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KODAK Signet 35 ピントベアリングを整備

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またやっちゃいました。
アメリカコダックのシグネットです。
某オクを暇つぶしに巡回していたら何となく目に付いたので落とせたらラッキーと思い入札してました。そしたら、落札されてましたw

なんともカッコいいカメラ Signet35

KODAK Signet 35

なぜいきなりシグネットに逝ったのか?雑誌Lightningで見かけて気になった影響かな?多分w
出品されていたのは近所の方だったので、手渡しでお願いしました。
手渡しは初めてでしたがイイもんですね。
小一時間お話をさせて頂きました。出品者のFさんはカメラを300ほど持ってるそうです。凄いなぁ。
Signet35は1951年発売のシグネットシリーズ最初のカメラだそうです。
何と言っても特徴は全てがアルミダイキャストでできているってところ。こんなカメラはそう多くは無いでしょう。
この外観からミッキーマウスカメラと呼ぶ人も居るとかいないとかw

ヘリコイドのゴリゴリ感を解消する ベアリングのオーバーホール

さて、ウチにやってきたシグネットですが、ほぼ完調な様子です。
ですが、ヘリコイドのゴリゴリ感?が気になったので解消すべく早速O/Hです。

開けてビックリ、ヘリコイドにはベアリングが使用されていました。

グリス真っ黒ですね。かなり劣化して乾き気味で糊みたいになっています。
ベアリングのO/Hですが、私にとっては「恐るるに足らず」なんですよねー。
自転車はよく分解するのですが少し古い自転車にも同じように硬球がバラバラになるものがありますから、古いオートバイのステムベアリングもバラバラになりますね。
そう、古い自転車の整備にはベアリングの分解、グリスアップ&玉当たり調整は付きものなんで慣れっこなんですよ。

金属の摩耗片がキラキラと光っている

ベアリングの玉をベンジンに浸してフィルムケースに入れシャカシャカとシェイクしてみました。
するとキラキラとした金属の摩耗片がたくさん出てきました。潤滑不良で摩耗が加速していたと思われます。分解して良かったです。
綺麗に洗浄して乾燥させます。

自転車にはこんなに小さい硬球は使われておりません。無くさないようにしないとね。
幾つあるのでしょう。暇な人は数えてみて。
乾燥が終わったら、組み立てます。

グリスを糊がわりにして玉を並べてゆきます。そままそっと玉押し側をドッキングさせればOKですね。

試写と悲劇

グリスアップもOK。玉当たり調整もOK。ヘリコイドにもグリスアップして整備完了です。

ペンEEと並べるとシグネットのコンパクトさが解りますね。
ペンにレンジファインダーを内蔵すれば同じぐらいの大きさになるのかな。
先日O/Hが完了したペンEE2と共にいざ出陣といきましょう。

カラーネガでの試写結果です。なかなか良く写りますぞ!

そして試写中に悲劇は起こりました。
落下事故です。
劣化した速写ケースのストラップが切れてしまったのです。

無惨にちぎれたストラップと破れた速写ケースです。
しかし、速写ケースのおかげでカメラの破損は有りませんでした。
傷も付いていません。いや~良かった~。
レンジファインダーの無限遠が少し狂っただけで済みました。おかげでそこからの試写はピンボケだらけでしたが…。
しかし、意外と使いやすいカメラですね。気に入りました。
速写ケースとストラップを早く修理せねば。

あとがき

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
古い革ストラップを使う場合は強度の確認をしてからにすべきですね。
アイレットの付いていない古いカメラの場合、どうしても古い速写ケースにストラップの組み合わせで使う事になりますから気をつけてくださいね。

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