2本目のジャンクレンズはマステ貼りのジャンク「キヤノンFD50mmf1.4」おそらく最初期型では無いかと思われる個体なのであります。
CANON LENS FD 50mm 1:1.4
実はこの初期型のFD50mmF1.4既に一本持っているんです。父から預かっているFTbについているレンズなんですね。で、よく比べてみるとなんだか少し仕様に違いがあるようですので比べながら分解していこうと思います。
いちおスペックを書いときますね。
発売年月 | 1971年(昭和46年)3月 |
発売時価格 | 22,000円(現在であれば67,000円程度) |
レンズ構成 | 6群7枚 |
絞り羽根枚数 | 8枚 |
最小絞り | 16 |
最短撮影距離 | 0.45m |
最大径x長さ | 66mm x 49mm |
質 量 | 370グラム |
状態を確認する
これも前回に続き、マウント部がマステで貼り付けられています。
部品も黄色いマステに包まれて貼り付けられているようです。
では診ていきます。
マステを剥がすとマウントが外れましたが、機構的な問題はなさそうに見えます。
黄色いマステにはマウント取り付けネジが入っていましたので、試しにマウントを取り付けてみます。
良いようですので、カメラに取り付けてチェックです。
左が今回のブツ右は既に所有しているもの。
友情出演のカメラは旧FTbの白と黒
そして左の凄くクモってる方が今回のです。
比べてみるとクモリのひどさがわかると思います(^_^;)
ですが絞りやピントリングなどの作動は良好です。
銘板を外して比べてみます。
左が今回のシリアル11万番台、右が前から所有のものシリアルは17万番台。
コーティングの反射は同じように見えますが、ネジが違いますね。
左はマイナスネジ、右はプラスネジが使われています。
銘板の形状と文字も少し違いがあります。そして決定的な違いが。
裏返すとこんな感じ。実は重さが全然違う。左は金属製、右はプラッチックです。
なので最初期型かなーと勝手に思ったわけです。
ま、どうでもいいですねw
参考までにこのレンズはピントゴムを外しても無意味です。何もありませんよ。
レンズエレメントの状態
レンズエレメントのクモリ面を確認します。前群のどこかが曇っているようですね。
前群を外します。前群の最後面がかなりクモっています。
クリーニングでだいぶ綺麗になりましたがクモリは完全にはとれませんでした。
キズミで拡大してよくみるとカビなどでコーティングが劣化したものを何らかの方法で研磨した形跡があります。一部コーティングが完全に吐かれている部分もあります。弓状の傷に見える部分、実は傷ではなくコーティングが剥がれています。でもまあ使えるのでクモリ玉のまま組んで遊んでみようと思います。
気が向いたら研磨するかもしれませんがもう一本あるのでこのままで良いかなぁ。
後群にもカビあり注意w
カビを落として最組み立てで完成です。
最終チェックとコンディション認定
クモリがひどく実用レベルではありませんが作動は良好です。
フォギーレンズとしてなら使えるかな?
これで完成とします。
コンディションは「前玉キズ多しクモリありの難有品」に認定w
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