激レアな高級 パーレットのレストア | ジャンクカメラの分解と修理

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ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日の獲物は、前回、良品としてGETしたものの、欠品によりジャンク認定した高級パーレットですw

高級パーレット/ luxury pearlette (1939頃の製造と推測)

高級パーレットは1937年(昭和12年)に発売されたカメラです。六櫻社(後の小西六、コニカ)パーレットシリーズの中では高級モデルでした。レンズはテッサータイプのHexar Ser.1 f/4.5、を搭載しておりまして他のパーレットとは違い、前玉回転式ヘリコイド搭載でピント調節可能、折りたたみ式の光学ファインダーを搭載しています。ファインダーにはベスト半裁版で撮影するための突起があります。
左の広告画像のようにヘキサー付きは58円でした。ちなみに昭和12年の公務員初任給が75円でございました。そして前年の1936年(昭和11年)に国産初のコピーライカであるハンザキャノンが発売されていますが価格は275円で同年に発売された舶来品のコンタックスⅡ(ゾナーF1.5付)は1000円を超えていた。ライカ(エルマー付)は650円そんな時代でした。

状態

全体的に汚くボディのアルミダイキャストに結構大きな腐食があります。

レンズは汚いが大きな傷はなさそうですがひどくクモっていてカビもあります。

ピンボケで申し訳ないっす

蛇腹には見事に穴がありました。

ファインダーはちょっとダレた感じですね。

シャッターダイアルは塗装が落ちてしまって見にくいです。

絞り指標も判別できないぐらい塗装の痛みと腐食があります。

はかせ
はかせ

全体的にかなりボロいようじゃのぉ。

レンズシャッターの取り外し

レンズシャッター周りも汚いですが、それは置いといて、

レンズシャッターユニットを取り外しました。カメラの裏からカニ目リングを外す必要がありますが、蛇腹が小さいので意外と外しにくいです。

レンズシャッタを外すと手作り感満載の黒い紙が貼ってありました。
レンズのクモリは意外と酷いですね。真っ白ですw

レンズの取り外しと状態確認。そしてクリーニング。

シャッターダイアルの台座がレンズの回り止になっていますので外せば前玉が外せます。

くもってますね。ヘリコイドグリスの油分揮発が原因でしょうか?

中玉もクモっており、カビもあります。

後玉ももれなくクモッテマス。雑に作成された黒い紙のシムが何枚も見えますね。

紙シムを外すと何やら数字がこれまた雑にケガかれていました

取り外した後玉もかなりキタナイっす。テッサータイプなんで貼り合わせてあるはずです。

テッサータイプなので3群4枚です。後玉は貼り合わせなので、バルサムが心配です。

クリーニングしたら綺麗になりました。コーティングのないレンズは痛みに強いですね。

レンズシャッターユニットのオーバーホール

シャッターの作動が不安定なので分解整備することにします。

レンズの表側には何もなく裏から開けるタイプのシャッターです。

すごく単純な構造です。羽根は2枚だけ、ガバナはありません。
単純構造なので、掃除も簡単ですね。

ボディも全バラ、オーバーホール

結局あまりにも腐食などが酷いのでボディもバラバラにしてサビ落としとクリーニング。

バレせそうなところは徹底的にばらして綺麗にしていきます。

レンズボードは曲がっていましたので修正しておきます。
ボディの腐食ですが赤丸部分が特にひどくデジタルノギスで測ったところ腐食によるくぼみは深さ0.6ミリほどもありました。

これは穴が空く可能性がありますね。
穴が空いたらフィルム室ですので致命的ですね。

赤窓のシャッターは固着して動かないのでバラして整備します。
裏蓋はスチールなので錆がひどかったのか目の荒いサンドペーパーかワイヤーブラシ?でガリガリと擦って塗装した跡があります。

ボディのアルミ部分は腐食が酷いので腐食防止のために、最低限の塗装をしておきました。
汚いので全塗装したいけれど特殊なひび割れ塗装が施してありますので、今回はやめておきます。
うな垂れたファインダーも修正しておきました。
蛇腹のピンホールもほんの少しだけでしたので液体ゴムで埋めときました。

組み立て

ここから写真はありませんが、元どおり組み立てました。
単純な構造なので難しいところはありませんが、上下蓋の遮光には注意して丁寧に毛糸を仕込んでおきました。
そしてあまりにも使いにくいので軽くお色直し

シャッター速度ダイアル少しは見やすくなったか?

絞り指標も判別できないぐらい塗装の痛みと腐食があります。

絞りはかなり見やすくなった。ついでにPearltteの文字もレタッチしてみたがキタナいw

最終チェック

全体的に綺麗になりました。シャッターダイアル周りと絞り指標にも色を入れてなんとか見えるようになっています。レンズも思ったよりも綺麗です。ファインダーも見やすくなりました。シャッターも精度は置いといて全速作動しますし、速度も変わっているようです。
赤窓シャッターもスムーズに開閉します。

デジカメにマウントして試写してみます

ほんの少しブレてしまっているようですが、素晴らしい解像度です。

どこで解像度の高さが判るのかというと、真ん中の少し上に何かポツッと写ってるの見えますか?
拡大して見ます。ついでにテレビ塔も。


いかがですか?54年前のノンコートレンズですよ。
これは素晴らしい写りです。さすがヘキサーですね。

フィルムでも試写しました。超エモい写り?

終わりに

ジャンクではないと思い、買った高級パーレットでしたが結果的にジャンクでした。
全体的に状態が非常に悪く、アルミの腐食でボディに穴が空きそうなぐらいです。
しかしながら、レンズはまあまあの状態に回復し、ボディもまあなんとか使えそうな感じまで復元しました。
ドナーとなるパーレットも落札したのですぐに届くでしょう。
完全復活までもう少しです。
で、パーレット探している途中に面白そうなベスト判のカメラが目に留まりついでに落札してしまいました。
その話はまた今度ゆっくりと。
では、今日はここまでw

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
さて次回は部品どりドナーのため落札した無印パーレットのお話です。
乞うご期待w

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