まあ格安ジャンクですから贅沢は言えないんですけどね〜w

光学系をクリーニングする

レンズは肉眼ではキレイに見えましたが、中玉にチリが多いのと、何だか点カビだかカビ跡だかわからないものがあります。触っているうちにヘリコイドに少しガタがあるのも気になってきました。とりあえず前玉を外してみることにしました。すると前玉の後ろ側がクモっていました。

クリーニングしてみると完璧とは言えませんがクモりはほぼ無くなりクリアになりました。90%回復ってところですかねえ。こうなってくると前玉の小傷が気になってきますが、こればかりはどうにもなりませんね。ヘリコイドのガタがあると思っていましたが、レンズ取り付けのガタでした。鏡筒周りのネジを絞めたらほぼ解消しました。(ヘリコイドのガタも若干残っています)
レンズがキレイになると、ファインダーが少しクモっているのが気になり始めました。なのでファインダーもクリーニングすることにします。

軍艦部カバーを外しファインダー関連のクリーニングする

一眼レフのファインダーは、接眼レンズ、ペンタプリズム、ピントスクリーンなどで構成されておりまして、そのうちのどこかが曇っている事になります。なのでクリーニングするには軍艦部を開ける必要があります。

ペンタプリズムが現れましたので取り外して確認しますと、

みごとにクモっていました。上の写真は左半分だけ軽く拭いてみたところです。

ピントスクリーン周りも開けてみました。すると何とぴんとスクリーンの保護ガラスがついていました。これにはすこり驚きました。かなり拘った造りだとお思います。

左からコンデンサレンズ ピントスクリーン 保護ガラス

保護ガラスも真っ白にクモっていました。

ピントスクリーンはキレイです。

各部のクモリをキレイにクリーニングし、ファインダーもキレイになりスッキリと見えるようになりました。アイピースが欠損しているため接眼レンズが剥き出しで気を抜くと指で触れてしまいます。これはなんとかしなくては。

アイピースを3Dプリンターで作る

新しいアイピースを3Dプリンターで作るべくアイピースの残骸と周辺のサイズをノギスで計測しながら3D CADで設計します。

ざっくり作ったファインダーアイピース1号機
ブリムがデカ過ぎた。なんでやろ?

小さい部品なので、3Dプリントは20分ほど試作品第1号が完成

一応ねじ止めはできましたが、ペンタカバーが干渉して取り付けできませんし、スキマも多い。つまり失敗作ですw。

改良したファインダーアイピース2号機

設計を小変更して再度プリントします。

試作品第2号が完成しました。フローレートが少ないのか少し隙間がありますがまあ良いでしょう。

上段:壊れたアイピース 下段 左:1号機 右:2号機

収まりも良いですし軍艦部カバーもキッチリ閉まりました。一応これで完成とします。

巻き戻しクランクのつまみが回転しない? なんでだろう?

最終チェックをしていると、巻き戻しクランクのつまみが回転しないので分解してみました。すると

つまみが上下逆に取り付けられていました。前玉のカニ目にも分解痕がありましたから、微妙な修理人の分解歴があるのでしょうね。
しかしこんなところを付け間違えるとは拙者と同じど素人でしょうねwww

最終チェックとコンディション認定

クモっていたレンズとファインダーはスッキリクリアになりましたが、レンズには少しだけキズがあります。シャッターや露出計は問題なかったので手を入れていません。
お手製のアイピースですがこの出来ならば合格点ですから並品でも良いかな?

しかしこのユニークなデザイン、なんとも良いですね。宮崎アニメに出てくるロボットを思い出しました。

あとがき

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
拙者としては初めてのコーワ製一眼レフです。キッチリ使えるようになりましたから早速試写をしてみたいと思います。次回は試写結果をお伝えできると思います。乞うご期待w

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