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Kodak RetinaⅢc のジャンクがやってきた 早速レストアして試写してきたよ

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2024.4.21rewrite

ウチのカメラ団に新参者がやってきました。
ドイツからやってきたKodak RetinaⅢcです。

コダックといえばアメリカのイメージが強いけれど元々はドイツのカメラだったんですね。

Kodak RetinaⅢc Retina-Xenon C 50mm F2

これ前から欲しかったのですが、何せ高い!
ベリーエクスペンシブです。
もちろん今回もジャンクを格安で発見したので入手した次第でございます。

ジャンク理由は巻き上げができない事です。
実はレチナには弱点がありまして、巻き上げが故障し易く巻き上げのアキレス腱であるラックギアが破損しやすいのです。しかも壊れると部品が入手できない為修理不能になります。

レチナシリーズを使っている方は巻き上げに違和感を感じたら絶対に無理に巻き上げないでください。
そしてすぐに修理に出してください。内部のネジが緩んでラックギアが遊んでいるだけならば修理できる可能性があります。
無理に巻き上げると確実にそして簡単にラックギアを壊してしまいます。
ダメ絶対ですよ!

状態を確認します

外観はボロいですけど、レンズはとてもキレイです。ジャンクとは思えないほどですね。

美しいコーティングにキズやクモリは見当たりません。

セレンの劣化も無いようで

メーターもビンビンOKです。

レンズの引き出しもスムーズで蛇腹も問題無いようです。

しかも、チョーカッコエーっす。痺れますw

外観は良いが、大問題を抱えたジャンクであります

しかし、レチナの持病である、巻き上げ不良という問題を抱えています。
だから激安だった訳です。部品が手に入りませんからねぇ。
一瞬「広島光学」が頭をよぎりましたが、格安ジャンクえ~い、ままよ!
イチかバチかレストアに突入です。

ラックギア(cocking rack)を修正

で、開けてみると案の定ラックギアが3歯ほど欠けていました。
欠けたラックギア3歯を削り落として、削り出した真鍮版をハンダ付け。
そしてルーターとヤスリで成型しました。
不安しかありませんでしたが、なんと!うまくいきました。

青い印から3歯が真鍮から削りだした部分です。
やったゼ!!!
早速雨の中、試写です。

早速試写にしゅっぱ〜つw

急流

人工の岩みたいです。薄曇りでシャッター速度を落としたせいでいい感じに流れがブレました。

2feet

最短撮影距離です。60cm程度まで寄れますよ。ボケも中々良いではないか。

signal

信号機の裏側です。

信号機の裏の文字を原寸大で切り取ってみると

プレートの文字が判別できました。少々後ピンですが解像度はかなり高いようですね。

なんでしょう

木の幹に不思議なモノを発見しました。

天気が悪かったので全て開放です。
Data : NEOPAN SS ND-76現像

終わりに

なんとか修理できました。
このラックギアの損傷は若干設計に問題があるため起こる訳ですが、部品が手に入らないためダメにならないように定期的に整備しましょう。

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
海外ではラックギアのクリアランスを狭めるパーツを自作したり色々と工夫されている方がいるので検索してみてください。参考になると思います。
キーワードは「kodak retina cocking rack」ですw

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ついでと言っちゃ~何ですが、GR-Dで撮ったハナミズキです。

とてもキレイでした。

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